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504 頑張れ‼ 斎藤元彦 兵庫県知事「兵庫県民の血税100億円を人質に」

はじめに

兵庫県の斎藤元彦知事に対して最大会派の自民党をはじめとする維新以外の会派が共同で斎藤知事に即時辞職を申し入れました。しかし彼は即時辞職をする気がありません。日本維新の会は既に辞職を申し入れていますのでこれで、全86名の県議会議員が辞職を求めるという異常事態になっています。
今日の教育コラムでは、それでも辞職しない斎藤知事がどんな考えをもって行動しているかを考察してみたいと思います。

状況が読めない知事

斎藤元彦知事と仲間たちは内部告発を受けているにもかかわらず、誹謗中傷ということにしてこの問題を権力を乱用して処理しようとしました。
そこが問題になり、今回の事態を招いています。兵庫県職員が次々と辞職しているという話も出る中で当事者である問題とされている知事はいまだに辞職の意志を示していません。9月12日の記者会見等では、即時辞職が申し込まれこれですべての議員からの辞職要求がそろいました。
9月に議会が始まればすぐに不信任決議案が提出されます。すると斎藤元彦は知事を辞職するか議会を解散するかを迫られます。
この日、斎藤元彦知事は午後の記者会見で9月議会について自ら珍しく積極的に新しい発言を行いました。
この話の中で100億円の補正予算に触れました。話の中では、県民への物価高対策やエネルギー高騰などに対する家計を支える政策やプレミアム商品券を配るバラマキ系の政策に簡単に触れています。
話の中で「県民のためのこうした補正予算を成立させていただくことが大事」と述べた背景には、ある2つの狙いがあることを感じてしまいました。

恐ろしい発想

斎藤元彦知事の決まり文句に「職員の皆様そしてすべての皆さんにご心配やご負担、そしてご迷惑をかけていることになっていると思いますので、そこは本当に申し訳ない」という言葉があります。
一言一句変わらず繰り返されているこの言葉には、法令違反で死に追いやった告発者への謝罪の言葉は一度も出てきません。
そして県民の負託に応えられない事態になった事への悔しさは語っても、災害レベルの対応負担を生じさせてしまった県職員への謝罪や告発者への自己の責任を明確にすることはありません。
不信任決議の後の話を尋ねられると彼は、「法律にのっとって選択肢があるので、それを考える」という言葉を用いて知事として扱えるすべての行為について可能性をほのめかします。
こうした一連の斎藤元彦知事の行動を総合してみると、彼は100億という補正予算を人質に県議会にプレッシャーをかけつつ、バラマキ政策を餌に出直し選挙を有利に戦おうとしている腹が見え隠れします。
県政史上初の知事への県議全員からの不信任決議に対して議会を解散する選択すらも残しつつ、補正予算という県民の生活に関わるものまで権力の保持に利用する意図を感じてしまいます。

鳴りやまない電話

兵庫県では、知事の法令違反と道義的責任を理解して謝罪しない姿勢に対して、非難の電話が鳴りやまないと言います。県職員の一部からは災害時レベルの対応を余儀なくされ、各部署から応援に駆け付け昼間は電話対応に追われ、残業をして本来の業務を消化していると言います。
そうした生活は、半年近く続いているのです。この生活の中で、県職員の中には本来自分が公務員として県民のために行いたかった仕事ができない現実に耐えかね、退職者が続出していると言われています。また、出直し選挙で斎藤知事が帰ってきたら県職を辞めるという職員も出ているそうです。

政治道徳

政治において重要なことは、普遍的な道徳心です。県民の幸せを願い兵庫県で発祥したものに敬老の日があります。今週末の3連休の月曜日はこの敬老の日に当たります。兵庫県の野間谷(のまだに)村の村長だった門脇政夫さんがこの取り組みに込めた精神を考えると政治道徳という言葉の意味が見えてくるように思います。

兵庫県発祥の敬老の日と「敬老のうた」

兵庫県斎藤知事が県民のためにと語って行おうとしている政策が、自分と関係の深い機関や選挙の票集めのための既得権益にまみれたものになってはいないだろうかと疑われてしまうのは、彼が、人としての正しい道を、守るべき責任を理解していないからなのでしょう。

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