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490 頑張れ‼後1回 斎藤元彦 兵庫県知事「振り返り」について考えよう
はじめに
兵庫県斎藤元彦知事への百条委員会の中継が本日15時から行われました。大変な注目が集まる中での証人尋問でしたが、知事は弁護士の同伴を申請しました。今日は、知事がこれまで記者会見で不毛な回答を繰り返してきた不誠実な姿勢をいかに繰り返さないかという点に私は注目していました。
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本日の百条委員会
斎藤元彦知事の発言は、やはり記者会見の断片的な発言を寄せ集めたようなものでしかなかったです。アンケートの内容がどうであれ、職員の証言があろうが彼には、まったく意味がないということが分かりました。
いくつかの質問の中でもパワハラの内容について質問が中心でしたので、斎藤知事という人間が何をハラスメントだと認識しているのかが分かってきました。答えは、自分がやれば厳しい指導で済むという感覚のため全てパワハラではないという結果になるということです。
また、人間性よりもいかに仕事ができるかを見てくれというメッセージが大変強く発信されていました。人の命を救えないような仕事をしている人物がどのような仕事をしようとも、見下したその精神では到底、人はついていきません。
さらに、今回の質問の受け答えの内容をいくつかまとめたものが次のシートとなります。
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大変に今注目しているのは、決済規定違反についてです。元県民局長への懲戒処分について決裁権規定違反があったことが分かってきました。百条委員会での県議たちのやり取りは厳しい指摘が多く追究も進められているのですが、言い逃れをして権力を守り切ろうとしている人間の心を突き動かすほどの力はありませんでした。
どう考えてもおかしい事でも知事の発言の前には、ただの正論になってしまうのです。弁護士を引き連れて登場した斎藤知事は、百条員会の場を言い逃れの場として考えているとしか思えませんでした。
一言でも、自分に非があったことを認めたら負けだと思い込んでいるまたはそのように教育を受けてきた人間にはやはり、本当の意味で振り返ることはできないのでしょう。
失敗を失敗として終わらせないためには、失敗というものの存在とその中身を認めることから始まります。本人が認めたくない、認められないとすれば、議会はその力をもって知事の不信任決議を議決していく必要があるのです。維新の会の議員たちがそこまでして守りたい知事がどんな人間なのか私たちはこの百条委員会でよくわかったように思います。
政治家の道を自らの発言により、完全に絶ってしまった斎藤元彦という人間に今日は憐れみすら感じてしまいました。なんて、愚かな価値感覚の持ち主なのでしょうか。次回、もう一回百条委員会への出席がありますが、私はこの9月の公益通報の保護に関わる対応に関する質問がなされる回により一層の期待をしています。県議の皆さんの厳しい追及と違法性の特定ができることを願っています。
しかし、ここまで心のない言葉が不快なものだとは思いませんでした。