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ゲームの王国(下):小川哲:ゲームのルールを決めるということ

年間、文庫本で、小説ばかり、約150冊を読み続けているGGが、今年は読んだ本の読書感想文を書いていこうかと

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「ゲームの王国(下)」(003/2020年)

来たぜ、下巻!

時代は一気に近未来に。少年・少女は成長し、片や教授に、片や大統領を狙う政治家に成長している。そして、本当のゲーム、テレビゲームの進化系といえる、まさに近未来的なプレイスタイルのゲームが登場するのだ。

彼の作った未来系テレビゲームは、目的のためにルールが決められていく。政治、国家運営というゲームも同じだ。ルールは目的のためにある。

解説で橋本輝幸が言及しているように、近未来が舞台になっているからSFというわけではない。本作品、山本周五郎賞も受賞していることから分かるように、様々なアプローチで楽しめるし、悩まされる。

懐の深い作品に浸る愉しみ、是非。



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