新規国内シード投資|overflow
本日2020年3月3日付けにて、株式会社overflowより配信されましたプレスリリースのとおり、弊社DNX Venturesは株式会社overflowへ投資を実行致しましたことをご報告致します。本ラウンドは、East Ventures、名村卓氏、佐久間衡氏、永見世央氏、朝倉祐介氏、胡華氏、その他複数投資家とともに出資致しました。なお、本出資は弊社のSaaSシード枠(3号ファンドの一部をシード投資予算として振り分けています)からの投資となります。
>> プレスリリース
overflowって?
overflowは、ハイクラスエンジニア・デザイナーに特化した副業・複業採用SaaS型プラットフォームOffers(オファーズ)を運営するスタートアップです。2017年に創業し、「時間をふやす」というミッションのもと、本質的な時間をふやすことを実現するために世の中の非効率を解決する事業を展開してきました。
overflow自体も副業・複業人材だけで経営。累計従業員数は2年で150人を超え、雇用形態にとらわれない人材活用により経営スピードを最大化する「フレキシブル経営」を実践してきました。そうした同社自身の実体験から、現代社会の抱える問題を「フレキシブル経営」によって解決できるのではないかと、Offersを着想、運営しています。
overflow社のメインプロダクトであるOffersは、副業・複業を希望するエンジニア・デザイナーと、エンジニア・デザイナーの採用を行いたい採用担当者を繋げる、スカウト型の採用プラットフォームです。
本サービスの魅力のひとつは、登録するエンジニア・デザイナーと、クリエイターを探す採用担当者の両者が使いやすいUX/UI設計です。エンジニア・デザイナーは、面倒な履歴書を入力することなくSNSと連携するだけで登録でき、あとは企業からのオファーを待つだけという気軽さ。一方採用担当者も、プラットフォーム上のスキルスコアやレファレンスチェック機能でより精度高く候補者を見つけ、スカウトから繋がった応募者を一元管理できるなど、ワンストップでエンジニア・デザイナー採用を行うことができます。これにより、採用担当者が最も時間を使っている採用プロセス管理工数の削減を目指しています。
応募管理を一元管理でき、応募者のスキルを一見で確認。
また、社内関係者との関係性を可視化することでレファレンスチェックも容易に。
なぜフレキシブル経営?
日本社会の直面するマクロ環境の変化によって、雇用形態の柔軟性が求められています。背景には、国内で喫緊の課題となりつつある労働人口減少による「リソースの確保問題」、急速なグローバル化をはじめとする市場環境の変化による「事業の流動性問題」、そして働き方改革の後押しを受け大きく変化する「働き方感覚のズレ問題」など、様々な社会全体の課題により、柔軟な雇用形態のニーズが高まっているのです。
その解決策としての外部人材の登用や副業・複業という多様な雇用形態の導入は、より一層活発になっていくことが見込まれます。その際、正社員に副業・複業という選択肢を提供するOffersは、社会のニーズに応えた新たな市場を創る可能性があるのではないかと考えています。
エンジニア・デザイナーも企業の採用担当者も使いやすいUX/UI
「採用期間、コストを削減できた」利用者の声
Offersは2019年5月のα版リリース以降、累計50社以上の企業が利用しており、また登録したエンジニア・デザイナーの数もすでに数千人を超えています。企業採用担当者からは、採用期間や採用コストを従来と比べて大きく削減することができたとの声や、Offersではスカウトメールの返信率は30%以上と期待値以上であり、利用開始して1ヶ月で1名のエンジニア採用に成功(相場は3ヶ月以上)した実績や、3名のハイクラスエンジニアの採用に成功した事例なども生まれています。
「ハイクラス人材を・速く・簡単に」採用できるサービスとして採用の現場で導入が進んでいます。
>> レポート記事 「1ヶ月でエンジニア採用に成功。Offersは採用に必要な「3つの力」を増幅してくれました。」
調達資金の活用
今回調達した資金は、人材へ投資し、様々な職種の副業・正社員の採用に活用される予定です。「会社以上にすぐれたプロダクトは生まれない」を信条に、人材への投資を重要視する同社、社内メンバーが累計社員数150名を超えた今までの経験を踏まえ、ともにゴールを目指していける仲間を少しづつ増やしていってくれると期待しています。
同社にご興味のある方は、ぜひこちらのサイトを参照ください。
弊社倉林コメント
overflow社は、働き方の多様化という時代の要請に即したプロダクトを開発していることは当然ながら、それを実現するにふさわしい、経営チームがそろっています。実際にこれまで副業·業務委託のみで事業の拡大に挑戦してきた姿勢や、何より鈴木社⻑のインターネット業界での経営者としての実績と人柄を評価し今回出資するに至りました。今後の展開を大変楽しみにしています。
関連記事
本日、TechCrunch Japanにて同社の資金調達ニュースを紹介していただきました。サービス「Offers」の紹介や特徴、今後の事業拡大イメージまで、代表鈴木さんのコメントも含めて丁寧な記事に仕上がっています。ぜひ合わせてご覧ください。
>>TechCrunch Japan「エンジニアやデザイナーと企業をつなぐ副業・複業採用プラットフォーム「Offers」運営が1億円調達」
資金調達への想い【後日追記】
代表の鈴木さん、今回の資金調達への想いと振り返りをブログ記事にまとめています。ぜひ合わせてご覧ください!
正社員として働いているが副業・複業をしたいと考えているエンジニアやデザイナー、また外部のリソースを活用していきたい企業の両方のニーズをつなげることができるこのサービスは、これからの雇用の柔軟性、多様性を創っていくサービスです。DNXのSaaSの知見・経験もフィードバックしながら、引き続き同社をサポートして参ります。
https://overflow.co.jp/
https://offers.jp/
弊社その他の投資先はこちらからご覧いただけます!
https://www.dnx.vc/jp/portfolio
(文・真船 弘暉 / 編集・上野 なつみ)
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