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映画「ミステリと言う勿れ」を観たんです


映画「ミステリと言う勿れ」

を観て参りました。

さすが

大ヒットドラマの映画版。



こう言ってはなんですが、久しぶりに大勢の若者層の観客に囲まれて参りました。10代、20代のカップルばかり。勿論、ワタクシ含めた年齢層高めも大勢いるのですが、とにかく10〜20代が多かった。まあ、平日なので30〜40代は働いているんだと思われますが…。何かが違う感じです。「SLAM DUNK」とも「キングダム」とも違う何かって感じです。

もはやこの作品に関しては、ストーリー関してとか、主演の菅田将暉さんに関してとか言う必要がないかなと…。


このシリーズは、ストーリー上では誰かが死ぬわけではなく、まあ、1話目でも主人公の整くんが冤罪で巻き込まれるところから始まりますし、今回は8年前に自動車事故で4人死んではいるんですが…、重要なのはそこじゃないって言う感じでしょうか。なので、実はミステリーでもホラーでもサスペンスでもない、謎解きっちゃあ謎解きなんだけれど、本来は人間ドラマなのかな?とワタクシは思っております。

兎に角、原作者の田村由美先生の哲学的な名言の数々が、読者の心に刺さりまくるわけで

↑そんな名言の数々をまとめてくれているサイトもあるので、改めて見てみると、ご尤も!と唸ってしまう。

今回も広島篇でも名言ありました。

くん、子供を騙して情報を聞き出そうとする波々壁新音(萩原利久)に、

「子供をスパイにしちゃダメです」


と諫めます。

「自分が話したせいで親の足を引っぱってしまったことを、一生悔やむ」からと。

ちょっと曖昧なのですが、この台詞は

「子供って乾く前のセメントみたいなんですって、落としたものの 形がそのまま跡になって残るんですよ」

と言う台詞に繋がっていたと思います。

原作ではこのセメントのセリフは別のシーンで語られているのですが、そのシーンが映画ではないので、ここに繋げていたと思います。違ったかも。

セメントの言葉は児童心理学者のハイムギノットの言葉で、「それくらい子供の心は柔らかく無防備で、その時の価値観は大人になっても残る」事を指しているのだと言います。

この言葉は、終盤でくんが傷ついた狩集汐路(原菜乃華)ちゃんを慰めるシーンでも再び使われています。


本当に子供と接する時には気をつけないとですね。何が呪いの言葉になるかわからないのですが、

その呪いの言葉を吐き続ける登場人物がおります。


↑予告編でくんが言ってる

「犬神家の一族」


のように、この映画の中では連続殺人事件は起こりません

正直、

これと言った事件は起こらない。


なので、物足りないと思う人もいるようですが。先に書きましたが、このシリーズはミステリーでも、ホラーでも、サスペンスでもない(とワタクシは思う)ので、仕方ありません

でもなぜでしょうか?

ワタクシは、

呪いの言葉を吐き続ける登場人物の演技と演出のために

ゾワゾワゾワゾワ

しておりました。

ああ言う人間が一番怖い!


いますよね。

狂信的になってしまっている人って…。

とても怖かったです。

お上手でした。その俳優さん。ネタバレのなるので言いませんが。きっとみなさんもご存知のはず。


最後に、ちょっと残念だったのは、原作では4つの蔵が、見方によってはあるモノに見えると言うシーンがあるのですが、それがなかった…。CGとか色々あるのに…。作れるでしょ?結構、それ重要だと思うんだけど…。

あるモノって言うのが観音像なんですけどね…。鎮魂の意味も込められてて…。過去から現在までの悪事に対しての矛盾に満ちた闇をそこにも感じるわけなんだけれど…。なかったですよね…。


あとね、映画自体の事じゃないんですけれどね。

この映画は特にアクションとかあるわけじゃなくて、整くんが喋りまくる映画なんですよ。

ね、だから、ポップコーンをクシャクシャクシャクシャと食べ続けないで頂けますか?

2時間ぐらい我慢できないのかね?クシャクシャクシャクシャ。ほぼ1時間は食べ続けやがって!通路挟んで隣だと気になるんですよ、全く!映画を選んで欲しいわ!


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