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小児の薬って大変 【こちら覆面DI室 #052】

「小児科領域における医薬品情報の活用」
という講演を聴講しました。

小児に適応のある薬は少なく、ドラッグラグも生じています。

改善に向けて
「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」
で検討しているそうです。

全国の基幹病院32施設の薬剤部が協力して
「小児薬物療法におけるデータネットワークの実用性と応用可能性に関する研究」を行って、
適応外として処方されている薬の小児薬用量を調査し、
小児用量の適応追加の資料としたそうです。

その成果としてワルファリンの小児用量が追加となったとのこと。

医療現場の研究から添付文書が改訂されるのは、嬉しいですね。

ドラッグラグ解消のために、
様々な製薬会社へ
「あの薬を作ってくれないか?」
とお願いする活動もしているそうです。

作ってくれる製薬会社がようやく名乗り出てくれて、
承認をもらって晴れて発売!、、、となっても、
意外と身内の薬剤師からは
「良かった」の声よりも、
「飲みにくい」
「湿気に弱い」
「調製方法が複雑」
のようにネガティブな声が多いようです。

思えば確かに、承認を急いだ薬って、
製剤的に工夫されていないものが多いです。

安定性の試験も終わっていなく、
遮光や冷所保存だったり。

私も苦情を言っていた側だったかも。

でもその裏で、動いていた薬剤師のことを考えると、
反省しないといけないですね。


「こちら覆面DI室」は休刊となった週刊approach誌に連載されていました。そのコラムを少しだけ改編して掲載しています。


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