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マスクが赤ちゃんに与える影響が心配だからたくさん笑うことにした

ここに書かれていることは科学的根拠は無い。そのことに留意して読んでいただきたい。ただ、人間の勘というか、親として心配に思ったことがあるから綴り、伝えたいと思う。もしも、この先3〜5年前後はマスクをすることが当たり前の世の中になるのであれば、表題の不安について研究が必要であろうから今のうちから発信することには意義がある。

なお、賛否があることは十分承知しているが、筆者はマスク着用に効果があると考えている。マスク着用の効果は0か100ではないと考えているので、マスクが無意味であると考える方はここで "そっ閉じ" すると精神衛生上良い。

マスクで顔の表情が半分隠れることの影響は

さて、我が家には乳児がいる。コロナ禍の中、心配になることは数多あるが今回綴ることはマスクによって表情が隠れてしまう影響について。

赤ちゃんは、日々ものすごい勢いで成長している。そんな時、両親やそれ以外の人がマスクをすることで表情が隠れることによるネガティブな影響があるのではないかと心配している。つまり、表情を読みにくくなることでの発達面および心理的な影響を危惧しているのだ。

小難しい話であるが、人間の赤ちゃんは生まれつき「生理的微笑」という、まるで笑っているかのような表情を見せてくれる。厳密に言えば胎児のときから起こっているそうだ(*1)。個人差はあるが、2ヶ月を過ぎた頃から外的刺激によって笑顔をみせる「社会的微笑」が芽生える。ママやパパが微笑むと微笑み返し、いないないばぁをすると笑うこともそれにあたる。

*1 池田正人 (2018) 乳児の自発的微笑と外発的・社会的微笑の質的な違い

新型コロナウイルスの家庭内感染が増える中において賛否はあるであろうが、我が家は家庭内ではマスクを外している。もちろん外出する際には、もはや日常であるかのようにマスクをサッと着ける。

(コロナ禍でなければ)一般的に1ヶ月検診を過ぎたころから外出を増やし、気温の差や外気に触れることでも赤ちゃんは新たな力を身に着けてゆく。社会性の芽生えはもう少し後になるが、その礎は2ヶ月を超えた頃から始まっているのではないかと考えている。

持論であるが、赤ちゃんと社会性についてはスピード勝負だと考えている。胎児のときから得る移行抗体と予防接種による免疫獲得のバランスを踏まえながら「いかにして外出などを通じて人に触れ合う回数を増やすか」という勝負だ。コロナウイルスの感染拡大対策と正反対なのである。

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犬の世界が人間と必ずしも一致するわけではないが、幼犬は幼いうちに群れの掟を学ぶと社会性が育まれ分離不安症を引き起こしにくくなる。これもワクチン接種との時間勝負なのだ。こと日本においては生後1〜2ヶ月で母犬から引き離され、ペットショップ経由で生体を購入することが多いことを考えると、社会性を身に着けるための適切な期間は極めて短い。ここから学ぶことも大いにあるであろう。

やや横道に逸れたが、前述のような考えがあるからこそ、外出時において社会の皆がマスクを着用していることで赤ちゃんにどのような影響があるのか心配になるものだ。

両親や兄弟姉妹、祖父母、その周囲にいる様々な人々(社会)と触れ合うことが重要な時期に、とくに表情を示す・読むというスキルを獲得するであろうタイミングにおいてマスクという障壁が存在している。こと笑顔に関しては、目と口元の双方から人間は表情を読み取っているからだ。

だからといってマスクをしない訳にはいかない。何しろ口元を覆うフェイスシールドは単体では効果が薄い。医療現場では当たり前のように、フェイスシールドとマスクは併用するものである。もちろん、社会は何も悪くない。ドイツのメルケル首相がコロナウイルスによる犠牲者が増加することについて熱弁していたが、社会はこのウイルスと共存するために適切な公衆衛生を状況に応じて心がける必要がある。

だから親として出来ることは、自ら生きる力に溢れる我が子に対してより良い環境を少しでも多く・長く与え、素晴らしい機会を作ることだ

だから、いっぱい笑うことにした

(個人差はあるが)生後2ヶ月を過ぎた赤ちゃんは素直だ。自宅でじっと見つめ合い満面の笑みで向き合うと、赤ちゃんも笑ってくれる。ときには声を出して応えてくれる。こうなると笑顔の力を信じるしかない。親が笑わずして誰が笑うというマインドだ。

普段よりも意識的に笑うようにした。時間をみつけては見つめ合い、満面の笑みで向き合う。これにどういう効果があるのか定かではないが、赤ちゃんはただ正直に笑い返してくれる。ただそれだけで良いと思う。

様々な研究(*1)によると、社会的微笑のピークは生後3ヶ月であるから、赤ちゃんにとって1日がいかに大切であるか実感する場面だ。表情によるコミュニケーションは、人間という生き物が長年に渡って獲得した進化の歴史であり、急激な社会変化にすぐに対応できない原始的な特性なのだろう。

名だたるテック企業はリモートワークを信じていない

ところで、面白い話題がある。今月(2020年12月)になって2つの世界的な企業のリーダーが面白いことを述べたようだ。1社目はアップルのCEOであるティム・クック氏。

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Christian Heinz / Shutterstock.com

ブルームバーグによると、2020年12月10日(太平洋時間)に開催された同社の一斉会議(タウンホールミーティング)において、「対面によるコラボレーションに勝るものはないが、リモートワークからは様々なことを学んだ」という趣旨のことを述べたとのことだ。

同じ時期にグーグルも週3日程度の出社をいずれ推奨する趣旨を述べている。なお、フェイスブックは新型コロナウイルスの影響を受けた後でもニューヨークに膨大なオフィスを新たに借りている。

デジタルの最先端ともいえる企業であり、何なら「リモートワークを実現するサービス」を提供する企業が対面コミュニケーションを重視しているのだからビジネスの世界は面白い。このあたりは別のnoteで深く綴ろうと思う。

つまるところ、人間は新たなコミュニケーション手段である「テレワーク・リモートワーク」に順応するためには相当な年月が掛かることを意味している。人間が進化してきた100万年単位の歴史を軽んじてはならない。

心の底から笑える世の中になることを願って

子育てはとにかく大変だ。数多くのことをしてくれる大切な妻には感謝するばかりだ。

最近、とある芸能人の方がテーマパークに訪れたことをSNS上にアップロードしてインターネット上で批判を集めたという "ニュースにならないようなニュース" を拝見した。

個人的にはその批判自体がとても残念である。「0歳児をテーマパークに連れて行くことが自己満足」という論にも、元キャストかつテーマパーク・ギークな筆者としては別のnoteで述べたいことがある。

それはさておき、親が笑えることも大切だ

新型コロナウイルスの影響で、出産に際して立ち会い出産を制限される産科もあり、出産後の面会ができない病院が多いなど、母にとって辛いことが多いイレギュラーな状況だ。

こんな時こそ一呼吸して、普段の思考ルーチンとは異なる姿勢で物事を見つめて欲しいと願う。医療現場は緊迫しており、医療従事者は辛い日々を送っている。しかし社会は二元論では成り立たない。もちろん感染拡大を防ぐための行動が大切であるが、皆で集中砲火することが正しいのだろうか。

心身ともに健全に、皆が笑顔になる世の中が来ることを願うばかりだ。屈託のない赤ちゃんはそんな大切なことを教えてくれるような気がしてならない。

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