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ベンチャー企業におけるマネジメント・組織運営において意識している4つのこと

大変ご無沙汰しております、Reproの赤司です。
最近noteを更新しておりませんでしたので、先月登壇させていただいたセミナーで取り扱った「マネジメント・組織論」について備忘録的に記載しようと思います。(大分時間が経ってしまって申し訳ございません、、、)

先月Resily様のウェビナー「ニューノーマル時代の「超」チーム戦略 - OKR的組織マネジメントでチームを強靭な一枚岩へ」にて恐れ多くも弁護士ドットコムの渡邊取締役とご一緒にマネジメント・組織論についてお話しさせていただく機会をいただきました。

このセミナーではあくまで触りしかお話しできませんでしたので、今回は私ごときで恐縮ですが、より具体的なところをご紹介できればと存じます。

マネジメントの役割について

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そもそもマネジメントの役割について、どのレイヤーかによって、様々だとは思いますが共通して言えるのは、対会社で考えると、
「与えられた権限範囲とリソース内で求められる責任を最大限果たすこと」
だと個人的には考えています。
レイヤーが上がれば上がるほど、与えられる権限範囲とリソースが大きくなり、それに比例して責任も大きくなるのは恐らくどの企業も変わらないことかなと思っております。

マネジメントの前提について

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組織運営やマネジメントを考える上での前提として、いつも意識していることがあります。それは、

組織に属するメンバーとは共通のミッションや目標を持って、とても長い物理的な時間を共に過ごすということ
つまりそれは、起きてる時間のほとんどを共に過ごすので、もしかすると家族などの存在よりも多くの時間をともにする可能性があるということ。
翻ってマネジメントをする立場として、一緒にやってくれるメンバーの大切な1日1時間1分1秒をつまらない時間にしてしまうことも、有意義な時間にすることも可能ということ

です。
もう9年以上マネジメントを行う立場として業務を遂行しておりますが、上記のことは常に意識しております。

人はどういう組織に属したいと思うのか

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ここはあくまで私の仮説であり、これが正解だとは全く思っておりませんが、もし私自身がマネジメントされる側だとしたらという点とこれまでの経験を踏まえ、4つのポイントがあると思っております。
翻ってこれは、マネジメントをする立場として果たさなければならないポイントだと私個人は思っております。

【メンバーの観点】
・【経済的安定性】社内外でのプレゼンス向上、給与向上できるか
・【心理的刺激性】常に変化と成長機会があるかどうか
・【心理的満足性】教えてもらったことを実施するとすぐ結果がでるか
・【心理的安全性】そもそも楽しい日々を過ごせているかどうか
【マネジメントの観点】
・【経済的安全性】社内外でプレゼンス向上、給与向上させられるか
・【心理的刺激性】成長機会と変化を永続的に頻度高く提供できるか
・【心理的満足性】教えたことを実践してもらいすぐに結果が出るかどうか
・【心理的安全性】そもそも楽しい日々を過ごしてもらっているか

上記が私がマネジメントにおいて重要だと考える4つのポイントとなりますので、それぞれ少し詳細解説できればと思います。

社内外でどんだけプレゼンスの向上と給与向上にコミットできるか

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これはめちゃくちゃシンプルなポイントだと思うので、詳細な解説する必要がないと思います(笑)
当たり前ですが、貴重な時間をある種預けていただいている身として、
社内外におけるプレゼンスの向上、給与の向上にコミットするのはマストだと思っております。
当然これはマネジメントする側として自分自身が社内外でプレゼンスが高くないとそれ以上のバリエーションを出すことは難しいと思いますので、まずは自身がどれだけプレゼンスを向上できるか、そのためにとにかく努力できるかは当然重要だと思います(笑)
その上で、部下のプレゼンスを上げる上で重要なアプローチとして、社外的な取り組みとしては、積極的に自分自身の人脈を駆使し、世のプレゼンスを高い人にたくさん会ってもらい、こんな世界があるんだ、こんなすごい人がいるんだと常に上を目指す視座を持ち続けてもらう工夫をしています。
また社内的な取り組みとして、ビジネスサイドの場合、結果と評価が紐づくので、当たり前ですがとにかく自部門においては成果を出し、部下の評価と給与を上げやすい土壌をつくる努力を行うようにしております。
また、私自身の具体な経験談ですが、部下の社内の評価・給与を上げるためには社長への交渉が必要不可欠だった時があるので、私は部下の昇格や昇給を行う目的だけで、社長を個別に飲みに誘い、部下の素晴らしい点をとにかく3時間語りまくって、社長にその意識を持ってもらうよう徹底的に刷り込みしたり、忙しい社長が会社にいる少ない時間の中で、例えば飲み物を自販機に買いに行く30秒の間を並走し昇格と昇給のグリップメントを取るなど行ってました(笑)
実際私の当時の部下は皆最短で昇格・昇給し、年収も私の組織に来る前に比べ4倍とかに足かけ2年でなってました。
これは組織運営を行うマネジメントの立場として当然果たすべき役割だと思っております。

成長機会と変化を永続的に頻度高く提供できるか

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ここの視点は私がビジネスマンとして一番尊敬している、元ランサーズ取締役COO足立さんに、実際に私自身の経験として体験させていただき、それ以降私自身も対部下に意識している点です。
上記の最初のポイントに紐づきますが、そもそもプレゼンスを上げ続けるためにも成長しないといけないので、マネジメントする立場としてはどんだけ新しい成長機会を提供できるか、打席に立ってもらえるかを意識する必要があると思っています。
私自身もランサーズ時代、足立さんから毎月、毎Q、新しいミッションを振っていただき、当時は自身の力不足により多大なるご迷惑をお掛けしてましたが、今となっては当時経験させていただいたことが色んな場面で活きています。当時のことは以下ランサーズの上場記念で行っていたバトンリレー企画として記載しております。

なので、私自身としては、BIZサイドの人間なので、チームメンバーに対しては過去やってもらった領域以外のことを各人の特性を踏まえ、意図的に機会として提供するように意識しています。
(新規事業開発、セールスアライアンス、テックアライアンス、ABM、仕組化、エンプラセールス、別部署、別役割へ移動、社内プロジェクトのリーダー、小さい組織のリーダーetc.)
上記を実現する上でも、マネジメントする側としては機会を創出するための事業開発能力が必要だったり、ゼネラルに社内・社外を捉える力が必要だと思っています。

教えたことを実践してもらい結果が出るかどうか

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こちらもマネジメントの役割として凄く重要だと思っているのが、経験をベースにしたアドバイスを実際に実施してもらって、すぐに結果を出してもらえるかは非常に組織としての売上生産性を上げるという点はもちろん、メンバーとしてはこの人の言ってることを信じて守破離していけば自分は結果を出せるし成長できる!って思ってもらうことが重要だと思っています。

※以前のメンバーからもらったコメントを拝借させてもらいましたw

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ここで行ったアドバイスが的を得てなければ、この人の言うことを聞いても結果が出ないから言うこと聞くのやめようってなるし、組織自体の雰囲気も悪くなるし、組織売上生産性も下がるので凄く重要な点だと考えています。
その上でも上記記載したようにまずは自分自身が多くの機会を活かして、経験したことをなるべくロジック化、経験を共有できるフォーマットに変換できるかがマネジメントには求められると思っています。
従って、私自身のことをよくご存知の方は、もう飽きてると思いますが、
定量的にはSalesforceなどを駆使して、バリューチェーンにおける業務の仕組み化、見える化、改善サイクルの構築を行うことで、なるべく結果の出る方向に組織自体を持っていけるとこれらが実現しやすくなると考えています。

<過去記事>
スタートアップSaaSの売上責任者の立ち回りについて重要だと思う6つのこと
スタートアップ企業のSaaS事業・組織の運営において重要な4つのこと
【SaaS/Sales向け】Salesforceを活用して売上を上げる方法ver.見える化総集編

定性的にはビジネス論点を因数分解していき、なるべく定性だけどもロジックを持たせてアウトプットの均一化を図り再現性を担保するということを意識しています。

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そもそも楽しい日々を過ごしてもらっているか

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そして最後に、一番重要だと思っているのが、この日々楽しいと感じる毎日を過ごしてもらっているかという点です。
一度きりの人生の中で、一緒に時間を共有している仲間が日々楽しい、充実しているという感情で仕事をしているかどうかを気にするということは非常に重要だと思っています。
これも私自身の原体験としてはランサーズ時代の子会社立ち上げから売却までの1年間で凄く感じました。
ここでわかりやすい考え方として、ダニエル・キムさんの成功循環モデルという考え方があると思います。
私もこの考え方を学んでからはとにかく、「関係の質」にこだわるようになりました。
一般的には、行動と結果のループを回すのが上司・部下の関係では多いと思いますが、それでは日々が退屈になりウェットさがなくなるので、まずは一緒に時間を共にする仲間との「関係の質」をどれだけ向上できるかが重要だと思っています。ここの関係の質が向上すると、メンバーの方々もマネジメントの方に対し、かしこまらずカジュアルにコミュニケーションが取れる環境になり、そうなることで思考自体もポジティブなループに持っていくことができ、思考がポジティブなので、良き行動が実施でき、結果の質が改善されるというループが本当にあるんだということを気付くことができました。
具体的には、

・週一で行うような1on1では、数字の進捗やtodoの確認を行うのではなく、あくまで悩み事ややりづらいと思うことがないか、コンディションとしてどうかなどをとにかく話してもらう
怒らない、怒鳴らない、詰めない
・良い言動と結果にはたくさんの人がいる場(オフライン・オンライン)で圧倒的賞賛
・組織としてのビジョン・ミッション・バリューまたはOKRで目線合わせを行う

などを意識していたりします。
従って、マネジメントの役割として重要なのは、一緒に戦ってくれる仲間、メンバーが常に働きやすいと思える環境を用意し、日頃のポジティブな言動や結果に対してはとにかく圧倒的賞賛し、存在・提供価値をとにかく認める・一緒に戦ってくれてることに感謝するということが重要だと思っています。
大げさな表現となりますが、「どんだけ愛を持って、一緒に戦ってくれる仲間の人生にコミットできるか」が重要だと思っています。

最後に

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つらつらと大変偉そうにマネジメントとして私自身が重要だと思うことについて、書いてきましたが、まだまだ私自身もビジネスマンとしては底辺of底辺のため、もっともっと努力し精進してまいります。
今回は私の浅はかな経験をベースに記載しているため、異論や反論等多分にあるかと存じますが、一人でも参考になる方がいて下さると大変嬉しく存じます。
今回、私自身が伝えたかったことは以下です。

<マネジメント・組織運営において意識している4つのこと>
・【経済的安全性】社内外でプレゼンス向上、給与向上させられるか
・【心理的刺激性】成長機会と変化を永続的に頻度高く提供できるか
・【心理的満足性】教えたことを実践してもらいすぐに結果が出るかどうか
・【心理的安全性】そもそも楽しい日々を過ごしてもらっているか

マネジメントにおいては正解がない分野だと思いますので、色んな方と是非情報交換できますと大変嬉しいです。
是非お繋がりになれそうな方はTwitterなどで繋がれますと幸いです。

また、今所属するRepro株式会社にて新規事業を絶賛立ち上げており、
一緒に戦ってくれる仲間を募集しております!!!(笑)
少しでもご興味ある方がいらっしゃいましたら、TwitterにてDM or 以下Wantedlyにてご連絡いただけると大変嬉しく存じます。

大変拙い文章にも関わらず最後までお読みいただきありがとうございました!

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