貝掘りをするための道具

定型文挨拶

このNoteは、ワシントン州シアトル周辺を行動圏としている人で、なおかつアウトドアが初心者という人を対象とした、非常にローカルな情報共有のために書かれたものです。子供の年齢が同じくらいの家族をアウトドアに勧誘して一緒に楽しもうと企んで書かれた超初心者向け情報なので、その道に詳しい方には役には立たないものかと思います。

アウトドアは最初の一歩を始めるまでのハードルがやたら高い(と私はと思ってます)ので、「興味はあるが始め方がわからない」という人には、そこそこの手助けとなるようにまとめてます。自分の備忘録も兼ねているので、内容もちょくちょく更新します。

なおここに書かれた情報は、私が様々な方から教えていただいたものや、ネットの情報の集合知で、私のオリジナルではありません。先人に感謝。


ライセンス

ワシントン州で貝を採るためには、「Shellfish/Seaweed」のライセンスが必要です。1年間で$17.40です。 このライセンスがあれば、貝類全般の他、カニ(Puget Sound Dungeness Crabを除く)、イカ、エビ、ナマコ、ウニなどが採れます。ナマコは見たことありませんが、ウニなら1匹採ったことがあります。
ライセンスについて詳しい説明

採るための道具

結論から言えば、スコップと根性さえあればなんでも採れますが、効率よく狙うのであれば、狙う対象によって道具を持って行くと良いです。

熊手

アサリやトリガイを取る時におすすめです。
Daisoで売ってます。もし1ランク上を探しているのなら、Amazonで「Ninja Kumade」という名前で売っているのがおすすめです。

忍者熊手

長柄熊手

大人のための道具です。通常の熊手とは比べ物にならないほどの効率で、貝を掘れます。そしてなにより、しゃがまないでOK。立ったまま掘れるのは本当に楽です! アサリを高効率で取れますが、本領はトリガイ採りです。これを引きずりながら歩くだけでガッとヒットします。私の一押しアイテムです。
残念ながらAmazonにはあまり良いのがない&高いので、近くのLowesで買うほうがいいです。

Long-handle Cultivator

シャベル(スペード)

砂をがっつり掘りたい時に使います。バタークラムやホースクラムを採りたい時にオススメです。縦長の形になっているものが深く掘りやすいようです。

Spade

クラムガン

レイザークラム (Razor Clam)専用と言っても良い、円筒状の道具です。これを砂浜に突き刺し、通気孔を指でふさぎながら抜き取ることで、一気に70~80センチほどの深さから貝を引っ張り出します。なかなか腰にきます。Amazonなどでも色々な種類が売っていますが、ローカルのショップで買ったほうが安いかと思います。

Clam Gun

手袋

これも立派な「採るための道具」です。牡蠣を採るには必須です。というのも、牡蠣の殻はカミソリ並みに鋭いため、素手で持つとあっというまに切り傷だらけになります。またオイスターナイフで開ける際の事故防止として、ある程度丈夫な手袋があると安心です。私は防刃手袋を使っています。

Blade Proof Gloves

オイスターナイフ

これも牡蠣を採るための道具です。ワシントン州で牡蠣を採る場合は、かならず現地で牡蠣を剥き、中身のみを持ち返る必要があります。牡蠣の殻にタマゴが付くため、殻を持ち去ってしまうと牡蠣が増えないかららしいです。
そんな牡蠣の殻を剥くときに役立つのがオイスターナイフです。このナイフは刃が付いていないため安全に、牡蠣の殻を固定している貝柱を切ることができます。またしっかりとした作りになっているので、トリガイなどを捌くときに、このナイフを殻の間に差し込んでひねることで、貝をこじ開けることができます。

Oyster Knife

ペンチ

またまた牡蠣を採るための道具です。これはまったく必須ではなく、使っている人も多くありませんが、あるととても便利です。牡蠣の殻を開ける際には、貝殻の隙間にオイスターナイフを差し入れて貝柱を切る必要があるのですが、これがなかなか難しいのです。殻はぴっちりと閉じていて、刃先を入れる隙間もありません。そんなときに、ペンチで貝殻を少し砕くことで、オイスターナイフがすっと入ります。Daisoの工具コーナーで売ってるような安物で十分です。

高いのを買っても、海水ですぐにサビます

持ち運ぶもの

採った貝は、所有者がわかるように別々の容器に入れて置かなくてはいけません。子供がライセンスを持っていれば子供の分も持ち返れますが、それも子供自身が運ぶことが望ましいです。少なくとも容器は絶対に分けましょう。

バケツ

基本です。収穫物を持ち返る時はもちろん、牡蠣を剥くときに、剥き場にまで運ぶのに便利です。

網袋

網目の袋があると、貝を運ぶときに大変便利です。Daisoの洗濯ネットコーナーに、持ち手付きの網袋が売ってます。人数分買いましょう。

ジップロック

牡蠣は、剥き身で持って帰る必要があります。また、人数分それぞれ別々の袋に入れて置く必要があります。人数分持っていきましょう。

クーラーボックス+保冷剤

貝を新鮮に持ち返るのに使います。特にアサリ。もし持ち返るまでにアサリが死んでしまうと、砂出しをしても砂を吐きません。そのため、クーラーボックス+保冷剤があると安心です。

その他の便利アイテム

折りたたみ椅子

Daisoで売っているような、小さな折りたたみ椅子があると、牡蠣を採る時にとても楽です。ちょこちょこ移動しながら牡蠣を採り、座って牡蠣を剥くことを繰り返すため、できるだけ小型で軽い椅子があると便利です。とりあえずDaisoに行きましょう。

帽子&防寒着

ほぼ必須。夏場は日差しが強いです。そしてシアトルは天気次第で急に寒くなります。どこに行くにも、つねに帽子と防寒着。

着替え

潮干狩りはですね、不慮の事故が起きやすいです。転んだり、尻もちをついたり、子供に泥をかけられたり。着替えは本当に、本当に必須です。

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