命 と 仕事
鹿児島の大雨の報道が今朝もテレビを賑わせておりました。
避難指示・電車の見合わせ。土砂災害の危険。どれもこれも暮らしに直接影響が出るレベル。自然の猛威自体は如何ともしがたいですが、大きな被害が出ないことを願うばかりです。
さて、そんな状況ではありますが、こうした災害が発生すると必ずネット中心に溢れる一言があります。
「仕事休めない」という一言です。
「電車が止まってるのに仕事いかなきゃ…」
「命の危険があるのに休めないって…」
「避難指示出てるのに出勤って…」
東日本大震災時には、避難をなぜしないのか?という問題が、「正常性バイアスと避難」と等様々な角度から検証されました。どの理論も、一理あると思います。
でも、ごとう的には、そんな科学的な話よりもっとシンプルな心理が働いているから「避難<出勤」になるのではないかと思っております。
それは「休んだら評価悪くなるじゃん」という思い。
評価が悪くなれば、多くの方は「雇用の継続」に響きます。民間であれば当たり前の話。雇用が継続されないと「給与」がもらえません。
オマケに多くの組織の評価軸は「成果主義」とは言うものの、実際はまだまだ「奉公度」になりがち。避難することで奉公度ポイントがマイナスされてしまう事が不安なわけです。
だから東日本大震災の翌日、僕も出勤しました。会社から来たメールは「当然、出勤してますよね?」的な文面で、イラッとしたのを覚えてます。
多様な働き方が認められる・受け入れられる。そこが働き方改革のゴール。
命の危険がある時に、自身や家族を守るって選択が迷わず取れる時代になってほしいですね。
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