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発言することの大切さ。 -DJの仕事がもらえるようになるまで-

こんにちは、wasabiです。

ニューヨークに来てもう6年以上が経ちました。そこで、今日は「DJの仕事がもらえるようになるまで」について書いていこうと思います。今日も出来るだけ短く書くので読んでくれたら嬉しいです。

ゼロからのスタート

「How are you?」

「My name is...」

6年前、僕が話せた英語はこんなもの...。今の小学生の方が僕より話せたと思う。そんな状態で来てしまった僕は、コネも全くなく、ゼロからのスタートでした。正直「来るまでが大変だったので来てからの事は全く考えてなかった」ってのが本音。

ただ、シンプルなことを2つだけ決めてきた。

「毎日外に出ること」
「断らないこと」

例えば、誰かから食事に誘われたら行くし、パーティーに招待されれば必ず参加した。簡単なことのように思えて、実は大変でした。人見知りだから...。

得るものが大きかった

僕のDJ人生において、最も大切なことは繋がり。どんな小さな誘いでも、それが今の自分に必要な人と巡り合わせてくれた。それは今でも仕事の依頼をくれるプロモーターだったり、DJ仲間だったり、時には彼女だったり...。

ただDJがしたいという思いで、毎日クラブへ行き、10ドルのコロナをちびちび飲んで突っ立ってるだけの毎晩。けど毎週同じクラブに行くと誰かが必ず話しかけてくれた。

「僕の名前はサンジェイです。」

あるクラブで、毎週来る僕に対してスーツを着た男が日本語で話しかけてきた。中学英語のドリルで得た精一杯の英語で返し、短い時間話した。後で知ったんだけど、彼はそのパーティーを仕切るある会社のヘッドプロモーターで、DJをブッキングする権限を持っている人だった。

参加しなければ何も始まらない

僕はラッキーなわけじゃない...。

こんな言い方をすると今の自分に満足してるみたいに聞こえるかもしれないけど、今僕を支えてくれている人達と出会うことができたのは自分の行動力によるものだと信じてる。勿論運もあるし、「あの時ここに行かなかったらアイツとは出会ってなかったんだろうなぁ」とか思ったこともある。けどチャンスは少なからず誰にでも必ず来ているはず。そのチャンスを増やすために毎日クラブへ行ったってのが僕なりの小さな努力だ。

この記事だってそうでしょ?書かなければ誰も見ない。本当に伝えたいことがあるなら諦めず数を重ねるべきだと思う。だから「参加してからどうしよう...。」とか考えるより参加することが僕にとってすごく重要なことだった。

人からの印象なんて”英語話せないおもろいやつ”くらいでいいと思う。

発言してみる

参加することでチャンスが増える。発言することでもっと増える。

最初に言ったように僕は英語が全く話せなかったし、人見知りなので発言することは凄く大変でした。何を話すにも真顔で、少し感情的になってしまう。そうやって話すと相手も戸惑うんだよね...。そんな自分は「典型的な日本人だなぁ」って思いました。

そもそもアメリカ人は僕みたいな考え方をしない。相手や周りがどう思うかをそんなに気にしていないから(良い意味でも悪い意味でも)。自分を表現したがるので、思ったことは伝える。これはアメリカ人に関わらず日本人以外の外国人にも言えることだけど...。

例えば、語学学校のクラス内で、簡単なトピックについて話し合う時間があったとすると、質問したり、口論になったりするのは決まって外国人、全く発言しないアジア人は決まって日本人、同じ国同士でグループを作ってしまうのも日本人だ。

「日本語で話せたら楽だろうなぁ」っていつも思ってた。でもそれじゃぁ得るものは何もない。怖がらず、どんどん話していくことで沢山の人と出会えるし、好きになってくれる。出川さんみたいに(笑)

少ないチャンスでどこまで自分の見せることができるか

これだけ毎日クラブに行っていればDJをする機会は回ってきた。最初は失敗ばかりで、一度切りで首になったパーティーもいくつかあった。ニューヨークのクラブでは一晩を1人に任されるのが主流で、DJによってクラブの印象を変えてしまうことから、依頼する方も、される方も責任重大だ。だからこそより実力主義のアメリカでは、少ないチャンスでどれだけ自分を見せることができるかが重要だった。実際その少ないチャンスをきっかけに沢山の依頼をいただきました。

オーナーの意向や、そのクラブやバーの雰囲気から外れた選曲をすればすぐに切られてしまう。そんなとき見つけたのがオープンフォーマットという言葉で、それ以来自分のDJスタイルがガラッと変り、依頼も一気に増えた。最初はホテルやレストランの仕事が多かったので、インディーダンスというジャンルを知れたことが大きい。

オープンフォーマットについては前回の記事で簡単に説明してるので、コチラをどうぞ。

今日の1曲

先週リンカーンセンターの記念コンサートに行ってきました。お目当てはBlood Orange(Dev Hynes)、オープニングはKelsey Lu、ゲストにJustine Skyeでした。最初から最後まで何かのストーリーを見ているようで、初めてコンサートで鳥肌が立ちました。彼はシンガーソングライターで、キーボード、ギター、ベース、バイオリン、チェロ、もっともっと...。正直どこまでできるのか知らないくらい。それでいて超オシャレで、ダンサーとしても有名。彼のお客さんもオシャレな人ばっかりだったなぁ。全身ピンクのドレスに黄色い薄汚れたデザインのスニーカーの子とかいて、雰囲気も最高だった。

オープンした時の映像↑↑

最近彼のようなサウンド流行ってるね。ファンク、エレクトロニカ、ジャズが混ざったようなやつ。なんて呼ぶのかな?

さて、今日はこんな感じです。読んでくれてありがとうございます。もし質問や、書いてほしいことがあれば遠慮なくメッセージください。お待ちしてます。

あとツイッターではニューヨークのことや、音楽のことを呟いたり、インスタグラムではDJやパーティーについて投稿しますので是非見てください。





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