マガジンのカバー画像

「放送作家」関の成分表

215
🌟僕の心が丸裸になってしまう文集🌟放送作家はどんなことを考えるか🌟亡き妻との思い出🌟シングルファーザー奮闘中🌟たまにはオリックス愛も語らせて笑🌟
運営しているクリエイター

2022年5月の記事一覧

18年前のきょう、僕は東京競馬場でオアシスを探していた。

きのうは暑い日でしたね。都心の最高気温は31.2℃。 そんな中、東京競馬場では第89回 日本ダービーが行われ、武豊騎手が乗るドウデュースがレースレコード(2分21秒9)で激戦を制しました。 「真夏日」 「日本ダービー」 「レースレコード」 こんなキーワードが目に入ると、なんだか18年前のことを思い出してしまいます。2004年5月30日、僕は東京競馬場でオアシスを探していました。 この日は久しぶりの休日でした。 いつもなら寝取戻しをしようと考えるのですが、なぜだか冒険

表現者の端くれとして、一度は体験してみたいこと。

先日も書いた通り、僕は割と〝例えツッコミ〟を入れるタイプです。 日々、ジェネレーションギャップに悩みつつも、言い得て妙の極みを追い求めています。そんな僕が理想的だと思うのが、 〝マダックス〟という野球用語です。 2012年、アメリカのジェイソン・ルークハート氏というライターが用いた表現で、日本でもここ1~2年でよく見かけるようになりました。 意味は、100球未満での完封勝利。 語源となったのは、MLBの殿堂入り投手、グレッグ・マダックス氏。ストレートは140km/h

放送作家が考える、句読点。音読したくなる文章、書いてみませんか? 

.「せきさんって、A型でしょう?」 ディレクターと一緒にナレーション原稿を直していると、よく言われる言葉です。彼らが最も反応するのは、僕が句読点について細かいところ。 信じられないことかもしれませんが、ナレーションを書く仕事をしているのに、句読点の位置に気を配らない、あるいは打たないって人は意外といます。 だから、きょうは声を大にして言いたいんです。 句読点のこと、考えてみよ? ちょっとの工夫で読んだ人が音読したくなるような文章になるから。 今回、この記事を書く上で

誕生日に泣いた娘の、その後。

おととい、こんな記事を書きました。 14歳の誕生日を迎えた娘が、突然「学校に行きたくない」と涙をこぼした夜。こんなとき、父親としてどう言ってあげたらよかったのか……、という内容です。 さて、娘はその後、どうなったのか。気になる方もいるかもしれないので、今回は後日談を。 泣いた日の翌日、水曜日。 娘はいつも起きてくる時間になっても部屋から出てきませんでした。声をかけてみたものの、反応はなし。 前日、娘は「休みたくても、休めない」と言っていたけれど、そっとしておくことに

誕生日。滅多に泣かない娘が、泣いた。

実はきのう、5月17日は娘の誕生日でした。 昨年、この記事(↓)を書いてから、早くも1年。14歳になりました。 休みがちだった学校にも行くようになって、 家事を率先して手伝ってくれるようにもなって、 長かった髪をバッサリ切って、 妻が着ていた服がピッタリになって。 成長した娘のこと、天国の妻に報告したいです。 そして、相談もしたいです。実はきのうの夜、気になることがあったので。 それは、とても唐突な出来事でした。 僕がリビングでオリックスの試合を観戦していると、娘

すみません、GWさん。僕たち、あなたのことナメていました。

休日でも仕事するのが当たり前、放送作家の父。 昔から休日は野球三昧、高校生の息子。 決め台詞は「家、最高!」という出不精、中学生の娘。 人ごみを心の底から嫌う親子3人が……、 ゴールデンウィーク中の横浜を訪れた! まさか、あんなことになるなんて。ホント、すみませんでした。僕たち、大型連休をナメていました。 きっかけは数日前、娘からのお願いでした。 聞くところによると、一番の親友が泊まりがけで横浜観光をしたそうで、SNSに画像が次々と送られてくると。延いては、自分も1

三振か、本塁打か。それでも言ってみたい〝例えツッコミ〟

仕事中、スタッフから苦笑いされることがあります。 僕は会話の中で、割と〝例えツッコミ〟を入れるタイプなんです。元ネタは、ほとんどが漫画(アニメ)。 「もしかしたら、世代的にアウトかもしれない」 「でも、有名な作品ならセーフかもしれない」 「通じなかったら、きっと空気は凍るだろう」 「でも、ジャストな例えだから言ってみたい」 「三振か、それともホームランか」 「ええい、振らなかったらホームランは生まれまい!」 「行けえええええ!」 そうして、見事に空振った場合に生まれるの

アイデアを生む〝発想力〟のヒントは、異世界アニメにあり。

今、僕が最も関心を持っているのは……、 異世界アニメ(漫画)です。 ある日、主人公はなにかの拍子にファンタジー世界に転生(転移)。手にした特殊能力を駆使して新たな人生を生きていくという、アレ。 僕ははじめ、一過性のブームで終わると思っていたんですよ。 だって、どれも似たような物語になりそうじゃないですか? でも、実際は今なお作品が増え続け、定番のジャンルとして確立している。 これって、スゴイ! どうしてアイデアが枯れないのか? そこには僕らが文章を書くためのヒント