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周りは無理だと言うけれど。息子のメンタルが試された夏。

更新が止まって、だいぶ経ってしまいました。きょうからまたコツコツ書いていくので、お付き合いください。

さて、この夏のせき家は、なにかと試練を迎えています。

大きな悩みの種は、子供たちの進路です。

高校受験を控える娘と、高校野球を引退した息子。特に息子は、かなりの逆境に立たされています。

幼いころからプロ野球(NPB)で活躍することを夢見てきましたが、メンタルの病気もあって、高校での公式戦出場はなし。こんな実績ではプロはおろか、大学・社会人からのスカウトも見込めません。

夢を追い続けるなら、自らどこかに売り込んで実力を認めてもらうしかないという状況なのです。

となると、問題は実力ですが……、

現時点では厳しいと言わざるを得ません。

病気になるまではなにかと期待されていましたが、やはりグラウンドを離れていた期間が長すぎました。

それでも、本人はあきらめていません。

昨年の秋からは症状が和らいできていて、今はようやく野球人生を再出発できそうなのです。練習できていない分は〝伸びしろ〟だと考えています。

僕としても後押ししてあげたい。では、どうするか。

お世話になっているトレーナーさんが、独立リーグを勧めてくれました。

成長次第では、合格の可能性もあると言います。しかし、テストは11月らしいので、あまり猶予はありません。また、合格できたとしても、成長が止まったと判断されたらクビ。病気が再び酷くなったら、夢はそこで終了です。

一方、大学はどうかという人もいました。

AO入試を受けるか、あるいは高校から推薦をもらうか。合格できたら、少なくとも4年はプレーできる環境を確保できます。

ところが、こちらの道も険しそうなのです。

先日、進路相談でのこと。息子は監督さんからこんな言葉をかけられたそうです。

「おまえを推薦したら、おれの信用に関わるよ。ハハハ」

現実が厳しいことは理解していましたが、この言い方には憤慨しました。

なにが、そんなにおかしいのでしょうね?
どうして、教え子の挑戦を笑えるのでしょうね?

病欠と二軍での登板が多かった息子のことを、監督さんはろくに見ていません。

病気のことだって、よくわかっていません。

僕はこれまで主治医の先生と協力して、学校の理解を得るための話し合いを設けてきましたが、監督さんは最後まで参加してくれませんでした。情報の共有が徹底されなかったせいで、病状が悪化したこともあります。

そんな人に、なにがわかるというのでしょうね?

悔しくて悔しくて悔しくて、僕はアタマの中で即座に監督さんを論破するためのシナリオを組み上げました。半沢直樹のようにキレ散らかすつもりでした。

しかし、息子は言うわけです。

「燃えてきた。ここから逆転したら、アツいでしょ」

なんと、結果で見返してやるというんです。実に少年漫画的ではありませんか。より応援したくなるではありませんか。

……そんなわけで。

このところ、僕は毎朝のように息子のボールを受けています。

寝不足です。
体のあちこちが痛いです。
うまくいかなくて喧嘩になりそうなときもあります。

それでも……、

周りがどんなに無理と言おうとも、まだあきらめませんよ。夢への道をつなぐために。

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