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楽に生きる

仕事をしていた時は、常に成果を出そうと生きてきました。大きく人生の方向転換する理由にもなったのですが、今は「楽に生きる」をキーワードに生きていこうと考えています。そう考えるきっかけを理由も含めて、書き留めていけたらいいなと思います。

成果主義だった自分

初めて仕事に着いた時、ある福祉施設で相談員をしていました。新卒の頃は、福祉施設で成果を求められたことに意外に感じていました。相談に来る人がどれくらい増えたか、市民向けの講座で何人来たのか、新しい事業でどれくらい効果があるかなどなど。自ら動いて一定の成果を出すことを常に求められていました。
本当に様々な経験をさせてもらったと思います。

意外と思っていながら、それは苦痛ではなく仕事をするということはこういうことかと学び、その考え方は結構自分の肌には合っていました。周りのサポートにも恵まれて、数字的にも一定の成果が見えており、楽しく仕事ができていました。

が、それを自分の力だと過信していたことに当時は気づきませんでした。

うまくいかなかった転職

新卒で就いた職場は大好きで今でも交流があります。
しかし、結婚のため引越しをする必要があり、仕事と天秤をかけた際に転職をすることを決意しました。
また、自分の力であればどこで働いてもどこでもやっていけるだろう高を括っていました。

実際、転職はどこを受けても大体内定をいただき、自分がやりたい仕事に就くことができていたと思います。

しかし、転職して全くうまくいかないことが増えてきました。数字的な評価は出ていたと思いますが、社内ではあまり評価されず…。自ら動き仕事を取ってきていましたが、なぜ仕事を増やすのか聞かれたこともありました。今、思えば自分の成果をしっかり上司に伝えたり、なぜその仕事が今必要なのかなど努力をすればよかったと思います。

ただ、当時は甘えており勝手に自分の成果を評価してもらえると期待していました。仕事外でも仕事にプラスになることであれば積極的に行い、評価されずにモヤモヤしてしまいを繰り返していました。

当時には仕事でも家庭でも余裕がない日が続いていたと思います。

自分を苦しめていたのは自分

「準拠枠」という言葉があります。これは、人が物事を判断する時の基準という意味があり、その判断には過去の経験や人の特性によって決められます。

当時の自分はこの準拠枠にとても苦しめられていました。特に強かったのが「成果を評価されること」。社内で評価されないことは本当に辛かったです。

常にストレスにさらされながら仕事をしていた自分。当時の精神状態では人に関わる仕事をすることは、本当に良くなかったと思います。

それを打開するためにバーンアウト(燃え尽き症候群)に関する本など精神状態を理解するための本を読んでいました。が、自分の力ではその本で学んだことを活かすことはできませんでした。

楽に生きるということ

職場は合う合わないが多くあると思うので、辞めたことには後悔はありません。また、とても悪い職場だったという訳ではなく周りには優しい人が多かったと思います。準規枠が強かった自分が、楽に生きることを目指すためにやっていることを書き留めたいと思います。誰にでも当てはまることではないと思いますが、自分は少し楽になりました。

自分の準拠枠に気づく

振り返ると今まで成果主義だった自分は、過去と未来の成果にとても拘っていました。今の自分には満足せずに常に成長し続けることを目標にしていました。一方で、成長意欲がない人とは話が合わないと思い込んでおいました。

それを打破するためにやったことは自分の「準拠枠」知ることでした。そのためにしたことは怒りを覚えた瞬間にそれを深掘りすることです。
怒りが出た時に何に、怒りを覚えたのかどうしてそれに怒ってしまったのか、どう解釈して怒ってしまったのかを考えて整理していました。認知行動療法にもありますが、コラム法に近いやり方だと思います。

この方法で良かったのは、衝動性が減ったこと。突発的に怒ったり、不機嫌になることはすごく減りました。ただ、突然考え込むことは増えていたと思います。

この振り返りのおかげで、「成果主義」であった自分に気づけたと思います。
不思議なことに自分の準拠枠に気づくと、他人の考えも理解できるようになりました。「みんなちがってみんないい」という言葉がありますが、それを本当に理解するためにも自分を理解することが必要だと思います。

過去の自分がいるから今の自分がいる

本やブログなどに楽に生きるために必要な方法の一つに挙げられる「過去を受け入れる」という言葉。自分にはとても難しかったです。過去を振り返るということは自分の悪いことや嫌な思い出しか出てこない。これを受け入れるためにはどうしたらいいのか全くわかりませんでした。これができたら確かに楽になるよなと半分諦めていました。

ある時、研修のグループワークで面白い話を聞けました。参加していた1人が過去の仕事で体調を崩し、別の道を考えるきっかけになったという話でした。その時に、他の人の言葉がけがとても心に刺さりました。

「その経験のおかげで今の自分があるんですね」

その言葉でハッとなりました。今、歯学部に行こうと行動したり、自分の考えを振り返るきっかけになったの準拠枠で苦しんだ過去の自分がいるからだと気づけたからです。

今の自分がいるのは過去の自分がいるというのをその言葉で教えてもらいました。

この2つだけではないですが、この気づきのおかげで少しだけ楽に生きることが出来ました。不思議なことに自分を受け入れることができると人も受け入れることができるようになったと思います。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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