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ファミリーに見る 昨日の吉本新喜劇

昨日は仕事的にも落ち着いていたので、郵便局でちょっと時間取られる以外は、自宅で研修資料作ったり、クライアントさんとの打ち合わせを擦り合わせたりといった、ジブンゴトに時間を割いておりました。

スマホにぴこーんとお知らせが。例の社長の会見が始まるらしいです。その時間は外にいる予定でしたので、待合中にアプリで閲覧することに。

”この問題の論点は複数あると思っています。一つは多くの世論が言う「反社会勢力をどうするのか」っていう点。この点については永続的かつ具体的な実行力のある対策が求められるのは異存ないです。

でも、この問題って、この論点以外に新しく生まれちゃった論点があるからややこしいんだろうと思います。

その内の一つが「社長の発言」をめぐる企業としてのパワハラ体質の問題。これらは全く別の論点として扱わなければならないと思っています。”

まぁ、そんなこんなで、野次馬根性で会見を見ます。

会見的には…ね。AbemaTVダウンロードしたデータ量返してほしい気になりました(笑)。

注目して聞いていたのは「圧力をかけたのかどうか」というところ。パワハラ関連も生業とする身としては、気になります。

社長としては、父親が子供に「お前ええ加減にせえよ」くらいのニュアンスで…という意図だったとの釈明でしたが、曲がりなりにも専門家と言う観点で見るのであれば、「自分はそのつもりはなかった」というのは、理由になりません。

相手がどう感じたか。ここが全てです。


これは、世間的に「気づかずにパワハラをしてしまっている人」の9割方に当てはまる症状だと思います(体感ですが…)。

吉本でなぜこうした事がまかり通ったのか。ちょっと僕なりに考えたところ、一番は「ファミリーの曲解」が原因なんじゃないかなという所に行きつきました。

社長からも「身内の意識」「ファミリー」と言う語句が何度か聞けましたよね。この言葉の裏には「家族同然なのだから、何を言っても許されるだろう」というオゴリがあるように思えます。気付かずにパワハラしてる側にも言えるんですよね。「仲間だから!」とか「チームメイトだから!」とか。でもそれは、誰かが決めるものではありません。

契約が口頭だったりするのも、「家族だからいいじゃん」くらいの曖昧な関係性があるように思えます。

ですが、家族というのは「個人の集合体」であり、「集合体である以前に個人」です。ここはどうやっても覆せません。ですから、家族と共に暮らすという事は、異なった価値観・世代が一つ屋根の下で24時間共存していくという面で、定時で解散するチームよりも高度なマネジメントスキルを要すると僕は思っています。

だから、家族みんなが笑顔で暮らしていく!というためには、家族こそ「互いの価値観や希望」を尊重し、共存していく必要があるのです。「父親のいう事が絶対だ!」という裸の王政は、時として家族の個性や意思を曲げかねません。

宮迫氏らが言っていた「何も言えなかった」というのは、まさに「曲げられた」状況だったのではないでしょうか。しかも彼らには妻子もいますし、会社からの糧で家族を養う責任もあります。そんな状況で「全員クビ」をちらつかせられて、何か言えるかと言ったら、無理でしょう。パワハラを受けたサラリーマンの泣き寝入りの典型ですし、働き方改革と言った文脈でも、社員やビジネスパートナー(芸人)のモチベーションを維持するという点において、ハラスメント対策は切っても切れない視点になります。

日大の危険タックルってありましたよね。あれと全く同じ構図だなと思いました。

根底に蔓延している家族=何を言ってもいいという誤ったイメージ。払拭したいですね。

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