スポーツ選手や経営者に必要な力
前回、大人にこそ「考える力」は必要と記載しましたが、スポーツ選手や経営者にとっても考える力は必要です。
▼ 事前に考えることは疲れる
他の人はどうかわかりませんが、少なくとも僕は、今までの学生時代の経験から「暗記すること」や「記憶すること」に慣れてしまって、大人になるにつれて「考えること」を疎かにしてきた気がします。
考えることに慣れていなかったので、考えずに動く、言われたことをそのままやる方が楽なのです。ある意味ノーテンキなのか「動いてみてから都度対応しよう」という思考によくなります。
また、明確に「これ」と、やることが提示されると、それが正しいと思いがちです。以前、記載しましたが、学校教育の弊害かもしれませんが、「物事には正解がある」とついつい勘違いしがちです。
▼ 考えることは大人への道
人によって何を「楽(らく)」と感じるかは違いますし、別に楽をしてはいけないとは思いません。僕も Excel やスプレッドシートですぐに計算式を組んだりマクロを組んで楽をします。
数学で、「公式の作り方を覚えれば、応用が効くから楽」と考えるのか、「公式をたくさん覚えれば、すぐ当てはめられるから楽」と考えるのかは人それぞれ考え方が異なるので正解・不正解はありません。
ただ、ひとつ言えるのは、「考えることは、大人への道」です。
誰か上司が決めたことに、ただ言われたとおりに従う人は「従業員」という働き方が向いているでしょう。上司が決めたことを粛々と行うのみで、自分自身は責任も取らず、会社が潰れない限りは人生は会社に保障されているでしょう。
逆に、人にあれこれ指示されたくないという人は、仕事の目的から考えるはずなので、極論を言ってしまうと自営業者か、ビジネスオーナーが向いています。
▼ スポーツ選手や経営者には必須
僕はプロスポーツ選手ではないですが、有名なプロスポーツ選手の講演を聴いたり、本やインタビューを聞けば、「考える力」が必要なことはわかります。
練習においてコーチの言葉を素直に聞くことは大事ですが、いざ試合においては監督の言葉を聞いてるだけでは刻一刻と秒単位で変化する現場に対応できないからです。
経営者にとっても「考える力」は必要です。世の中の情勢、競合他社と自社の状況から、自社の舵取りをしていく必要があるからです。思いつきや勘、感覚で動いていたら、自分の社員はたまったものではないですし、そもそも世の中で戦えません。
「考える力」と、今までざっくり言いましたが、僕にとって「考える力」とは、具体的には下記3点です。
※ 全部出来ている訳でもなく、絶賛努力中です。
・なんでそれを行うのか、なんでそういう仕組みなのか、物事の意図を汲み取る(読解力)
・すべての行動、一挙手一投足に目的をもつ(目的意識)
・こうなった原因は何だったか、何を改善すれば次は上手くいくか(改善思考)
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