見出し画像

追加投資|Studist:業務プロセスのデジタル化・効率化を支援

株式会社スタディストのシリーズDラウンドにて、弊社DNX Venturesも追加出資いたしました。本ラウンドでは、既存投資家であるDNX Ventures、日本ベンチャーキャピタル、Salesfoce Ventures、新規投資家として31 Ventures、Pavilion Capital、博報堂DYベンチャーズが出資し、シリーズDの増額は約18.5億円となります。スタディストはビジュアルSOPマネジメント(マニュアル作成・共有)プラットフォーム「Teachme Biz」と小売業界向けの販促PDCAマネジメントプラットフォーム「Hansoku Cloud」を提供しております。ここでは、スタディストのサービスの魅力と、今回の投資に至った理由をご紹介させて頂ければと思います。


スタディストのサービス

スタディストは「伝えることを、もっと簡単に。」をミッションに掲げ、これまでビジュアルSOPマネジメントプラットフォーム「Teachme Biz」を提供し、多くの顧客企業の業務プロセスの改善・効率化に貢献しています。また昨年後半には、小売業界に特化した、販促PDCAマネジメントプラットフォーム「Hansoku Cloud」をリリースしております。まずは、この二つのサービスをご紹介します。

1. Teachme Biz
多くの会社・部門には業務マニュアル・標準作業手順書などが存在しますが、これまで大半は紙ベースのものでした。しかし紙ベース(主に文字)のマニュアルには複数の課題があります。

■ 具体的な手順の理解が難しく、ミスを起こしやすい
■ 読むのが大変。それによって読まない人たちも出てくる
■ 外国人の方が読めない
■ 更新が大変で、最新の手順が伝わらない

スタディストはこのような紙マニュアルを置き換える、ビジュアルSOP(Standard Operating Procedure - 標準作業手順)マネジメントプラットフォームを開発しています。単なるマニュアル作成ツールは複数存在していますが、それだけでは継続的な効果は見込めません。Teachme Bizの特徴としては、ビジュアルベースのSOPを作成、配信、閲覧管理まで可能とする点です。

画像1

■ 作成・更新
・顧客はパソコン・タブレット・スマートフォンなどと自社の用途に見合ったデバイスから簡単にビジュアルSOPが作成・更新可能になる
・静止画と動画なども組み込むことで、より分かりやすいマニュアルを作成できる

管理
・オンプレではなくクラウド上で管理されているため、常に最新版のデータを安全に管理可能
・承認ワークフロー機能を通じて、配信前に正しい内容であることが確認でき、SOPの品質を担保
・フォルダ単位で、権限範囲を設定可能

閲覧・運用
・顧客側は複数のビジュアルSOPをどのデバイスからでも、必要な時にアクセスが可能
・また閲覧ログなどのダッシュボード機能やタスク配信機能を通じて、従業員・スタッフへの業務通達や進捗管理が可能

また、スタディストは昨年8月にTeachme Bizの新機能として「トレーニング」機能の提供を開始しました。これにより、Teachme Biz上で作成した業務マニュアルや手順書を、「トレーニングコース」としてまとめて配信することができるようになりました。新入社員研修やオペレーション変更後のオンボーディングプロセスの一貫として取り入れるなど、人材育成を効率化。コロナの影響で、多くの企業が非対面型の研修を余儀なくされている中、本機能を活用することにより、非対面型の研修における教育の質の担保、オペレーションの業務標準化、従業員の即戦力化、教育負荷の軽減を実現できます。

既に、Teachme Bizは小売・飲食・宿泊・製造・物流・医療・金融など幅広い業種の顧客に導入されており、ビジュアルSOP領域での業界リーダーとなっています。

画像2


2. Hansoku Cloud
Hansoku Cloudは昨年11月に提供開始した、小売業界向け(チェーンストアなど)の、販売促進施策を管理するクラウドサービスです。多くの店舗型ビジネスでは、新商品を投入する際に、多くの悩み・課題がありました。
陳列指示をエクセル及び文字ベース(E-mail、FAX)などで行っており、膨大な時間を要する
指示書の内容がわかりにくく、店頭でしっかりと商品が陳列されていないケースが多々ある
指示書の形式、各店舗の解釈によって、店舗間で陳列のばらつきが生じる
各店舗から本部への報告方法も統一化されておらず、管理・販促効果の検証が難しい

Hansoku Cloudはこのような課題を解決するプロダクトであり、具体的なイメージは下記の通りです。

画像3


一斉配信
・配信チャネルをHansoku Cloudに一本化することで、店舗側の情報管理コストが大幅に削減
・店舗と本部間のコミュニケーションも効率化

画像4


完了報告
・各店舗は最終的な陳列の写真を撮影し、Hansoku Cloud上にアップロードすることで、本部に報告
・本部は写真を確認し、合否を判断可能。本部のメンバーが実際に各店舗に訪問する必要がない

画像5


管理
・Hansoku Cloudはダッシュボード機能が備わっており、各販売促進施策の実施状況及び各商品の販売状況も確認可能に
・本部側では、このような販促データをもとにPDCAサイクルを回すことが可能に

画像6


スタディストのHansoku Cloudは既に、複数の大手小売企業との実証実験において、高い効果を示しています。


DNXが投資した理由

さて、次にスタディストに今回追加投資をさせて頂くに至った背景についてご紹介させてください。

1. 深い業界知見を持ち合わせた経営陣
株式会社インクスで製品開発プロセス改革のコンサルタントを務めていた鈴木社長をはじめ、スタディストの経営陣は業務プロセス改善や生産性向上の知見が深く、「伝えることを、もっと簡単に。」というミッションに真摯に取り組んでおり、Teachme BizやHansoku Cloudの開発に最適なチームだと信じています。

2. 日本でのDXトレンドの加速
日本では2020年以降、DX(Digital Transformation)トレンドが加速しており、多くの企業が業務プロセスの改善・効率性向上に取り組んでいます。それと同時にコロナという未曾有の事態が相まったこともあり、非接触・非密集環境でも活用可能なプロダクトが求められていますが、スタディストの提供サービスはこれらの要件を満たすと同時に、あらゆる顧客の生産性向上・人材育成・売上向上に柔軟に対応可能なサービスとなっています。

3. 国内での圧倒的実績・業界でのリーダーシップポジションの確立
Teachme Bizの有償導入企業は約2,000社で、2021年株式会社アイディエーションによる「マニュアル手順書ツールユーザー満足度調査」の「お客様満足度」「サービス認知度」「ツール利用率」の3部門で2年連続1位に選出されており、業界でのリーダーシップポジションを確立しています。今後Hansoku Cloudも多くの小売業界のDX・売上向上に貢献すると信じています。


代表 鈴木さんコメント

シリーズCに続く追加投資をいただき光栄に思います。Teachme BizやHansoku Cloudが国内外の多くの企業の生産性を向上させ、高い価値をもたらすサービスであると期待していただけることを大変心強く感じております。DNX Ventures様のSaaS業界における深い知見による助言をいただきながらサービスの品質を高め、 より広く社会に貢献してまいります。
ーー株式会社スタディスト  代表取締役 鈴木悟史


(文・チェ ミンジュン)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?