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豆腐を鉄に変える!メンタル術

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放送作家の仕事をしていて出会った、アスリートたちの言葉。そこには僕らのメンタルを強くしてくれるヒントがあります。ポジティブになりたい方、要チェックです。
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#私の仕事

心の中にいる〝宇宙人〟と〝妖怪〟が許してくれない。

松岡修造さんの語録には、こんな言葉があります。 「心の中に〝鬼コーチ〟を持て!」 怠けたいとき、逃げたいとき、甘えたいとき、自分を叱って奮い立たせてくれる存在を心の中に育てようということらしいです。 修造さんと鬼コーチが出会ったのは、高校時代。 あまりに練習が厳しくて、テニスをやめたいと思っていたとき、鬼コーチに喝を入れられたおかげで、壁を乗り越え強くなっていったというんです。 「修造、さぼるのか、甘えているんじゃねえ!」 「お前、これが本気か? 上手くなりたいんだ

羽生結弦選手は〝超ファーストペンギン〟です。

フィギュアスケート・羽生結弦選手。 僕が22年間、放送作家の仕事を通して見てきた中で、唯一無二の存在感を放つアスリートです。 理由は、その言動。 〝超ファーストペンギン〟とでも言いましょうかねー。 天敵がいるとわかっている海へあえて真っ先に飛び込み、えさをもぎ取ってくるような。そして、すぐ次の海へ真っ先に飛び込んでいくような。 恐怖に打ち勝つほど強くなる。それを肌で知っているペンギン。 印象に残っているのは2013年、福岡で行われたGPファイナルで初優勝した際のイ

【メンタル術】期待に応える上野由岐子流〝360°前進思考〟

なんなんでしょう、上野由岐子投手のあのメンタルは😦 きのうの決勝、想像を絶する重圧がかかっていたと思うんですよ。自国開催だわ、13年分の思いは積もっているわ、いわゆる絶対に負けられない戦いが、そこにはあったわけで。 それでも先発して6回0/3を無失点。 最終回にマウンドに戻ってきて、また無失点! 勝つことを宿命づけられた場面で、みごと期待に応えてみせたのです。 その上野投手について、僕には忘れられないインタビューがあります。 2021年1月の『報道ステーション』で

【メンタル術】「○○」を持つと、周囲の声に振り回されない。

おととい『報道ステーション』で侍ジャパン・稲葉篤紀監督のインタビューが放送されました。 先週、東京五輪に向けた代表24名を発表したばかり。 本来の実力を発揮できていない選手が選ばれていたり、逆に好調の選手が選ばれていなかったりで、その選考には否定的な意見もありました。 そんな中、僕は指揮官の言葉に、 〝周囲からの声に振り回されないためのヒント〟を見つけたんです。 稲葉監督は、今回の選考についてこう断言しています。 「僕は絶対にこのメンバーで金メダル取れると思います

【メンタル術】ここ一番で輝く〝キング〟が心掛けてきたこと

きのう、僕が携わった内村航平選手の企画が『報道ステーション』で放送されました。 今月、4大会連続の五輪出場を決めたばかり。東京五輪は個人総合ではなく、種目別の鉄棒で金メダルを目指します。五輪で輝くためには「6種目こなしてこそ体操」というこだわりを捨てる必要があった、と明かしてくれました。 そんな〝キング〟が教えてくれるのは、ここ一番で輝くための考え方です。 五輪と世界選手権で金メダルを13個も獲得。 僕は内村選手の企画を過去に何度も担当してきました。特に印象に残ってい