人生で初めて〝離婚〟を描く。~ナナカマドさん~
こんなオファーが来るとは思いませんでした。
別れ話が始まってから、
離婚に至るまでを書いたnoteを描いてほしい。
ちょ、ちょっと!
テーマが繊細すぎません?
ナナカマドさん、僕でいいんでしょうか。余所様の離婚を描くのは、初めての経験です😅
ナナカマドさんのnoteは、1年前の日記をもとに書かれています。2月から5月まで計17回、離婚が成立したところで終わり。
交際期間と結婚生活を合わせて6年。2人は初めて付き合った者同士で結婚したそうです。一体、何があったのでしょうか。
こちらが、事の始まり。
奥さんの誕生日に切り出されたのは、別居。
「捨てるなら、今捨ててほしい、このまま10年、20年経って取り返しのつかなくなってから捨てられるのは嫌だ。自分が一人暮らしを経験しなかったことが問題だった。一人の時間を作るために別居したい」
ナナカマドさんは困惑するばかりです。
家計は多めに負担していて、家事もこなして尽くしている。休日はなるべく一緒に過ごせるようにしてきた。でも、奥さんの方は外で遊んでばかりで、挙句、外で恋人を作りたいとまで言われた……。
どうして自分に不満なのかが、わからない。
このあと、2週間ほど話し合いは続きます。
なんとか妥協点を見つけ出したいナナカマドさん。
一方「もう戻れない」と譲らない奥さん。最終的には……。
「これまでの6年間よりこれからの時間の方が大事だ。別れよう。その方が互いのためになる」
という奥さんの言葉に、ナナカマドさんが折れました。
そして。
別れることが決まってから、奥さんの真意が徐々にわかっていきます。
ナナカマドさんが思い描く〝理想の結婚生活〟が、奥さんには重圧になっていたこと。
子どもがいて、養っていくためのお金もあって、というステレオタイプの幸せ。でも、それって奥さんの求める将来像とは違ったみたいなんです。
さらに奥さんには、何事にも誠実に向き合うナナカマドさんが、周りの目とか不確かな将来を気にして、無理をしているように見えていました。事実、家で一緒にいてもイライラ……。
ナナカマドさんもまた、ステレオタイプの幸せに重圧を感じていて、それが出てしまっていたというんです。
「なんか最初に付き合った人と結婚しちゃったけど、趣味も合わない、考えも合わない、将来像も合わないのに、なんとか頑張ろうとしているのを見ていて辛かった。
私はついていけなくなっちゃったから、あなただけ頑張っているのが可哀想で…」
4月になってわかったことですが、奥さんは別居前から摂食障害で精神科に通っていました。
外で遊んでいたのは、なんとかストレスを発散しようとしていたから。
理想を叶えることもできない。努力もできない。メンタルも不調。奥さんには距離を置くことしかできなかったのです。
結局、2人は別居。両親に報告して、離婚届を出して、スピッツの『ルキンフォー』を聴いて号泣して、最後はこんな文章で数カ月を締めくくっています。
別れる理由として、モヤっとしているものはすべて解消した上で離婚した。円満離婚というやつだ。
これも一つの経験か。
一人の女性と出会い、結婚し、離婚した。それだけのことだ。
まだまだ私の人生は終わらない。
驚いたのは、はじめは何も理解できないところからスタートした離婚話が、最後はオールクリアになったこと。
もしかしたら、気持ちを書き出したことがよかったのかもしれませんね。
僕も経験があるのですが、気持ちに整理がつかないとき、文章にしてみると自分が何に引っかかっているかが見えるし、客観的に自分を見ることができる。
そして、心に陽が差してきます。
こんなnoteもあるんですね。前に進むためのnote。
まだまだ人生は終わりません。
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