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追加投資|ナレッジワーク

この度DNX Venturesは、2022年4月20日にプレスリリースが配信されました通り、株式会社ナレッジワーク(以下、ナレッジワーク)のシリーズAラウンドをグロービス・キャピタル・パートナーズと共同リードさせて頂きました。本ラウンドでは、既存投資家であるDNX Ventures、グロービス・キャピタル・パートナーズ、ANRI、XTech Venturesが出資し、シリーズA(1st クローズ)の総額は10億円となります。なお、ナレッジワークのこれまで非公開であった資金調達ラウンドも合わせた累計の調達金額は14.2億円となります。DNX Ventures としては、2020年のシードラウンド、2021年のプレシリーズAラウンドに続いて、今回3度目の出資をさせて頂きました。

セールスイネーブルメントとは

「できる喜びが巡る日々を届ける」をミッションに掲げるナレッジワークは、「みんなが売れる営業になる」というコンセプトのもと、セールスイネーブルメントクラウドを提供しています。以下の図にもあるように、セールスイネーブルメントは営業力強化メソッドとして米国では広く普及しており、多くの企業でセールスイネーブルメントを活用することで営業の効率化を進めています。

一方、日本ではセールスイネーブルメントはまだ一般に普及しておらず、以下の図が示す通り、日本企業の営業生産性は国際水準と比べても大変低い水準にあり、未だ労働集約と属人化から脱することができていないという解決すべき課題があります。このような課題に対して、営業力強化・営業効率を改善するツールとして、セールスイネーブルメントが日本でも注目されつつあります。

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セールスイネーブルメントクラウド「ナレッジワーク」でできること

ナレッジワークのセールスイネーブルメントクラウドは、営業資料・動画や社内ノウハウを届ける「ナレッジ領域」、ナレッジを活用した営業の学習を進める「ラーニング領域」、営業プロセスとナレッジを繋げる「ワーク領域」など、営業資料や営業ノウハウの共有に加え、営業向けの学習プログラムの提供や営業プロセスとの連携といった、営業ナレッジに関する周辺の様々な要素・領域をAll in oneで実現するツールです。

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ナレッジワークのセールスイネーブルメントクラウドは、以下の通り、既に複数の大手企業・中堅企業の営業部門に導入されておりますが、IT系の企業だけでなく、日清食品様のようなメーカーも顧客となっており、幅広い企業の営業生産性の向上に貢献できるプロダクトになっております。顧客企業からは既に「ナレッジワークのセールスイネーブルメントクラウドがなくなったら大変困る」という声も多く、ユーザーからそのユーザビリティなどについて高い評価をもらっています。また、ナレッジワークは、Allin Oneのセールスイネーブルメントクラウドを大企業にも評価される水準でしっかりと開発・改良を重ねきました。プロダクトのローンチ以降、一社もチャーンしておらず、順調に契約更新されていることからも、ナレッジワークのセールスイネーブルメントクラウドが、そのプロダクト力の高さから顧客企業にとって必要不可欠なツールになっていることが伺えます。

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麻野CEOコメント

DNX様には創業時のシード、その後のプレシリーズA、そして今回のシリーズAのすべてのラウンドでリード投資家を担って頂きました。

DNX倉林さんとは前職時代に投資先の社外役員としてご一緒させて頂いておりましたが、SaaSというビジネスモデルに対する深い知見と起業家に対する真摯な姿勢を間近で見させて頂いていましたので、起業する際に真っ先に相談させて頂きました。

創業からの2年間、倉林さんとご一緒する中で学ばせて頂いたことは「顧客価値の重要性」です。PMFを追求するタイミングということもあり、売上を上げろと言われたことはただの一度もありません。「まずはプロダクトに熱狂してくれるコアな顧客を作りましょう」「価格に見合った価値があることをきちんと提示できるようになりましょう」「カスタマーサクセスはどれだけやってもやり過ぎることはないので投資し続けましょう」、数え切れないほどの様々なアドバイスを頂きましたが、それらはすべて「顧客価値」の一点に通じるものでした。おかげさまで、目先の売上ではなく、顧客にとって真に価値あるプロダクトとサポートを磨き上げることだけに没頭する2年間を過ごすことができました。

また、DNX様が運営するインキュベーションオフィス「SPROUND」で過ごした2年弱で、倉林さん以外のスタッフの皆様からも微に入り細に入り、様々なご支援を頂きました。DNXの皆様の温かい対応に触れるにつけ、DNX様に出資頂いて良かったと、私だけではなくナレッジワークのメンバーみんなが感じていました。

今回のシリーズAが終わり、ナレッジワークはやっとスタートラインに立てたと思っています。これまではプロダクトを作ってきましたが、これからはいよいよ新たなマーケットを作るという挑戦が始まります。
長い旅路になると思いますが、これからもより一層のご支援を賜われれば幸いです。
引き続き、よろしくお願い致します。
ーーー株式会社ナレッジワーク CEO 麻野耕司


今回の追加出資に関してナレッジワークには、2020年のシードラウンド、2021年のプレシリーズAラウンドに続いて、今回3度目の出資をさせて頂きました。ナレッジワークは、麻野CEO・川中CTOをはじめとする魅力的なチームの下、着実にプロダクト開発に取り組んできました。シードラウンドから丁寧にPMF実現を進め、ユーザーから高いengagementを獲得できるところまで徹底的にプロダクトを磨き込む過程を、同じオフィス「SPROUND」に入居して真横で拝見させて頂いたことが、我々の今回の投資判断を後押ししました。ナレッジワークのリーダーシップにより、セールスイネーブルメントクラウドが日本企業の営業生産性を向上させ、セールスイネーブルメントが日本でも当たり前になる世界が実現されることを楽しみにしておりますし、DNX Venturesも、ナレッジワークのビジョンの実現に向けて、引き続き力強く支援していきたいと思います。


(文・新田修平)

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