マガジンのカバー画像

「放送作家」関の成分表

215
🌟僕の心が丸裸になってしまう文集🌟放送作家はどんなことを考えるか🌟亡き妻との思い出🌟シングルファーザー奮闘中🌟たまにはオリックス愛も語らせて笑🌟
運営しているクリエイター

#子育て

受験の半年間。娘が報われない日々から羽ばたくまで。

僕の記事が更新されなくなった〝空白の半年間〟に起こった出来事。 命も危ぶまれた、僕のがん疑惑。 マイナスから始まった、息子の進路問題。 今日は大トリ、娘が抱えていた問題について書いていこうと思います。 まさか、高校受験の本番目前であんな事態になるなんて……。 一体、なにが起こったというのか。 先に書いておきたいのは〝前提〟です。息子と同様、娘もまた母親の死に直面したことで、生活に大きな変化が出ました。 朝になるとお腹が痛み出し、トイレから出られなくなる。学校に行っ

周りは無理だと言うけれど。息子のメンタルが試された夏。

更新が止まって、だいぶ経ってしまいました。きょうからまたコツコツ書いていくので、お付き合いください。 さて、この夏のせき家は、なにかと試練を迎えています。 大きな悩みの種は、子供たちの進路です。 高校受験を控える娘と、高校野球を引退した息子。特に息子は、かなりの逆境に立たされています。 幼いころからプロ野球(NPB)で活躍することを夢見てきましたが、メンタルの病気もあって、高校での公式戦出場はなし。こんな実績ではプロはおろか、大学・社会人からのスカウトも見込めません。

娘の〝安全基地〟でありたい。どうか僕に任せてよ。

その日、中学校から帰宅した娘の表情は、とても晴れやかでした。 「電話してくれたのー?」 「ありがとー!」 一体、なにがあったのか。きょうはその話にお付き合いください。 実はこのところ、娘のストレスは飽和状態でした。 「部活、行きたくない」 「先生の当たりがきつい」 「きょうは、なに言われるのかな」 先月末から、こんな弱音が増えていたんです。 要は、所属する吹奏楽部でうまく行っていないと。聞くと、大会に出場するかしないかがトラブルの種になっているようでした。 事前

〝えくぼ〟に癒される。娘のにっこりが増えた理由。

うちの娘は、にっこり笑うと〝えくぼ〟ができます。 食卓にオムライスが並んだら、にっこり。 休日に友だちとの約束が入ったら、にっこり。 ほめられたら、照れてにっこり。 そのときにできる〝えくぼ〟を見ると、僕は幸せな気分になります。 先日はこんなことがありました。 テストの結果を見て、にっこり。 娘は中学3年生。今までは勉強に興味が湧かず、成績はどの教科も平均ほどでした。しかし、遂に今回……、 周囲から絶賛されるような点を取れたんです。 最高点は美術で、93点!

娘に伝えたいこと。君の取り柄のひとつは……。

日ごろ、なにかと僕に癒しをくれるうちの娘。先日は15歳の誕生日に贈ったプレゼントについて書きました。 そんな娘と話していると、時々こう感じることがあります。 「自分には取り柄がないと思っているのでは……」 学校での娘は、学力も体力も平均くらい。性格はどちらかというと人見知りで控えめ。野球で突き抜けている兄とは違い、進路に直結する特技もありません。 しかし、そんな君に伝えたい。 その、なにかと独特な表現は間違いなく取り柄のひとつだよって。 あれは子宮頸がんのワクチン

頑張ってみてもいいですか?

前回は、6週間ぶりの投稿。 ブランクが長かったので、あまり読んでもらえないかなと覚悟していたんですが、思ったよりたくさんスキを頂けたので驚きました。 ありがとうございます🥰 さて、今回はこんなタイトルで書かせてください。 「頑張ってみてもいいですか?」 実はこの言葉、妻が亡くなったあと、強く思っていたことなんです。 僕が妻を失ったのは2018年8月。がんでした。 心の穴が埋まらないまま始まったのは〝ワンオペ〟生活。 仕事の量はそのままに、家事も子育ても一人で担

あなたは最近、誰かに自分の成長を褒めてもらえましたか?

オリックスの日本一でたくさん祝ってもらったばかりなのですが……、 実はきのう、誕生日でした。Happy Birthday 僕~🎵 しかし、もう〝46歳〟ですよ。 最近は「オッサンになったなあ」と思うことが増えてきました。 老眼で文字は読みにくくなったし、徹夜もしんどくなったし、老後のことを考えるようになったし、会話中にジャンプネタをぶち込んで首を捻られることも増えたし。 先日なんて、一回り下の世代たちが恋愛トークで盛り上がっているところ、ひとり取り残された感じが半端

天然さんな娘に癒されています。

先日、中学生の娘が通知表をもらってきました。 通知表って教科ごとの評価だけでなく、学校での様子とか成長した部分とか、先生からのお言葉も書いてあるでしょう? その欄にこう書いてあったんです。 「穏やかな中にも明るくユーモアのある言動が、周囲を惹きつける魅力にもなっています」 「明るくユーモアのある言動」ですってよ。 もしかして、これって……、 遠回しに「天然さん」認定されていますよね? 確かに、うちの子はしっかりしているようで、どこか抜けているところがあります。思

誕生日に泣いた娘の、その後。

おととい、こんな記事を書きました。 14歳の誕生日を迎えた娘が、突然「学校に行きたくない」と涙をこぼした夜。こんなとき、父親としてどう言ってあげたらよかったのか……、という内容です。 さて、娘はその後、どうなったのか。気になる方もいるかもしれないので、今回は後日談を。 泣いた日の翌日、水曜日。 娘はいつも起きてくる時間になっても部屋から出てきませんでした。声をかけてみたものの、反応はなし。 前日、娘は「休みたくても、休めない」と言っていたけれど、そっとしておくことに

誕生日。滅多に泣かない娘が、泣いた。

実はきのう、5月17日は娘の誕生日でした。 昨年、この記事(↓)を書いてから、早くも1年。14歳になりました。 休みがちだった学校にも行くようになって、 家事を率先して手伝ってくれるようにもなって、 長かった髪をバッサリ切って、 妻が着ていた服がピッタリになって。 成長した娘のこと、天国の妻に報告したいです。 そして、相談もしたいです。実はきのうの夜、気になることがあったので。 それは、とても唐突な出来事でした。 僕がリビングでオリックスの試合を観戦していると、娘

ゲーム中に考えさせられた、人に頼るということ。

『スプラトゥーン2』というゲームが好きです。 様々な武器でインクを塗りつけ、相手を倒したり、陣地を塗ったりしていく4対4のチーム戦。射撃の正確性、反射神経だけでなく〝戦術眼〟も求められます。 だからこそ、こう感じるんです。 プレイヤーの生き方が、まるっと出てしまうゲームだなと。 僕はあまり上手ではないので、よく解説動画を見るんですが、そこで痛感させられるのは……。 人に任せるのが苦手ということ。 例えば、僕が好んで使っているスパッタリークリアという武器。 敏捷性

生まれてきてくれてありがとう。パパはあの朝焼けを忘れません。

きょう、5月17日は僕にとって特別な日です。 愛娘の誕生日。13歳になりました。 近ごろはぐっと大人びて、ふとした瞬間に亡くなった妻の面影を感じます。そんなときは、見惚れてしまうか、抱きしめてしまうか。それで「ん?」とか言われて。僕は照れ笑いで返して。そんな日々を送っております😌 今回は、そんな娘との大切な思い出を書きたいと思います。 3年前のその日は妻の通夜でした。 深夜の葬儀場。僕はひとり、安らかに眠っている妻を見つめていました。 ゆっくりと悲しむ時間がほしく