土曜日は灰色の馬:恩田陸:エッセイ読むの、何年ぶりだろう…

「土曜日は灰色の馬」(046/2020年)

恩田陸が、本、少女漫画、映画について「好き勝手」に書きまくる本作品。恩田陸ってこういう人なんだ、という納得と意外性が交錯。

本で言えば、三島由紀夫に関するヤツが腑に落ちた。三島の解釈でこんなに分かりやすいもの、初めてかもしれない。

そもそも漫画を読まないので、本作での漫画論は凄く衝撃的。そして、恩田の作風への理解が深まる。言われてみれば「六番目の小夜子」なんて、そのままじゃないですか。人に歴史あり、っていうのは嘘じゃないな。でも、どうして自分は漫画を読まなくなってしまったのか、謎は深まるばかり。

映画(映像)に関するものでは「24」が最高です!実は、今まで見たことなくて、いつか見なくてはいけないと思っている作品なのですが、これを読んで、どこまで耐えられるか試してみたくなりました。日本版が公開される前にレッツチャレンジ!

そして、最後のビートルズは秀逸。「登場した瞬間から古典」という言葉が全てを表しています。それは、幸せなのか不幸なのか、凡人には知る由もない世界です。そんな神様のような人たちが作り出すエンタテインメントの世界を、今後も楽しんでいきましょう。


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