清明 隠蔽操作8:今野敏:第二章、ここからです

「清明 隠蔽操作8」(66/2022)

僕の中での最高のスーパーヒーロー、竜崎。あの感動的な涙の別れの余韻の中、何事もなかったように神奈川県警に向かいます。

本作はそのプロローグみたいなものです。何となく主要キャラが登場しますが、ほんのさわりといった感じ、本性は分かりません。
大きな要素になるであろう「県警の腐敗」も「警視庁vs県警の確執」もちょっと触れられるだけで、問題化されません。

もちろん事件は起きます。場所は東京と神奈川の微妙なゾーンの町田。どうも被害者が横浜中華街由来の外国人であることが分かったあたりから、例の確執は薄くなり、操作は順調に進んでいきます。
奥さんトラブルというプチ事件の流れは、今後のシリーズ展開の中で意外と大きなウェイトを占めるのかな、とか妄想しつつ、順調に進行していたかと思った時に、出ました、僕の大好きな「公安」です!

本作品での公安とのバトルの結果は予想外でした。あれ、竜崎、ちょっと各所に味方が増えてきたんじゃないのか。仕事しやすくなってしまう。このまま、今野は竜崎を警視総監にする気なのでは。いや、確信しました。多分、竜崎は頂点を極めます。第2章はそこへの基礎固めで、第3章で夢は実現するのでしょう。

でも、それじゃ作品的にはつまらない!次回から、また困難にぶつかるスーパーヒーローの姿をしっかり追っていきたいです。

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