2024.8.14.wed
「いわいとしお×東京都写真美術館 - 光と動きの100かいだてのいえ-」
@東京都写真美術館(恵比寿)
アニメーションの原点ともいえるゾートロープの歴史を辿り、
その仕組みを応用発展させた、岩井さんによる80年代〜現在までの作品が並ぶ。
パラパラ漫画の衝動を「VIDEO BOOKS」としてパッケージした作品は
表紙から超カッコ良くてシビレた。
ゾートロープを植木鉢の中に濃縮した「光の驚き盤」はシンプルさゆえ、
並べて展示された時の空間との溶け込み具合が気持ち良い。
そして、ひと鉢ひと鉢、覗くと泳ぐ魚や植物に似せた幾何学模様のアニメーションが楽しい。街に置いて展開して欲しい。
メディアアートとの融合として「時間層」シリーズのMSXとSONY Trinitron実機を稼働させてのインスタレーション。
CGでは描けない実物から発せられる不思議や高揚感。
Trinitronからの明滅にパターンによる魅せ方、MSXのFM音源サウンドと相まって
初演1985年当時の空気感も味わうことができた。
そして、お目当ては1995年「映像装置としてのピアノ」
UI、映像、MIDI、グランドピアノを使ったタイトルどおりの作品でプレイヤーとして体験した方が絶対に楽しいだろうと待望していた。
そして、この機会についに演奏することができて、感無量。
なにより、この作品を発展させ、岩井俊雄x坂本龍一コラボコンサートとして昇華させた1997年の「MPIXIPM」を現場で観賞していて、その美しさや画期的なパフォーマンスが今でも記憶に残っているので、感慨もひとしお…
あ、そうだ。その「MPIXIPM」が行われた会場は…
同じここ恵比寿のガーデンホールだったことを思い出した。