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悪夢の捉え方が変わったとき

悪夢を見たとき、私はストレスを抱えている証拠です。

きっと、ストレスで感情が高ぶり、睡眠が浅くなっているのかもしれません。それによって呼び起こされる記憶は、印象強い記憶。つまり、嫌な人物、嫌な出来事をもとに、私の夢は作られることが多いです。

もう思い出すことのない人物だったはずなのに。もう大昔の出来事のはずなのに。夢の中では、まるで現実のように鮮明で、忠実に描かれているのです。

ハッと目が覚めると、悪夢に気分が引っ張られている感覚に陥ります。そして、過去の私にタイムスリップしたかのような感情になるのです。

過去の私は、辛いことを辛いと、人に言えませんでした。辛いと感じてしまったら負けだと、ひたすら自分の感情に蓋をして、平気な振りをしていました。

今になって、ああ、あの時の私は辛かったのだな、苦しかったのだな、とちょっと嫌な気持ちになりながらも何とか向き合うことができます。悪夢は過去の私からのメッセージなのでしょうか。あの時、私なりに頑張っていたのだと。過去の感情を無かったことにしてほしくないのだと。今の私に受け止めてほしいのだと。

抑うつがひどかった時期は、このまま悪夢に引っ張られて、ベッドで苦しい感情や記憶を反芻していました。もう生きていけない、もうこんな苦しい思いをしたくない、と何度も思っていました。

今の私は、悪夢で嫌な気持ちになったとしても、その感情を反芻することはありません。過去と今を切り離せるようになったからだと思います。過去の私は辛かったことを認めつつ、今の私はストレスを抱えているのだと気づきます。どうやって発散しようかな、そんなことを考えながら、ベッドから起き上がることができるのです。

人って変わることができる、悪夢の捉え方も変わる。ただひたすら、今の私の小さな成長を喜んでいきたいと思います。