映画「ホールドオーバーズ」を観たんです
映画「ホールドオーバーズ」
を観てまいりました。
この作品は一応
アカデミー賞助演女優賞受賞
だったので、観たいな〜と思いつつ、上映している映画館があまり好きでなかったりで観ていなかったのですが、観やすい場所に来たので観てきた次第。こういう事もあるよね。
映画「サイドウェイ」って2004年製作だったのね…、
20年前!
ワイン街道を巡る映画で、なんてオシャレな〜って思ったものです。喋りの映画だった気もする。それまたおしゃれ〜な会話でね。
邦画にもなったけれど、比べてはいけませんね。
って邦画は観てもいないけれど…。
そんなこんなの20年後は、全寮制の高校ですか…。
ワタクシ、主役のポール・ジアマッティって苦手なんですよね…。偏屈って聞くし…。偏屈な役やってるだけなんだけど…。実際も偏屈ってね…。
彼のプロフィールを全く知らなかったけれど、このインタビューを観てなんとなく理解。
プレップスクールを出て、イエール大学卒業。親もイエールの大学教授。
ハーバード大学卒業の香港人って言う知り合いがいるんだけれど…、正にこんな感じかな。
非常に知的で、ユーモアに溢れて、でもそのユーモアが何とも嫌味…。
どうしてこうハイクラスな人ってのは慇懃無礼な感じが抜けないのか…と凡人庶民Aは感じてしまう卑屈さなんですけどね…。
まあ、その嫌味さはポール・ジアマッティの昔のインタビューとかから感じ取ってしまったのか、インタビュアーやライターの文字から感じ取ったのか…。
なんとなく今回のインタビューからはマイルドさが出ていて、なんとなくですけどね、ちょいと納得した感じです。
結構不器用なんじゃない?
なんてね。
でも、そんな嫌味だけど、最後は美味しく演じられるのは、やっぱり
器用な役者だよね。
ひとり取り残された高校生を演じた
ドミニク・セッサ
は21歳で、実際には高校3年の時に撮影したっていうけれど、
老けてる!
まあ、こんなもの?
いや、
老けてる気がする…。
アメリカ人だけれど、何ともイギリスちっくな顔立ちだと思うのはワタクシだけでしょうか?
今後はヨーロッパ系の映画にも出たら良いのに…なんて思いながら鑑賞してました。
それから、今回アカデミー賞助演女優賞を受賞したのが
ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ(Da'Vine Joy Randolph)。
全部で58の賞を受賞したっていうけれど、観ると納得。
黒人女性の演技であるっちゃあるんだけれど、
「ん、ん〜」「あ、あ〜」
みたいに、言葉じゃない返事をするのがあるじゃない?
アレがね効いてるのよ。
なんともね、みんなのお母さん感。仕切ってる感じ。
今回は息子のために全寮制高校の料理人として働き続けて、息子をその高校を卒業させるけれど、貧乏だから奨学金も足りなくて、息子は軍隊に入って20歳にならずに戦地で亡くなる。それでもただひとり料理人を続ける。その学校では、クズな金持ち高校生からバカにされるけど、プライドを持って仕事をしてる。
だから?
ポール・ジアマッティ演じる古代史教師どこか彼女をリスペクトしてるんですよ。
彼自身、同じ高校卒業でハーバードっていう経歴があるから慇懃無礼ハイクラスなはずなんだけれど、
まあ、生徒や教師の間ではそうかもで、かなり嫌われてて孤立した存在って設定なんだけれど、
そればかりでない過去が語られるわけでは…、
あゝだからかな…慇懃無礼だけでない公平に見る目を持ってる…って言うか、むしろハイクラスなクズ坊ちゃんに対しての厳しさは、自分の過去の経験から来てたのねって事がわかる所は、さすが
アレクサンダー・ペイン監督
でした。
それだけにね、最後、この後彼は本当にどうするのかな?
ってしみじみしちゃうんだよね。
彼が教師として成し遂げた感じではあるけれど、
ちょっとね、ツラかったかも…。
映画としてはそこまでツラく描いてないし、
どうにかなるだろ
って感じなんだけどね。
まあフィクションだし、ワタクシが心配することじゃないんですけどね…。
どこか他人事とは思えない…。
まあ、
どうにかなるのかな?
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