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新規国内投資|Tutorial

本日2020年5月13日付けにて、株式会社Tutorialより配信されましたプレスリリースのとおり、弊社DNX Venturesは株式会社TutorialのシリーズAラウンドにて、投資を実行致しましたことをご報告致します。本ラウンドへは弊社がリードとなり、Salesforce Ventures、Archetype Venturesとともに出資致しました。


Tutorialって?

Tutorialは、クラウド型(SaaS)RPAである「Robotic Crowd」を提供するスタートアップです。2014年に創業、「仕事をもっと楽しく、クリエイティブに」というミッションのもと、クラウド型RPAを開発してきました。

RPA(Robotic Process Automation)とは、業務を実行するためのロボットを作り、指定した業務を自動化させるサービスのことです。ユーザーがパソコン上で行っているルーティンワークをロボットに覚えさせ、日中のみならず土日や夜間でも24時間、定期実行させることができます。そのため、これまでユーザーがひとつひとつ地道に繰り返していた属人性の低い業務をRPAに任せることが可能になり、業務負担削減に貢献します。
RPAは近年の働きかた改革を背景に、昨今日本で急速に普及しているツールです。

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Robotic Crowdのインターフェースは視覚的でわかりやすい

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ドラッグ&ドロップ・ペーストなどの直感的に操作可能

RPAでできること

RPAは、特定の作業の繰り返しなどによって成果物の得ることができる属人性の低い業務を行うことを得意としています。
具体的には、分岐や繰り返しなどを組み合わせ、web上の情報収集、その収集した情報のExcelなどへの保存、メールの送受信、求人サイトの作業など、多くのことができます。

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人間がひとつひとつ繰り返していた業務を簡単に実施、業務負担を軽減

なぜクラウド型がいいのか?

従来のデスクトップへのインストール型RPAと異なり、クラウド型RPAはパソコンのOS(MacやWindows)、またスペックに関係なくどこからでも導入の手間やコストなく、クラウドにログインするだけで利用可能です。そのため、テレワーク環境との親和性も高く、また、業務フローをチームと共有することも可能であり、個人に蓄積しがちであったノウハウをチーム全体で共有可能です。
Robotic Crowdは、クラウド型のRPAの中でも動作の高い汎用性を実現し、デジタル広告運用代理店・人材業界・メディア・EC・保険・クリニックなど幅広い業種の業務自動化ツールとして利用されております。

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オペレーションの業務量を増やしつつコスト削減

たとえばWantedly社では、Robotic Crowdを導入し、人手で行なっていた事務処理作業を自動化しました。その結果、それまで3名体制でギリギリ行っていた業務を、1人が1〜2時間でできるようになり、サービス拡大に伴う作業量の増加に関わらず、コスト削減を可能にしました。また、RPA導入により空いた時間をマニュアルの作成やオペレーション改善のための調査作業に時間を使うことができるようになり、業務効率化のみならず、仕事の内容も充実させることに成功しました。

調達資金の活用

今回調達した資金をもとに、今後は既存事業である「Robotic Crowd」の開発・販売体制の強化に加えて、人材・広告・EC等の特定領域の課題を解決する自動化サービスの提供を推進します。

memberのコピー

弊社倉林コメント

労働人口の減少やDXの拡大を背景に、日本は世界有数のRPAの成長市場です。しかしデスクトップ型RPAが主体のため、高価かつ、まだ顧客側での運用負荷がかかるのが実態です。その中で、チュートリアル社が提供するRobotic Crowdは、優れたUI/UXで誰でも簡単に使いやすく、既に広告、人材、ウェブ業界で広くご活用頂いております。また、現在のリモートワークにおいても、大いに活躍するソリューションであり、今後更なる拡大が期待されます。チュートリアル社とは、IBM BlueHubを契機にお付き合いをさせて頂いておりますが、福田CEOを始めとした優れたチームで、日本のクラウド型RPA市場を牽引してくれることを心より期待しております。

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メディア掲載

また本日、THE BRIDGE、TechCrunch Japanでもチュートリアルの資金調達ニュースについてご紹介の記事を掲載いただきました。ぜひ合わせてご覧ください。



クラウド型のRPAである「Robotic Crowd」は、業務効率化を可能にし、このテレワークの状況下においても多くの企業の働き方改革をサポートするプロダクトです。DNXのSaaSの知見・経験もフィードバックしながら、引き続き同社をサポートして参ります。


弊社その他の投資先はこちらからご覧いただけます!


(文・真船弘暉)


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