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【働く】ダイバーシティ工房をつくる人たち

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ダイバーシティ工房で働くスタッフの仕事や、どんなことを考えなぜここで働いているのか?について知っていただけるnoteです。
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#学習支援

「勉強が嫌い」気持ちを受け止めたら1分ずつ延びた学習時間

こんにちは。発達障害をはじめ学校生活に特別なニーズがある子どもたちを対象にした学習教室・スタジオplus+で支援員をしている田村です。 スタジオplus+に来るお子さんたちの中には、発達の特性を周囲から理解されづらかったことなどを背景に、失敗体験を多く重ねたことで勉強に対する苦手意識が強く、抵抗感を示しているケースが少なくありません。 今回は、そんな「勉強が嫌い」という子どもたちとどのように関わっているか、スタジオplus+での支援によってどのような変化が見られているかを

「自分の思いを話してみよう」と思う場所 #入社半年エントリ

こんにちは。発達障害をはじめ「学校生活に特別なニーズがある子どもたち」を対象にした学習教室・スタジオplus+で学習支援員をしている渡部です。スタジオplus+で働き始めて半年経った9月末、学習支援事業部・アウトリーチ事業部合宿がありました。 支援について考える「合宿」って何?4月に入職した頃から、9月末には学習支援についてスタッフ間で考えを深める「合宿」の日があることは知っていましたが、まだまだ先と思っていました。この半年は、新しい仕事を覚えてこなしていくことに必死で、あ

子どもたちはそれぞれに持つ内なる力を、それぞれのペースで発揮している

私は放課後等デイサービス・スタジオplus+で児童指導員をしています。スタジオplus+では、発達障害や不登校など「学校生活に特別なニーズがある子どもたち」を対象に、一対一の個別授業で学習サポートを行っています。子どもたちが自分の得意・不得意を知り、自分に合う学び方を自ら模索・実践できる“自立した学習者”になってくれることを目指しています。 そんな“自立した学習者”像を描きながら子どもたちと日々接していると、学校での学習方法や進度とはちょっと合わないかもしれないけれど、子ど

教員20年、もどかしさを手放すため飛び込んだNPO

こんにちは。スタジオplus+の髙橋です。 ダイバーシティ工房に入職して、1年半。学習支援員として、一人ひとりに合った学び方を子どもと一緒に考え、子どもたちの成長を見守っています。 ここに至る前、それまでは、一旦子育てのために休んだものの、20年弱を教員として過ごし、大勢の子どもたちと過ごしてきました。 教えること、教えなければならないことは、学びたいこと? 長い学校での生活の中、たくさんの子どもたちと出会ってきました。 ある6年生を担任したときの社会の学習。 世界の国々

学校の外に居場所を作る私が、学校内の支援に入る理由

こんにちは。発達障害をはじめ「学校生活に特別なニーズがある子どもたち」を対象にした学習教室スタジオplus+で支援員をしている渡辺です。 私は今年度、スタジオplus+の教室長をしながら、週1回、アウトリーチ活動として市川市内のA中学校の、3年生の数学の授業の補助に入っています。 ダイバーシティ工房※、とりわけスタジオplus+は元教員も多い環境(私自身は教員出身ではありませんが…)ですが、その職員が学校に行くとなると、少し意外な印象を持たれるかもしれません。 今回は、ス

支援について同僚に相談したら、視点とアイデアに溢れていた話

私が学習支援を担当するAくんとのある授業。それまで楽しそうに学習をしていたのに、急に元気がなくなってしまったことがありました。 「どうしたの?今日はここまでにする?」との問いに、うなずき、明らかにしゅんとしたまま帰るAくんの様子を見て、自分の対応がこれでよかったのか?と、少しもやもやしてしまいました。 Aくんは前任のスタッフから担当を引き継いで間もない生徒さんです。関係性を構築する過程にある中で、私自身もAくんについてまだまだ知りたい状況にありました。 このときの様子が

かつての指示待ち人間、学習支援の新教室を立ち上げ『成長』を振り返る

こんにちは、スタジオplus+の上田です。入職してから数年は指示待ち人間になっていた上田ですが、今年、6つ目となるスタジオplus+の新教室を出すメンバーとして選ばれました。 新教室を出すにあたっては、開室に必要な設備が足りていないというアクシデントが発生…!そのアクシデントを乗り越える際に自分自身成長を感じた部分や、成長を促してもらっていたんだなと感じた部分がありました。とても当たり前のことだったのですが、私にとって大事だったと思うことが2つあったので書いていこうと思いま

「どんなあなたでもいい」と伝えあとにした学校現場。ひとりに向き合う個別支援の道へ

ダイバーシティ工房に入職して1年。それまでの9年間は、小学校教員をしていました。これまで出会ってきたたくさんの子ども達。一緒に過ごしてきた時間は、大切な宝物です。小学校教員を退職する際に伝えた言葉があります。それは「どんなあなたでも大好きだよ」という言葉です。 ありのままの自分を愛してほしい私は、こう続けました。「勉強や運動が得意でも苦手でも、やんちゃでもおとなしくても忘れんぼうでも泣き虫でも…。」 子ども達は声をあげて泣きました。いつもしっかりしていて下級生にも慕われて