『日本企業はなぜ「強み」を捨てるのか』を理解する
著書:日本企業はなぜ「強み」を捨てるのか
著者:岩尾 俊兵
この本を選んだ理由
この本を読むことにしたのは、日本企業が持っていた強みとは何だったのか、そしてなぜそれを手放してしまったのかを知りたい為
本書の3つのポイント
日本の経営術の強さ
強みを捨ててしまった理由
これからの日本企業のあり方
日本の経営術の強さ
日本の経営術はかつて世界に誇れるものだった
特に「カイゼン」や「リーン生産方式」といった概念は、今日でも世界中の企業で取り入れられている
「カイゼン」は、無駄をなくし、必要なものを必要な時に、適切な量だけ生産することを目指す生産方法だ
トヨタの生産方式はその最良の例で、この方法により、トヨタは戦後の厳しい時代を乗り越えることができた
あのAmazonも注目したほどだ
強みを捨てた理由
日本企業がこれらの強みをなぜ手放してしまったのか
本書ではその主な理由として、「コンセプト化」する力の欠如を挙げている
日本の社会と企業文化は比較的同質的であり、内輪だけで通じるコミュニケーション手法で事足りてしまうことが多かった
しかし、グローバル化が進む現代社会では、このような内向きな姿勢が弱点となる。抽象化して言葉で概念を理解しようとする
トヨタ生産方式を海外ゲストが持ち帰り、リーン生産方式とコンセプト化する。それを見た日本企業が逆輸入をする。ということが起きる始末だ
これからの日本企業のあり方
では、これから日本企業はどうすればよいのか
本書は、私たちにとって「盲点に陥らないための予防薬」となる
「盲点」とは、新しい経営コンセプトに右往左往し、日本の経営が遅れているという根拠のない悲観論に囚われること
私たちは、まず国内の成功事例に目を向け、必要に応じて海外の事例からも学ぶべきだ
まとめ
日本企業がかつて世界に誇った経営術の強みと、それを手放してしまった理由を理解することができる
これからの日本企業が再び強みを活かし、世界で成功するためには、グローバルな視点を持ちながらも、過去の成功事例で事足りないのか内向きになることも重要だ
これは鎖国をしろというわけではない。自国にも素晴らしい技術が存在している。時には、国内の工場に行き現地で現物を見ることもするべき。ということだ
取り入れる行動
国内の成功事例を集める
行動したことによる理想の状態
戦後日本企業の成功事例と、海外の事例を見比べて、そう浮かん性がどこにあるのかわかる
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