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舞台「守銭奴 ザ・マネー・クレイジー」を観てきたんだな


知ってた!知ってた!

佐々木蔵之介 x ルーマニアの演出家シルヴィウ・プルカレーテの舞台なら

普通じゃない

って事。

嘘つけ!忘れてたくせに。
はい、忘れてました。

しかしですね、終盤の展開で、もはやある種のシュールさから笑いが止まりませんでした

そして、冒頭の言葉です。

「そうでした、このシルヴィウ・プルカレーテさん、ぶっ飛びアートに持ってく人だった〜」です。


ワタクシ、意外と佐々木蔵之介さん好きでして、佐々木蔵之介 x ルーマニアの演出家シルヴィウ・プルカレーテコンビの前の作品↓ 。コレねコレ。


見てたんです。

もう5年前なんですね…。
その時も、おおっと、

アヴァンギャルド〜

と合ってるのかどうかわからない感想と共に楽しんだんですよ。

チケット買った時は、

「ふむふむ、あのコンビね、そしてモリエール。懐かしの」

(この懐かしのってのは、後で書きますね)

って事しか考えてなかったんですけどね。

見てるうちにいろいろと思い出して参りました。

さてさて、5年前と違って、Noteに書くようになったので、いろいろと掘り下げときましょう。そうしないとまた、スル〜って忘れてくだけだから。

先ずは演出家のシルヴィウ・プルカレーテさんについてよね。

正直言います。ワタクシ、この人の事ほぼ知りません『リチャード3世』は見ましたけどね、5年前はさほどチェックしてないと言うね。なので、チェ〜ック

おっさんでした。(え、そこから?)
1950年生まれ。ルーマニアを代表する舞台演出家。ヨーロッパ三大演劇祭の一つであるルーマニア・シビウ国際演劇祭では、演出を手がける圧巻の大スペクタクル『ファウスト』が毎年のハイライトとして注目を集めている。また、エディンバラやアヴィニョン、メルボルン、モントリオールなど、世界中の演劇祭に数多く招聘されている。フランス政府から芸術文化勲章シュバリエ、ルーマニア政府から国家勲章を受ける。演劇賞では、エディンバラ・フェスティバル批評家最優秀作品賞、ピーター・ブルック賞、ダブリン演劇祭批評家賞など。東京芸術劇場での日本人出演者とのクリエーションは『リチャード三世』(2017)、『真夏の夜の夢』(2020)の2作品がある。
作品オフィシャルサイトから


もっとないかと名前を英語で調べたら

ルーマニア語を日本語にしたWikipediaを発見。

ジャコモ・プッチーニの『ラ・ボエーム』やら、ジョヴァンニ・ボッカッチョの『デカメロン』やらも演出してて、どんだけになってるのか見てみたいなあ〜と興味津々。絶対にぶっ飛んでるから!


続いてはモリエールについての思い出を少々。思い出〜って何?

実はワタクシ、数十年前はおフランスに憧れる絵描き少女でした。いや、下手の横好きです。なので、大学は普通に文学部。教養課程でフランス文学やらフランス語法やフランス史なんかがあったのでかじる事にしました。(なので、専門的知識ほぼない。)

そこで、

モリエール

登場!

フランス王国ブルボン朝時代の俳優、劇作家。ピエール・コルネイユ、ジャン・ラシーヌとともに古典主義の3大作家の1人。悲劇には多くを残さなかったが、鋭い風刺を効かせた数多くの優れた喜劇を制作し、フランス古典喜劇を完成させた。
Wikipedia


ラシーヌが悲劇、
モリエールが喜劇


なんて事を大雑把に把握した感じです。

数十年前、まだまだインターネットなんてございません。映画を観るのも、演劇を観るのも、ぴあとかの情報誌が頼りでした。

同じ頃、ワタクシは今のETV、NHK教育テレビで、なぜか、なぜか、パントマイム的な演劇の番組を見たんです。

それは劇団四季を代表する俳優・日下武史さんでした。まだ10代のワタクシは、なぜか、なぜか、既に初老の域に入っていた彼の演技に圧倒されて、惹かれてしまいまして、彼の舞台を生で見たいと思ったのです。

そして、調べた結果、彼の所属する劇団四季

最初からミュージカル劇団を志向していたわけではなく、設立からかなり長い期間の間はストレートプレイ専門の劇団だった。これは、当時新劇界を席巻していたイデオロギー優先で演劇的な面白さを欠いた潮流に懸念を抱いた創立者たちが、演劇そのものの面白さを追求する劇団として創設したこととも関連している。おもにジャン・ジロドゥやジャン・アヌイらフランス文学作家の書いた戯曲を演じていた
Wikipedia


と言う事がわかり、丁度、モリエールの作品を上演している事を発見。ワタクシは劇団に電話をかけて、当時は参宮橋にあった劇団事務所までチケットを買いに行きました。ただ、残念なのは、何を見たのか…いくら調べてもわかりません。もしかして、モリエールでなかったのか?と言う気になっても来ました。すみません。何だかこのNoteにとっては本末転倒気味な懐かしい思い出です。

(マジで違う気がして来た…。)

まあ思い出なんて、そんなものです。つい最近、香港の友人に、ワタクシが「魚が死ぬのを見たくないので、食べない」と言っていたと言われる始末でしたし。確かに、アレルギー対処から一時期ベジタリアンを目指した事があったのですが、決して「魚が死ぬのを見たくないので、食べない」なんて事は言った覚えがないのですがね…。数十年経つと、いろいろな事がごちゃ混ぜになってしまいます。

あらあら、随分と話が舞台から外れてしまいました。戻りましょう戻りましょう。

今回の舞台「守銭奴 ザ・マネー・クレイジー」のストーリーは

今年生誕400年を迎えるフランスを代表する劇作家、モリエールが生み出した傑作喜劇『守銭奴』の主人公は、愛しているのは金ばかり、家族よりも何よりも金に執着し、あらゆる金を出し渋る極度の倹約家、アルパゴン。

金に纏わることならどんな労力も厭わない異常な人物を、情熱と繊細さを併せ持った演技が魅力の佐々木がどう体現するのか。モリエールの生み出した、たった1日の物語が描かれる。
SPICEから


主人公はまさに12月の定番戯曲「クリスマスキャロル」スクルージに似ているキャラクターなのですが、「クリスマスキャロル」1843年12月19日に出版されたのに対して、こちらの「守銭奴」

『守銭奴』(しゅせんど、仏語原題: L'Avare )は、モリエールの戯曲。1668年発表。パレ・ロワイヤルにて同年9月9日初演。
Wikipediaから

その200年近く前に発表されていると言う…。イギリスとフランスと国も違います。なんと普遍的な題材と言う事でしょう…。大抵、最後は悲劇…なのにこの作品は喜劇

ブラックコメディです!


映画ならコーエン兄弟辺りに脚色して撮ってほしい気が…。妄想妄想…。


出演者は佐々木蔵之介さん以外に、何人も素晴らしい役者さんが出演しています。

主人公アルパゴン役の佐々木をはじめ、硬軟自在の演技力が魅力でプルカレーテ作品には2度目の出演となる加治将樹、ロンドンで演劇を学び、ミュージカル・舞台を中心に活躍する竹内將人、しなやかで表現力豊かな大西礼芳、若手ながら独特の存在感と演技力をもつ天野はなといったフレッシュな面々に加え、プルカレーテ作品に出演歴のあるベテラン勢、安定感のある演技力を生かして舞台、映画、TVドラマとジャンルを問わず活躍を続ける長谷川朝晴、ユーモアあふれる柔らかな雰囲気にするどい刃物のような演技力を秘めている阿南健治、変幻自在であらゆる存在になる表現力が魅力の手塚とおる、加えて、俳優として活躍しつつ、声優や演劇指導も行い、日本演劇界に欠かせない存在の壤晴彦といった、多彩なキャストが揃った。
SPICEから


そんな中、ワタクシはこの壤晴彦さんと言うベテラン俳優さんを認識した事が嬉しい〜。認識したって言うのは、壤晴彦さん、「リチャード3世」にも出演してました〜。そして、驚く勿れ、74歳ベテランもベテラン!

ひょえ〜。

ビデオで仰ってますが、今回は女性役と男性役の二役です。こんなオッサンなのに〜声だって低めなのに〜確かに男性だってのはわかるんですけれど違和感ないんです!そして、男性になる終盤。二転三転的に最終バージョンでは爆笑でした。こう来ますか?みたいな…。ストーリー的には予測可能なんですが、ビジュアルが〜ぶっ飛びました。もはや、終盤の一連のシーンは…。

サスガです!シルヴィウ・プルカレーテ


裏切りません。

いやあ久々にぶっ飛びました。





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