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ピアノの万能感を見せつけた「教授」と地球最後の日のレクイエム

好きな食べ物はお母さんのハンバーグです。おはようございます、「K組のひと」です。

食べ物と同じくらい、好きな音楽も相当に引きずりますよね。
私の場合は今で言う中二病を発症以来40年ほど、ゆるく長く「教授」こと坂本龍一の追っかけやってます。
当初はYMOのコピーバンドやったりしました。当時はまだアングラ系芸人だったタモリがCM起用された富士通のFM7というパソコンと名機PC8001、あと確かローランドのCMU800というシーケンサーそしてSYSTEM100Mというアナログシンセでテクノのマネごとです。

で、坂本龍一といえばそのYMO以降、戦場のメリークリスマスとかバルセロナオリンピックとか色々と輝かしい功績があるんですが、やっぱりこれ。

ベルナルド・ベルトルッチ監督の映画「ラストエンペラー」。
坂本はこの映画でアカデミー賞作曲賞を受賞しています。
(映画本編の大根役者ぶりも見ものです。)
まずはぜひ上の動画を聴いてもらいたいですが、これぞまさにアジアの交響曲です。

門外漢がずーずーしく語ってしまいますが、オーケストラというのは音楽界の産業革命とも言える(?)平均律を発明した西洋楽器の最終進化系。そこにアジアの旋律というソフトを乗っけた地球の楽曲。さまざまな管楽器、弦楽器、打楽器が織りなすハーモニー。
上の動画の再生数は私が相当に上げました。
(スマホにオリジナルが入っているにも関わらず!)
みなさんも一回しで良いので聴いてみてください。

聴きました?
ではここからが本題です。
みなさんはピアノという楽器をご存知でしょうか。(煽り)
言わずと知れたアコースティック楽器の王様ですが、その所以、、、
それは全ての楽器を凌駕するパーフェクトな楽器だからです。
何がパーフェクトかというと音域です。管楽器でも弦楽器でも大抵の楽器は2〜3オクターブくらいの音域しか持ちませんが、ピアノは88鍵7オクターブ以上の音域を持つ、ほぼ人間が音程(メロディ)として聞き分けることができる範囲を網羅しています。

ということは、、、
交響曲をひとつの楽器で演奏することができるんです。

先に紹介したサントラ盤オーケストラバージョンと聴き比べてみてください。
ピアノ一台、たった一人の演奏なのに、、、まるで壮大なオーケストラのよう。いろんな楽器が瞼の裏に浮かびます。
音色ひとつでバスからソプラノまで揃えた楽器界のアカペラ。
坂本自身の辿った道程から言えば、バイエルのような初歩のメソッドから始まってドビュッシーにハマり、西洋音楽、東洋及び世界各地の民族音楽、現代音楽/ポスト構造主義を経てテクノ、その集大成がこのひとつのピアノ曲に込められているかのよう。
子どもがピアノ教室に通ってた頃、負けじと私も夜な夜な電子ピアノに向かってたんですが結局モノにならず。今ではすっかり諦めて聴き専です。

というわけで、私が死んだときにはこのラストエンペラーで葬送して欲しいです。まぁ健康そのものなんでまだまだ先のつもりですが。

あ、でももし明日が地球最後の日なら、、、(何)
私ひとり個人的にはラストエンペラーで良かったんですが、地球全体となるとちょっと考え直したい。
地球さん自体のレクイエム。
それならこの曲にしておきます。

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