高専から高専へ(気づいたらそういう人多い件)

 プロフィールにも書いている通り、高専卒です。
一昔前まで就職率100%だったとか、ロボコンとか、世間一般の高専に対するイメージは色々あるが、総じて言えるのはだいたいみんな「変わり者」。笑  そりゃまあ、大多数の人が高校行って大学行ってリア充な青春時代を過ごす(?)のに、中学出た時点からあえて男子校のような所へ進んで行こうというのだから。笑

きっかけ

 父親が電気工事の仕事をしていて、幼いころから電気には興味があった。
電気だけじゃなく科学的なもの全般に興味があり、理科が大好き。

 小学生の頃から、親には「高専へ行ったら良い」と言われ、すくすくと育った。そこそこ難関だと認識はあったが、自分でも、なんとなく将来そっちに進むだろうと思い込んで育った。興味ないことには全く身が入らない性格なので、成績は割とギリギリだったが、なんとか入れた。

高専時代

 入学したのは、電気工学科(今は改組になりもうない)。
電子工作とか電気回路は好きだし知識もあったが、
それまで全く触ったこともなかったコンピュータにハマり、専門は電気系でありながら、情報系はかなり得意ということになった。
BASIC、FORTRAN、実習でZ80のアセンブラ、趣味でHTMLにPerlにPHPにVisual Basic・・・けど、C言語は一度も習ったことがない。(今でも)
電子回路は好きだけど、電子工学は苦手だった。

 20歳のとき、そのまま高専の専攻科へ。
当時まだ出来立ての課程だったので、自校(高専)には大卒の学位(学士)が出せず、学位授与機構という所の認定試験を受けて合格しないと、学位が貰えませんでした。
しかも学位が取れたかどうかがわかるのは、修了式が終わって入社に備えてる春休み時期なので、いちおう不安に駆られました。
(今はさすがにそんなことないと思います)

 ちなみに、専攻科3期生。
乃木坂で言うと、推しの岩本蓮加ちゃんと同じ期です。笑

高専専攻科修了後、社会へ

 新卒で会社に入社して、いや既に入社試験の時から「専攻科って何?」というぐらいの認知度。学士なので「いちおう大卒です」と言うと「どこの大学?」と聞かれ、「いや大学じゃないんです」「じゃあ何なの?」という押し問答を無限に繰り返す毎日でした。笑

 入社後配属されたのは、製品開発を行う部署。
右も左もわからない状態から始まり、10年くらい開発に携わった。
大手メーカ(吸収合併やらでもう存在しない)の製品に入り、新製品情報として新聞発表されたことも。(未だにその記事は取ってあります)

 その後、社内でいろんな部署や仕事を経験したが、とうとう心身のバランスを崩して休職することに。そして、社会人20年を目前に退職。

さて、どうするかな

 退職後もいろいろあり(これはまた別の記事に。)、その頃にたまたまハローワークで見つけたのが、母校の高専で研究の補助をする仕事。
まだ世の中に出てない、新材料の研究だそうな。
ふーん、そんなのもやるようになったのか。と思いつつ、まあ事務作業や実験とかデータまとめぐらいなら出来るだろうと応募し、無事採用になった。

「他に数件応募がありましたが、
 あなたが一番優秀だったので他は断りました」

と言って頂けてとても謙遜していたが、教員の先生はぼくの一個下の学年(別の学科)の後輩さんだった。笑
というか、職員に高専OB多し。いや、OB&OGか。

てなことで

 ほぼ毎日実験してデータまとめての繰り返しをやっています。
実験し終わって器具を洗って、冬は手荒れに。(テ・アレ)

 もともと化学は好きだったし(けど教官がちょっと苦手だった。笑)、
半導体をやっていると、自然と化学やら実験計画やら機械器具の取扱いの知識と経験はついていたので、特に困ることもなかった。

 でも、まさか、電気工学科卒だったのに。
電気からいろいろずれて(いや、幅が広がったというべきか)、半導体をやって化学をやって、工学の上の科学や理学の領域にすら手を伸ばすことになろうとは。人生はわからないな、と思う。これからも多分、想像もつかない未来があるだろうと思うと、ワクワクするよね。

 あぁあ、こういうのをwktkと言うんだな!今頃分かった希ガス。笑
ちなみに、希ガスって今は貴ガスとも呼ぶんですね。

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