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聞こう、考えよう、話そう。

節分を過ぎた。つまるところ暦の上では春の始まりである。東京では年に一度くらい雪が降るような寒い一日があるのだが、どうやらこれは来週にあるようで、比較的温暖なまま暦だけは進んでいる。暖かいと言えども最高気温10度程度、最低気温で氷点下の冷え込みもあり、単純に寒くないわけではない。しかしながら振り返るたび不思議な天気が続く。昨年の夏が長過ぎて農作物が軒並み不作となったが、冬が暖かいことは収穫高にとってどのような影響を与えるだろうか。私たちの暮らしに欠かせないあらゆる食糧が手に入りにくくなりつつあることを、スーパーの販売価格で感じている。当たり前はどんどん当たり前ではなくなっていくのかもしれないと今から心配してしまう。

キャベツを刻むと心が落ち着く。何も考えないで手を動かすことは、生産性を向上させ、精神を整える効果がある。悩みごとがあるときは一旦置いておき、何か作業をすると良い。

平日ど真ん中だが暦でこうなることが理解していたので、週末の買いだめは控えておいた。ちょうどよかった。

旅をして生きていたい。一定期間で全国を巡り、その場その場でいろんな経験を積んでいきたい。一度きりの人生だから納得のいく生き方をしたいのはみなそれぞれだが、ないものねだりばかり増えていく。

さもありなん。ちゃんと考えれば今ある手札の中で何が一番アピールできるかって、相手ではなく自分にしかわからないでしょう。特にナレッジの差で商売しているわけだし。

プライベートも仕事も関係なく、全ての所作の要はこの3点に集約されるのではないかと言うのがここまで生きてきた感想になる。良質なコミュニケーションが良質な人間関係を生み、イノベーションを生み、世界に新たな価値を創造する。なぜなら人は一人では生きていけないが、頭を使って考えて、他人と協力することで文明を進歩させてきたわけである。

少し前まで場所こそ一流のいいところだが、外部から見えないところはとにかく古くて金のかかっていない場所に職場があった。私はそういう場所で働くことがとても好きだ。確かに綺麗なビルに入居することが信頼や就職志望者からの人気を買うことにもなるかもしれないが、その分賃料を支払っており、販管費が増え、生み出した価値に対する賃金が低くなることを意味する。そんなところに入る余裕があるなら給料あげてくれ、というわけだ。

職種がら東京で勤め続ける他に道がなく、大したことがないくせに高い家賃を支払い続けることに対しては不満しかないが、一方でどうにかこうにか首都圏にしがみつこうとする人もいる。部屋を選ぶときもそうで、私は利便性と機能性を重視するのだが、とにかく築年数を重視する人もいて、作りがよければ災害時も安心できるのに不思議なことだなと思ってしまう。残念ながら資源は有限であり、選択のあらゆる場面でトレードオフが生まれる。満足して生きていくために何を選び、何を得て、何を得なかったのか、しっかりと考えていく必要がある。

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