【カクヨム更新】Page:53 プルタブを上げて 更新しました。
更新完了しておりました、もう日付はとうに過ぎ去っております。何なら次の更新日が迫っている。しかし宣伝に旬はない、ということでよろしくお願いします。
今回のヘッダーは、フリー画像サイトぱくたそさんからお借りし、トリミングの元、使用しております。
誰かの夢って誰の夢。
端的に言います、本作登場の夢容器は自販機ケーキのことです。いつの間にか流行りが終わってる気がしますが気にしてはいけない。筆者も街中の駅で1回見かけたくらいで、それ以外ではとんと見ないアイツです。
おいしいのでしょうか。大前提として家に持って帰ったら、ただのケーキと変わらないのではないでしょうか。映えだけなら瓶に入ったケーキやプリンの方が可愛いのではないでしょうか。いや、その前に家につくまでの所要時間に自販機ケーキは耐えられるのでしょうか、そのために保冷剤を買うことは……本末転倒では、ないのでしょうか…………。
そんな悩みを、食べない、という方法で一切合切解決しておいて小説のネタにはする未練タラタラぶりです。未練です、悲しい。
今回は雑貨黒山羊屋のお話ということで、キャラクターは店主で黒山羊のバフォメル、店主と交友関係のあるカラスのレイヴ、先週から引き続き登場のパイドです。
はじめてのおつかい形式でも良かったなと書き終わってから思いましたが、はじめてのおつかいで買うもの自販機ケーキは意味分からなさすぎてやはり没かもしれません。体は子ども、頭脳は成人男性(ただし未就学)であるため、大人のするはじめてのおつかいの需要となると難しいものがありますものね……私は自創作に需要を求めない方が伸びる。これは戒め。
さて。先週同様、パイドの設定を掘り下げても良いのですが、作中であれそれと掘りましたので軽めに。
環獄収監当初は心的外傷で話せない、識字もできない、臆病ですぐに逃げてしまい人前に現れない、という3点セットで大変だったという部分。
識字ができないのは学校に通えなかったから。
前回、彼がスラム育ちで〜という情報をサラッと流しましたが、なぜスラム育ちが軍人やってるのかって、要は『いなくなっても困らない兵力』、特攻兵、足軽兵が欲しかった軍の人間によって"誘拐"された結果です。
人をコロコロするための技術と精神力を叩き込まれ、文化的な教育は一切行われなかったことが環獄の彼は文字が読めない一因となっています。
臆病なのは元々子どものパイドは臆病さを前面においているから。
これは環獄の一片以外の番外編か何かで書きたい部分ではありますが、彼は図書環獄の寄宿舎に住んている関係で、一応は人と共同生活を送っています。
引きこもろうと思えば引きこもりになることもできる。なのに、引きこもらずに周りの者々から逃げながら過ごすという一見何がしたいか分からない行動ですが、一応彼なりに意味があってやっていることでした。
さて恐らく読者視点、一番の謎は心的外傷が原因の緘黙症。
これ、いつか何かで出したい構想だけある、いわゆる「環獄に来た理由まとめ作品」みたいなのを数十年後にでも書けたら出てくるのですが。
環獄に収監される理由となった物事のせいで、パイドがとんでもないトラウマを負って人と喋れなくなったことを示しております。
それはもう、迷昧捺の性癖に正直なド酷い最悪なエピソードが付属しております。そんなにもったいぶって実は大したことないんじゃないの~? いえいえ、ご期待に沿えるただひたすらに邪悪、胸糞、やまなし、おちなし、ちくわ大明神でございます。もう今の時代通じないでしょ、ちくわ大明神。
番外編となると上記情報含め、かなり肉付けして出すことになりますので長い目で制作していきます。いつか公開できたらよいですね。
それでは続きまして、せっかくなのでバフォメルとレイヴの設定を深堀りしていこうと思います。
この2人の設定は何だかんだ出す機会が限られているし、本編では出すつもりだけど環獄の一片では……と足踏みしてるのも事実。そのためカクヨム掲載中のキャラクター補足改訂版を引用してから深堀りしていこうと思います。
それでは初めにレイヴの設定はこちら。
文中でカラスと言いつつ、日本でよく見るハシボソやハシブトではなく設定上はニシコクマルガラスとなっているレイヴ。スペインの方によく飛ぶカラスということで、レイヴの出身はスペインの方です。
時代的にはパイドのいる時代と変わらず、戦争の只中です。ただ戦場に直接関わるようなパイドと違って、田舎の山奥に住んでいるレイヴは戦線には関わりません。完全な市民側です。
あとは缶に豆か芋はともかく燻製肉が入っていると想像したのは、彼の住んでいる山奥の農村付近では畑はあれど広い牧場はなく、肉や卵はもちろん魚も手に入らないため月に数度だけ訪れる商人が農作物と交換で燻製肉の缶詰を売ってくれたから、というエピソードがあるとか何とか。
晩年の彼は燻製肉を食べられるような状態ではありませんでしたが、村では肉類が高級品だったこともあり、仮に諸事情で食べられなかったとしてもそれなりに憧れはあるかもしれません。
レイヴにとって身近な医者がペスト医師だったというのは、村付近で起こった流行り病の際に大変世話になっていたからです。村に著名なペスト医師がいた、という話です。
正直、医療技術はそう発展していない世界観の人物のため、特効薬や治療が本当に効果的だったかは分かりません。
流行り病が落ち着いてからは一般業務に戻った街の名医にレイヴもかかっており、子どもたちへの娯楽と後学のために衣装を借りて演劇で医者役をすることもあり、それで環獄でもペスト医師の格好をするに至ったようです。
また病室で暇を持て余すレイヴに知っている医療知識を授けた(ほぼ民間療法や対処療法)を教えたのもその医師です。医師の彼は残念ながら環獄の一片には登場しません。モブなのです。
なお口調がフランクかつあまり良くないのは、生前の想いからのものであり、願いや想いから魂に肉付けされた結果です。言ってしまえば外の世界へのフラストレーション、ストレスそのものの具現です。
ダメって言われるとやりたくなる……その割には、レイヴのそれは世話焼きの言葉ですけれども。
ところで、ニシコクマルガラス。鳴き声が騒がしいカラスということで採用しております。
レイヴの綴りが「Rave」なことから察する方もいるかもしれませんが、これがイギリスの音楽パーティーが由来らしく、騒がしいことや喧しいことを指すこともあるのだとか。
スペインの方の出身って設定つけながらイギリスのパーティーが名前なのかって? つけた時はそこまで気にしていなかったのです、国際問題とか無知の知の私の策略ということです。何か間違っている気もします。彼の本名ではないので許してください。
お次にバフォメルの設定はこちら。
バフォメルはいわば、環獄の一片においてはモブキャラに当たります。本編のキャラクターと言った方が良いかもしれません。ある意味、使い勝手のいい悪魔です。
バフォメルは環察官ではないため、悲惨な過去も環獄内でのトラウマらしいトラウマもなく、ただすらに商売してるだけの、商売が好きな悪魔です。見た目に黒山羊を選んでいるのはその方が悪魔っぽいのと、あまりに人間らしい見た目をしていると環察官たちに襲われるからでしょう。
実は環獄内で明確に悪魔と呼ばれる種族はバフォメルしかおらず、また環獄内に彼と同じような悪魔は存在しません。悪魔は魂を貰う側であり、囚われるべき魂を持っていないためです。
一見、環察官は全員悪魔のようにも見えますが、姿が多少おかしなことになっている元人間というだけで悪魔ではないのです。
悪魔の彼は、他者と契約して他者の望みを叶えたり、力を貸したりしますが、契約違反については厳格で、須らくタヒを与え、首を挿げ替えることができます。基本的に約束さえ守っていれば友好的な悪魔です。
民間人相手に普通の商売をしつつ、悪魔として契約を持ちかけることもありつつの二足の草鞋です。本人はそれで満足しているようですね。
レイヴと仲良くなるのは本編過去軸のお話になりますので、なおさら環獄の一片で該当シーンが描写されることはないかもしれません……。
しかしまあ、筆者目線では「よくもまぁここが仲良くなるなぁ……」ですので、破局はしないけど今後どうなっていくか、筆者もヒヤヒヤものです。大丈夫だと分かっていても1つ1つの事象がヒヤリハットです。現代で通じる人いるのか、ヒヤリハット。流石に知識面ならいるでしょうか……。
もしかすると彼は、悪魔バフォメットの姿を真似ただけ、かつ勝手に似たような名前を名乗っているだけの悪魔なのかもしれませんが、果たして本当にそうなのかは本編にて開示という形にしたいと思います。
頑張って本編も書き進めないとなりませんね、まだプロット詰めてる途中なのですよ。
というところで、今回の宣伝を締めたいと思います。
次回更新は遅れに遅れて8月26日土曜日です。よろしくお願いします。
↑雑貨屋のお話、初回です。
カラスと黒山羊は仲良しです。
↑レイヴのお話、新しめです。
誰とでも仲良くできるっていいですよね。
↑パイドのお話、新しめです。
怖いものを克服するのって大変ですよね。
それでは今回はこの辺で。
また目に留まった時にお会いしましょう。迷昧捺でした。
( ゚д゚)!!!!!