見出し画像

舞台「オーランド」を観てきたんだな

舞台「オーランド」

を観てまいりました。

原作は、1928年にイギリス人女流作家ヴァージニア・ウルフが書いたもの。

今からほぼ100年前。


amazon

そして、この小説を

今から約30年前(1992年)にイギリス人女流監督のサリー・ポッターが映画化

している。

映画を観た時は、なんともキテレツなイメージがあった。

何しろ400年生きる男性?女性の話だから。

この物語の主人公をインディペンデント映画の巨匠に愛される俳優と言われるティルダ・スウィントンが演じていて、彼女だからこそ演じられたと思ったものです。


それを今回、51歳の

宮沢りえ

さんが演じると言う。

できるのだろうか?

あの、映画「オルランド」だよね?

と。

しかし、

冒頭から驚かされる。


なんと、足が長い!


え?そこ…


男装してて、片足を上げて扉の片方にかけるんだけれど、足の細さと長さに魅了されるワタクシ。

そして、声も、若干低めにしている。


コレって、あのりえちゃんよね?
りえちゃんって見知らぬ観客ですけどね。

全体として、充分に魅力的な若い男子なのです!


言っちゃうと、51歳のオバサンデスヨ!

化け方がハンパないです。

もはや何を観たか忘れてしまったけれど、昔々、多分、Noda Mapの何かで観たんだと思う。

その時に驚いたものだった。

宮沢りえと言う役者は舞台人だと!

彼女の魅力はテレビや映画よりも舞台の方が輝いていると思ったものです。


その思いは今回も変わらなかった。

宮沢りえは舞台で一番映える!


ダイジェストの映像をオフィシャルXが配信していた。観てほしい!


オフィシャルサイトから


ストーリーは、相変わらずキテレツなんだけれど、

なんだろう…

やっと時代が追いついてきた気がする。


それはこのストーリーと言うよりは、原作者の

ヴァージニア・ウルフの考え方と言う感じか。


ウルフは1882年1月25日、ロンドンにて父レズリー・スティーヴンと、母ジュリア・プリンセップ・スティーヴン (旧姓ジャクソン) との間の7人目の子供アデリーン・ヴァージニア・スティーヴンとして生まれた。

両親はともに再婚で、一家には3つの婚姻による子供がいた。レズリーとジュリアの間には、ヴァネッサ (1879年)、トビー (1880年)、ヴァージニア (1882年)、エイドリアン (1883年) の4人の子どもがいた、計8人の子供がいる再婚家族であった。

姉妹とは異なり、エイドリアンとトビーは正規の教育を受け、ケンブリッジ大学で学んだが、ウルフはここで男女の性の違いを残念に思っていたという。

1885年、13歳の時に母が48歳で急死し、その2年後の異父姉ステラが死んだことによって、ウルフは神経衰弱を発病した。このような状態ではあったが、1897年から1901年の間に、ギリシャ語、ラテン語、ドイツ語と歴史の課程をロンドンのキングス・カレッジの女子部で履修し、いくつかの科目においては学位レベルまで修めた。

Wikipediaから抜粋


こじつけ中のこじつけなのだけれど、

時代的なものもあるけれど、

正に朝ドラ「虎に翼」の猪爪寅子が、男女不平等の現状に「はて?」と疑問を投げかけ続けて、法曹界で戦い続けたように(モデルの三淵嘉子さんは1914年生まれらしい)、

ヴァージニア・ウルフはイギリスの文学界で、男女不平等に悩まされ続け、鬱病を患いながらも、こうした傑作を描き続けていた。

ヴァージニア・ウルフは義理の兄弟から性的暴行を受けていたとか、親友となる女性と恋愛関係になるとか、まあ、実際には共通点はないので、

こじつけ中のこじつけなのだけれどね。


あとね、もうひとつ。

ヴァージニア・ウルフには

男女不平等がなくなるには400年必要だって事がわかってたんじゃないだろうか…

そんな気がした。

そのぐらい時間が必要だよってね。


勿論、今だにグラスシーリングがあり、不平等は無くなっていない。

それでも、ワタクシは言いたくないのです。女性蔑視と男女不平等とか…。


今日、タレントのフィフィさんがこんな事を言っていた。コレは勿論、あの元知事候補に対してだけれど。

もはや小池百合子と言う女性都知事が就任して3期目なのだ。

なのに、自分へのバッシングは「女性蔑視のバッシング」と彼女は言うのだ。

性別の問題なのだろうか?



色々な場面で、男女不平等は存在している

しかし、だからこそ、女性蔑視のバッシングと片付けるのでなく、

問題の本質を分析する段階に来ているのではないだろうか?


そうしなければ、前に進めないのではないか?

まあ、今回は元候補者がかなりヒステリックにモノ申しているので、不快感も積もり取り上げてしまったけれど、

他にも問題の本質を分析せずに

女性蔑視だ!

と声をあげる人がいるのも事実。


諸々の状況を見つつ、2024年と言う現在の男女不平等に対して

ヴァージニア・ウルフだったら

何と言うだろうか?

ワタクシの想像では

え、まだ言ってるの?


って感じじゃないだろうか?


舞台に話を戻そう。

まとめるならば

宮沢りえさんの演技は素晴らしかった!


って事かな。


スケジュールはこんな感じ。

オフィシャルサイトから

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?