キル・リスト 下:フレデリック・フォーサイス:悪い奴じゃのぉ(ちょっとネタバレあります)

年間、文庫本で、小説ばかり、約150冊を読み続けているGGが、今年は読んだ本の読書感想文を書いていこうかと。

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「キル・リスト 下」(023/2020年)

爆撃しちゃいけいない、ってことが大事。

敵、説教師を表に引きずり出すために、あの手この手で罠をしかける追跡者。一歩間違えば、かなりヤバい奴です。世に言う違法行為をジャンジャン仕掛けちゃう勢いの良さ、気持ちが良いです。それにしても、彼の使った最終手段はかなりパンチが効いてます。人権無視にもほどがある(笑)。でも、人権って何なんでしょうね。大事なものだとは思いますが、あらゆるケースにおいて最も大事なのものとしてしまうことに危険を感じます。一種の人権テロみたいなことが起こりかねない。そして、忘れてはいけないのは、人権を保護された人の裏側に、人権を踏みにじられた人がいるかもしれないことですよね。その視点を忘れて暴走する人たち、、、困ったものです。で、この後、少しネタバレです。







そして最後の決着は、やっぱパラシュート降下ですよ。味方のスパイを潜り込ませているので、全部まとめて無人機からの爆弾でドカーンと出来ないもどかしさ。ならば、直接、人が行くしかないのです。そこの描写は流石フォーサイス、ドキドキさせてくれます。

海賊が出てきたとき、どう本筋を絡むのか不明でしたが、人質の引継ぎという大技が出てくるとは、予想できませんでした。悪い奴らの心を知り尽くした、本作品のヒーロー、追跡者、やっぱ悪い奴です(笑)。

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