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開会式のピクトさんにえらく興奮した私

やるべき事が全く進まず、結局オリンピック開会式を見ました。

スポーツに一切興味もなく運動音痴なので、過去一度もちゃんとオリンピックを見た事なし。そんな自分も一体どうなってしまうのか気になりすぎて見てしまった2021年の東京オリンピック開会式。

高揚する気持ちと冷淡な気持ちがせめぎ合う、複雑な4時間だった…。なんか、Twitterの開会式実況タイムラインがまるっと自分の脳内で起こっていたような感じ。純粋な気持ちで見たいのに、様々なややこしい事が頭をもたげていく、なかなか人生で味わえない、味わいたくもない時間でしたね!

ただ唯一、ピクトさんの時だけは、そういうややこしい感情が一切無くなり めちゃくちゃ興奮しちゃいました。もう心の底から。

必要ないかもですが一応説明すると、東京オリンピック競技50種の「ピクトグラム」を、ピクトさんの格好をした3人が、最低限の小道具、シンプルなセットとカメラワーク・アクションを駆使しBGMに合わせ小気味よくバシバシ再現していく、といった内容でした。これを見た日本人の大半は「欽ちゃんの仮想大賞」が頭をよぎったと思います。(最後のピクトさんの喜びようも含めて)

※NHKがYouTubeで公開してた方に差し替えました。

他の豪華で壮大な演目と比べると、かなり異質だったような…。でっけえスタジアムのど真ん中でポツネンとやった訳ですし。にも関わらず、見る者を惹きつけるパワーは圧倒的。「なんだなんだ」と思っていたら、ワクワクするし笑えるしキマってるしで最後まで目が離せなくなっちゃう。

前情報とか知識や教養が無くても分かる表現。老若男女、どんな人でも理解出来て、平等に楽しかったんじゃないかと。

やっぱ、こういう こじんまりと見せかけて抜群に爽快なアイディアを産み出せる柔軟性とセンスとか、異常なまでの親切さと器用さと生真面目さを持ちつつも、随所ににじみ出るチャーミングさとかが、世界に誇るべき「日本(人)の魅力」だと改めて気づかされました。分かりやすいアイコンだけじゃなく、こういうパフォーマンスで本質を伝え魅せる。シビれた…!

あ、すごくバカバカしいのになんだか妙な感動を産むというのも大好物です。(個人的だな)

そもそも「ピクトグラム」は、1964年の東京オリンピックで広まったんですね。(発祥ではないみたい)知らなかった。日本の地味なもの程 実は活躍していて、世界を席巻してたりするという…。

完全に割りを食って、国民全員がしんどい東京オリンピック。そんな中で「日本に産まれて良かった〜!!」と再確認できる瞬間があって、少し救われた私でした。

記念にピクトさん湯呑み買おうかな。

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