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スナノラジオ
2015年8月29日 23:46
言葉だけをたくさん散り散り部屋にバラ撒いて妙にすっきりした顔の君が出ていきました やさしさとは何だったのかわたしは夜じゅう考えました 言葉には「匂い」がありますそのひと独特の特別な匂い冷たい風に消滅してしまわぬようにわたしは窓を閉めました 君が居ないことはそれほど怖いことではありませんわたしが恐れるのはそれをわたしが忘れることです身体を通り抜ける食べ物のよう
2015年8月1日 22:45
詩人はその領域に指一本も触れられない森で巨大な熊に出会った武道家が瞬時にすべてを判断し座して運命を受け入れようとするのと同じように詩人はここを踏み超えることをしない目の前に在る灼熱の太陽に触れないのと同じように もし太陽に触れたならば詩人の手は無事では済まないし恐らく存在が消滅してしまうだろう 太陽は常に熱い詩人は温度や形がぐにゃぐにゃと変化するからやたらに悩む