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正しいかどうか分からない選択で自分の将来を決めることへの覚悟【23卒エンジニア就活体験記】

この記事では私の就活の記録を中心に
・企業の探し方
・院進学か就職か
・就活の軸
・就活が終わってこれからどうしていくか

等について書いています。割と長めの記事になっているのでピンポイントで「このことだけ知りたい!」という方は目次から飛んでそこだけでもぜひ読んでみてください。

自己紹介

まずは自己紹介から。
23卒エンジニアとして就活をしていました「だいき」といいます。
そこそこ地方の国公立大学工学部に所属しています。

趣味は漫画とラーメン。
漫画はハイキュー、ヒロアカ、三月のライオンなど、ラーメンは賀正軒の緑賀正(バジルチーズラーメン)が大好きです。

現在は就活を終了しており、来春から東京の自社開発系ベンチャー企業でエンジニアとして働くこととなりました。


↓ここから本題

就活の流れ

私の就活の時系列は下図のような流れでした。

はい、ご覧いただいた通りかなりの優柔不断ですね、アホ丸出しです。でもこれだけ就職と院進学を迷ったのには理由があります。

院進学か就職か

それは親の意向と自分の意向の食い違いです。
私の両親は二人とも大学院には行っておらず、そのせいでキャリアアップや昇給面で苦労を強いられた経験がありました。なので息子の私にはそんな理不尽な思いをしてほしくないという考えで院進学を強く勧められました。
それに対し、私はエンジニアになるのが目標でした。エンジニアは学歴以上にスキルや経験がものをいう世界だと思っていたことと研究よりも開発がしたいと考えて、大学院進学ではなく、就職を希望していました。

大学2年生まではそれでよいと思っていましたが、大学3年次に受けたインターン選考でコーディング試験に全く歯が立たない、ポートフォリオの質が周りの学生に比べ劣っている現実を突きつけられ、少し自分に否定的になっていたことと精神的に病んでいたことが重なり、大学院進学に一度は切り替えました。

それでも自分の中にはずっと就職したい、開発したいという思いがあり、卒業間近になった大学4年生の12月、両親に「やっぱり就職がしたいんだ」と相談し、そこまで言うならと就職活動を許してもらうことができました。
そこから就活を再開し、就活サービスを使いながら自己分析や業界研究、説明会、マッチングイベントに参加しながら選考を受けはじめ、合計で3社から内定を頂き翌年5月に就活を終えました。なので就活期間は5か月程でした。

就活の軸10選

私が就活をするうえで基準にしていた軸は全部で10本。
その中で「大前提の軸」、「第一軍の軸」、「第二軍の軸」という風に大きく3つのグループに分けていました。

大前提の軸 ①~③

1つ目が、「大前提の軸」。
これは最も優先順位が高く、当てはまっていなければ基本的に選考に進もうとはしませんでした。
会社のHPや説明会でわかることだったので調べるのは結構簡単でした。

大前提の軸は以下の3つ。

①東京勤務
理由:大学生まで私は関東に住んだことがありませんでした。生活の中で東京に比べてセミナーやイベント、勉強会など多くの機会損失を体験し、それをなくすために就職は東京でしようと決めていました。

②ITエンジニア
理由:アプリケーション開発のバックエンドエンジニアの仕事をしたいと考えていたためです。

③規模が100~300人
理由:
私は大きい会社に入りたいというよりも自分の手で会社を大きく、事業を大きくしていきたいと考えるタイプでした。
逆にスタートアップ過ぎると技術を学び取る相手がいないと思ったので、100人~300人前後の規模で探していました。

第一軍の軸 ④~⑦

第一軍の軸は企業の選考を受ける中で重要視していた軸です。どれも会社のHPを見ただけでは分からないことが多かったので、実際に説明会を聞いて、選考を通してお話させていただく中で少しずつ探っていきました。

第一軍の軸は以下の4つ。

④他職種との協働
理由:
サービスを作るうえで、自分と同じ職種だけでなくそれ以外の職種(デザイナーや総合職、経営陣など)と関わりながら働くことで視野を広く持ち、サービスや会社、自分のスキルを向上させたいと考えていたためです。

⑤技術力とユーザー目線の両立
理由:
技術力だけが高くなっても人の心に突き刺さるようなサービスは作れない、逆にユーザー目線に立てるだけでもサービスをより便利にしていく技術が足りなければ意味がないというのが私の考えでした。なので私はその2つを両立できるようにしたかったのです。

⑥スタンスを大事にしている
人間関係は人のモチベーションを最も大きく左右する要因の1つだと考えています。私にとっては特に相手を尊重し合える環境が理想であったので、企業の理念やバリューなどにスタンスを大事にしている部分があり、かつそれが浸透していることが面接などから汲み取れる企業に入りたいと思っていました。

⑦実力が評価される
会社によっては努力したことが報われない会社もあり、年齢を重ねなければ評価してもらえない年功序列制のようなものが未だに続いているところもあります。そんな会社でモチベ高く仕事に励むことができるだろうかと考えると…やっぱりどうしてもなぁなぁになってしまうと思いました。それが嫌で自分の努力とその結果がしっかりと反映される会社がいいなというのが私の考えです。

第二軍の軸 ⑧~⑩

これは第一軍よりは劣りますが企業の選考を受ける中でよく見ていたポイントになります。

第二軍の軸は以下の3つです。

⑧当事者意識
自分の部署やチームのことだけでなく他部署、他チーム、会社全体の問題にもどうしたら解決できるかを言い合える環境がなければ会社や事業をより良いものにしていくことはできないと思ったからです。

⑨自社開発のサービスがある
私は事業を作れるエンジニアになりたいという思いがあるため、事業を作れるようになるには実際に作っている会社に入るのが一番良いと考えました。

⑩副業ができる
やりたい副業があったからです笑
面接などではわざわざ話したことはありませんが気にしてました。

企業の探し方

現在日本には100以上の就活サービスがあるといわれています。ただでさえ企業を選ぶので大変なのに就活サービスでどれが一番良いか一つ一つ比較なんてしていけるか!という方のためにおすすめの就活サービスを2種類紹介します。

intee

特徴:理系文系問わず、ベンチャー志望向け。
マッチングイベントが豊富でメンターさんが他の就活サービス以上に親身に向き合ってくれる。無料のプログラミング講座などもある。

inteeは私が就活で最も使い込んだサービスです。最初にプロフィールの入力やセミナーへの参加が義務付けられている分、サービス自体の質がかなり高く、メンターさんもマジで親身に相談に乗ってくれます(私は大学2年の時から3年近くお世話になったので本当にしみじみと感じてます笑)

具体的には、
「自分の将来やりたいこと」
「ファーストキャリアでどんな会社に行くべきか」
「どういう軸をもって会社を選べば自分が幸せになれるか」
などを言語化することを手伝ってくれたり、
隔週で面談の時間を取ってもらい自分の就活の現状報告と相談を受けてもらったりしていました。
また定期的に企業と学生とのマッチングイベントを行っているのでそこで今まで知らなかった企業と出会うことも多かったです。
私が就職する企業もこのマッチングイベントで出会いました!

サポーターズ

特徴:IT系ベンチャー/メガベンチャー志望向け。
セミナーや勉強会がかなり豊富。ハッカソンなどもある。

サポーターズは情報系で就活する学生では知らない人がいないんじゃないかってくらい有名なので知っているかもしれませんが、非常におすすめなサービスです。登録している学生も多く、その分セミナーや勉強会の数もかなり多いです。最初もプロフィール登録だけすれば使えるので割と気軽に始められるのが良い点でもあります。サマーインターンなどもサポーターズを使って探していました。

以上2つが私がおすすめする就活サービスです。どちらも非常に良いサービスだったのでぜひ使ってみてください!

自分の意思決定は正しかったのか

私は現在就活を終えて入社に向けての準備を始めています。ですが就活を終える前は「このまま就活を終えてしまってよいのだろうか、もっとぎりぎりまでより良い選択肢を探すべきじゃないのか」と何度も考えました(今もたまに考えます)。

私は今まで"最善"を探しすぎるが故に意思決定が遅いという弱点がありました。ですが今回は自分一人ではなくinteeのメンターさんに相談して一緒に考えたことで、いつもより少しだけ早く意思決定をすることができました。

選択に正解はなく、自分の選んだ道を正解にしていく努力こそが今の私に必要なんだと思います。人間なんだから迷うのは当たり前です。それでも自分の選択を信じ抜き、最後まで頑張った人が幸せになれると信じているので、私は自分の選択に後悔せず、努力し続けたいと思います。

就活を通して見えてきた課題

私がエンジニアとして働いていく中でこれから改善していかなければいけない課題は4つです。

①技術力の低さ

これが今のところの最大の課題です。在学中にプログラミングスクールに通いながらオリジナルサービスの開発はしたものの、プログラミングを昔から触ってきた同年代の方たちに比べると技術力に雲泥の差があります。サマーインターンの選考ではコーディング試験に歯が立たなかったり、先輩のポートフォリオが自分のとは比べ物にならないレベルだったりと自分の未熟さを痛感させられました。なのでエンジニアとして働くことになった以上技術力は持っていて当たり前という心持ちで慢心せず技術を磨いていきたいと思います。

②キャリアプラン

皆さんはどんなキャリアプランを歩みたいと考えていますか?
私は就活中、面接などでキャリアプランを問われた際には

「まず背骨になる言語を作り、徐々に技術の幅を広げていきながら活躍し、その後に人をまとめられるような責任ある立場に就きたいです」

と答えていました。
ですが、ほとんどのエンジニア志望の学生は同じようなキャリアプランを掲げており、具体的にどういうサービスに携わるのか、責任ある立場といっても会社をよくしてく立場、エンジニアのチームをよくしていく立場、事業をよくしていく立場など様々でどこに自分の関心があるのかなど具体的な部分が今のところ定まっていません。
なので、それはこれからエンジニアとして働きながら模索していきたいと考えています。

③どんなサービスを作りたいか

これも先ほどのキャリアプランと共通しており、自分の技術力を高めた先に、何をしたいのか?どんなサービス、どんな課題を解決したいのかが明確になっていません。まだ今の段階で先を決める必要はないと言われたこともありましたが、今のうちからいろんなサービスや事業に触れて自分が何をしたいのかを明確にしていきたいと思います。

④流行に疎い

エンジニアの世界、プログラミングの世界は非常にトレンドの移り変わりが早いといわれており、常に学ぶ対象が変わっていきます。その流行に乗り遅れ、新しいものを学ぶことをやめてしまうと一瞬で時代の流れに置いて行かれます。現在の私はそういう流行にやや疎い部分があるため情報を常にキャッチアップしていけるよう習慣づけられるようにしていきます。


エンジニアとしてありたい姿となりたい姿

ありたい姿

「目標を更新し続け、努力を"継続"できる人間」

私は1つの目標を達成してしまうとそこで終わってしまい、それまで続けていたことをやめてしまう性格で、これが成長し続けるうえでの壁になっていると考えています。これを改善するためにも、目標を達成する前に次の新たな目標を決め、そこに向かって努力し続けることができる人間でありたいです。

なりたい姿

「人の心に住めるサービスを作れるエンジニア」

私は過去の経験から誰かに「あなたがいなければ今の私はいない」と言われたことが1番嬉しかったという思い出があり、エンジニアとしても誰かにとって「このサービスがなければ今の私はいないんだ」と言ってもらえる、そんなサービスを作りたいと考えています。
「人の心に住む」というフレーズは四月は君の嘘から拝借しました。

作りたいサービス

先ほど「就活を通して見えてきた課題」のところでどんなサービスを作りたいかが明確に決まっていないということをお話ししました。どういう事業領域のどういう課題を解決するサービスかは全く決まっていないのですが、抽象的にはこんなサービスを作りたいという思いがあるのでそれをここにアウトプットしておきます。

画像:「映像研には手を出すな!」より

私が作りたいのは、万人に広く浅く受けるサービスではなく、ユーザーの人数規模が小さくてもその人たち一人ひとりの心に深く突き刺さるようなサービスを作りたいと考えています。かといってビジネスとして成り立たなければ意味がないのでその上で、ということになりますが。

私は過去の経験から、人の心に住める人間、あなたがいなければ今の私はいないといってもらえるような人間になりたいと考えているので、それを実現できるのはやはりユーザー数は少なくても彼ら一人ひとりの心に深く突き刺さるサービスだと思いました。
じゃあ具体的にどういうサービスかって?それはこれから考えていくんです...

メッセージ

自分が「幸せになれる」選択を。

何を当たり前のことを言っとんねん!と思いますよね。
ですが当たり前のことを当たり前にできている人は多くありません。継続は大事だと分かっていながら継続できない人、健康は大事だと分かっていながら不健康な生活をしてしまう人は五万といます。
当たり前のことだからこそ真摯に向き合って本当に今の私はその当たり前を実現できているか?と問いながら進んでいくべきだと私は思います。

親が望んでいることだから、給与が高いから、業績が安定しているから、ホワイト企業だからという理由で会社を選んで後悔している人は大勢います。もちろん自分の努力でその選択を正解にしている人もいます。それでも目先の欲にとらわれず、先を見据えて逆算し、未来の幸せをつかみ取れるように一緒に頑張りましょう⤴︎

何が自分にとっての幸せなのかをもう一度考えてみてください。それがあなたの道しるべになることを祈って。

参考までに、「幸せ」についてのスピーチを1つ。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。
気づけば6000文字近く書き込んでしまい、ぱっと読むにはかなり読みにくい分量になってしまいました😓
それでも私の今を全部詰め込んだつもりです。
皆さんがこの記事から何か1つでも持って帰るものがあったらいいな。
ではまたどこかで👋

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