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【カクヨム更新】Page:52 問いは全て、神を真似た人々に捧ぐ。 更新しました。

 12日ぎりぎりでしたが更新完了しております。更新お知らせを書くのに丸1日かかって13日が終わりそうですが、何卒よろしくお願いします。

 人、須らく神の真似事に勤しむ存在。


 今回は(今回も?)過去回です、これは時系列の決まってるタイプの過去回です。せっかく書いて公開したのにこれを言うのは良くないかもしれませんが、実はでも何でもなく個人的に何だこりゃ……と思っているので、まとめて加筆修正する時期が来たら、直す筆頭に入っております。
 これはこれで読まれると嬉しいことは嬉しいです。それはそれとして、書きたい内容が二転三転しているなあ、と自覚できる時は内容構成を考え直す方がいいような気がしているので絶対に直します。

 登場キャラクターは、デムとパイドの2名です。今回は具体的に名前が作中出てくるわけではありませんが、一応この2人ということになっております。
 こういうサイレントこのキャラ! みたいなこと、環獄の一片ではよくあります。描写の一部にキャラクターの情報を汲み込むのが大好きでして。しかし問題なのは環獄キャラクターの身体的特徴を視覚化できる方法で開示することがほとんどないということ……。これでは本末転倒なのですよね。

 デムのことは相手の瞳に映る目を『柘榴の実』と称していることで、他の話で柘榴の瞳と書いた話があるのでそこから……もしかしなくても、その柘榴の瞳の男をデムだって開示してない気がしてきました!! それはそう、デムは一対の口唇であって過去編以外で瞳が出てくることはないし、過去編時点だと名前がデムではないのです、詰んでいる……!
 よって柘榴の瞳って描写が出てきたらデムの可能性があります、よろしくお願いします。

 パイドについてですが、今までは作中小さなピエロやら帽子にトランペットを仕舞ってる子どもやら、厚く塗られた化粧やらで具体描写が全くなく……そんなことあっていいのか? 今回『月の色をした瞳』って出すまで1話も出てなかったって何だ……? 話の流れかもしれない。
 パイドの瞳の色は月の色です、淡い黄色というか金色系というか暗いとこでキラキラする瞳です。よろしくお願いします。
 あとは、くるっぷで設定を少し投稿することがあったのですが、パイド本人は幼い頃はスラム育ち、父親が退役軍人(下肢に後遺症の障害あり)、母親が売春婦(産褥で死亡)という設定があります。それ故に今回の文中で『ゴミ溜めの薄汚い、娼婦と交わったやつの匂い』とデムに形容されるに至りました。他にも理由はあるけれど、現在世に出してある情報だけで言うならばそれになります。

 またパイドの元ネタは童話ハーメルンの笛吹きから取っておりますので、ドイツ系の世界観にいる予定をしています。ただし本人も『誰のおかげで女子供老人が平和に暮らせていると思っているんだ』と考えているように、彼の生きている時間軸は恐ろしく劣悪な世界観です。
 国境付近の治安は最悪、賑やかな通りの1本隣は貧民街、終いには連続誘拐事件とペスト流行と第二次世界大戦とユダヤ人の強制収容と大量虐殺が同時に起こってるくらいの世界観です。よって、今回すごく平和的な描写なのが珍しいというか、そういう裏を知った上で見ると差別的というか、この世界観からすると現実離れした描写だな~と筆者も思っております。

 と、ここでようやく作中の話。
 今回話せそうなのはデムが言っていた簡易問答についてですね。

 デムの簡易問答は作中抜粋で大体の内容は以下のものです。

・月はなぜ欠ける?-ウサギが食べてしまった/月はパンケーキだ
・星はなぜ輝く?-天使の涙が光っている/天使の涙は人間に見えない
・夜はなぜ暗い?-空や雲が眠るため/見ているのは背中
・日はなぜ登る?-独りぼっちが寂しい/照らされる人々を見れば悲しくない
・命はなぜ尊い?-2つと同じもののない芸術だから/双子は全く同じではない
・尊い命を、なぜ殺める?-整ったものだけがいいとは限らない/乱れたものは存続ができない
・空はどうして遠くにある?-人の理想が映し出されている
・人はなぜ言葉を話す?-神に願いを聞き届けてもらう
・神はどうして人を救ってはくれないのか?-回答なし/俺は神を本気で信じてはいない
・死はどうして恐れられるの?-日々を無駄にした人間の証明/特に人を虐げることに目のない奴ら

 これは意味が分かると尊くなるポイントとして私の設置したところでございまして、1人で幻覚幻聴と話していることにはなりますが特定人物のことをずっと話したものなのです。
 ○○は~という言い方についても、人を指した時に違和感のない分に限りは文章全て同一人物を指しております。デムにとって、月、星、夜、日、空、人、神、の全てに当てはまる人物がいるわけです。それは本当に人かと心配になりますが人です。

 そして、問に対する回答が、その特定人物に起こった事象や、人物に対するデムの気持ちでもあります。少女の反応も合わせて考えていただければ、と思います。
 いろんな隠喩です、まだしばらく答え合わせは公開されない予定ですので、読者の皆様の中でいろんな想像をしていただけたらと思います。それが合ってても間違ってても、楽しく考えてもらえれば筆者はハッピーです。

 本当は誰の何のことを話しているのかまで書こうと思っていたのですが、あまりにも推測が好きなタイプの読者の楽しみを奪い過ぎていると感じたので、明言は避けたいと思います。
 ヒントもなしです、いざ書いてみたら丸分かり過ぎたのです。人にヒントを出すことが下手な弊害が出ております。

 ところで……どこから読み始めてもいい短編小説群なのに、こんな文章構成にしたって誰にも伝わらないのでは? と気になる方いるのではないでしょうか。

 ご明察、ごもっともです。

 というよりは、筆者の私がこの解説を入れないと読者に伝わらないだろうな、と現状思っていますので、その点は筆者的にはノープロブレムです。
 何ならキャラクターデザインを出していたところで伝わらないだろうな、という厚い信頼が折り込み済みです、前から気づいていた読者がいましたら素直に凄すぎます、ありがとうございます。

 筆者語りにはなりますが、私は解説込みのメディアというものにあまり得意意識がなく、作品媒体が何であれ本編本体だけを読んでここってこういう解釈かな!? と考えるのが好きなのです。典型的な国語脳をしております。
 よって、メディアの多角化により小説と漫画と曲と旧Twitter(現X)の原作者投稿とメディアプロジェクトのアカウントとそれぞれのメディア作家の投稿と生放送での発言とドラマCDと劇場版特典とガイドブックとファンブックと〜全部読んだら本編が完全に理解できるよ! となってる昨今の人気作品たちが……こう、ゾッとするというか、あーあ原作じゃなくてそのメディアで答え合わせするんだ……という肩透かし感が凄くあるというか……!! いや時代の流れについていけない老人が露呈してしまう!!
 という事情で、本当は作品解説を一文字も入れたくないくらいには読み手に委ねたいとさえ思っているのですが…………そんな力量はない、ということで宣伝も兼ねて、こうしてnoteでは書いております。

 紙媒体の作品から電子書籍、ウェブ投稿が主体になった現代。
 長文タイトルや作品のキャプションで読者を集めることが主流の現代。

 個人の偏見ではありますが、何も分からない未知の伸び悩む作品には人も寄り付かないだろう……ということで!
 前向きに開き直ってこうしてnoteでは解説を垂れ流している次第でございます。宣伝したものだけでも興味を持ってもらえたら嬉しいし、もしそこから気になるものだけ読んでみようと思ってもらえたら最高ですからね。

 作中のデムとパイドはお互い、とっつきにくい中で距離を詰めようとして爆発してしまった感じですが、時系列でいえばもう少し前に出会っていますし、何なら同じ時代同じ街に住んでいるなら更に過去に会っていないこともないので……まだまだそれとなくギスギスした2人の日常回は考える余地が見えてきました。
 環獄では普通に話しますし! と言おうとしたけど、果たしておばけカボチャを怖いと言って大泣きするパイド(小さな姿)と唇しかないデムが邂逅することはできるのか……!!?

 乞うご期待、ということで。
 本日のお知らせを締めたいと思います。

 次回の更新については、間に合ったら8月15日火曜日なのですが、最近火曜に急な予定がめり込んできたり、いつも通り更新目前に恐ろしく体調を崩したりと、確実に間に合わない自信があるので、あまり期待せずにお待ちください。

 火曜更新がなかった場合は、19日土曜日の日付が変わり切るまでには、余程の事情がない限り更新されますので、もし確実じゃないのはちょっと……という場合は、日付変更線を超えて日曜日に更新を確認していただけると高確率で更新完了しております、よろしくお願いします。
 ※日曜日にも更新されてなかったら、私が旧Twitter辺りで、間に合わないよお!! と嘆いているか、諦めて来週出します、と呟いていますのでそちらをご覧ください……。ご迷惑をおかけします。

 なお次回は予定ではまたパイドの登場回となりますので、また何か情報が出せるかもしれないし、サブキャラクターポジションに収まる確率が高いだろうということで何も出ないかもしれません。 

 それでは、以下を過去話の宣伝とします。

 ↑恐らく1番本作描写のヒントになるのはこちら。
 デムの過去回です。少し描写が痛々しいかもしれません。

 ↑デムが家族のことを話している回です。
 日常回なので誰も傷つきません、デムの唇は腫れますが……。

 

 ↑パイドの話、と思ったら詳しい描写が見当たらない。もしかして、作中ギミックのせいかな……!!
 よって筆者の個人的かわいいパイドのお話を置いておきます。靴を買いたい道化師のお話。

 宣伝は以上です。それでは、また目に留まった時にお会いしましょう。迷昧捺でした。


( ゚д゚)!!!!!