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私のライフログツール、柿渋染めの三河織物エプロン

昔、ブログがまだウェブログと呼ばれていた頃だったかと思いますが、ライフスライスとかライフログというワードがネットの一部、確かいしたにさん界隈で流行ってたことがありました。細かいことは忘れましたがきっと徳力さんあたりが詳しいと思います。

要は過ぎゆく日常をログとして残しながら生きていく、そんな生き様。
SNSが生活の一部に組み込まれている現在では多くの方が意識しなくとも自然にやってることですが、当時はすごく斬新でした。

そのうち画像や文章としてだけではなく、目の前の道具や日用品も含め自分が使ったものが汚れ傷ついていく、その跡もライフログとして残したくなってきました。おばあちゃんちに置いてある自分の積み木のように。

そしていつからか、身の回りのモノがだんだんと手触り感のある、人の手を介したモノに変わっていきました。
IKEAやニトリに行けば安く機能的でそこそこおしゃれなデザインの家具が買えるのに、ホームセンターへ無垢の木材を買いに行く。
それが今やってる副業DIYのキッカケにもなりました。

無垢材の家具は突板や合板とは異なり、傷がついたり塗装が剥げても都度修理しながら長く使い込むことができます。
私が生み出す家具はお客様の元へ迎えられ、いずれ形を変えつつも長く家族として暮らして欲しい、
そんな思いで日々作業をしています。

今、私が自宅内の工房に入って真っ先にやるのはユニフォーム代わりのエプロンを羽織ること。
それが作業開始のスイッチです。
(自宅での仕事にはこの切り替えが必要。)

このエプロンは愛知県三河湾のほとりにある古民家を孫夫婦が改装したお店で作られたものです。
そのご夫婦がやっている「渦-uzu-」はハンドメイドポータルで人気のブランドです。(勝手に紹介してごめんなさいw)

きっと使っているうちにだんだんとくたびれていくことでしょう。
表面の毛羽立ちや塗装の汚れなどが日々の作業の中で刻まれていく。
その経年変化が待ち遠しい。

このエプロンもtwitterやinstagramとは保存形式の違う、私が常用するライフログツールのひとつです。

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