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イマイチだけど憎めない映画ネメシス黄金螺旋の謎

はい、こんにちは

今日はアマプラで配信中
映画ネメシス黄金螺旋の謎(タイトル、、タイトル、、)
について書いていきたいと思います

それではレッツゴー!

うーん、、形骸化しとるポスター

★五段階評価



映像    ★★★⭐︎⭐︎
シナリオ  ★★⭐︎⭐︎⭐︎
エンタメ度 ★★★⭐︎⭐︎
キャスト  ★★★⭐︎⭐︎
音楽    ★★★⭐︎⭐︎

監督入江悠


監督近影


自主映画サイタマノラッパーでインディーズ映画界に新風巻き起こして、当時の自主映画界隈の話題を一つにしてしまった監督ですね


検索しただけでも
若干いい意味でトラウマ映画

僕らのような2010年代20代組にとってはサイタマノラッパーはある意味で刺さりすぎて気持ち悪くなるほどで当時映画監督としてデビューをしたいと思って映像制作していた人たちの心をことごとくブッ刺していき、
ある意味でそういった人たちにトラウマを残した監督ともいえるでしょう
また
カメ止めから侍タイムスリッパ―に続く様な
インディーズ映画でもここまでセンセーショナルに売れることができるんだという礎を築いた監督とも今となっては言えるのではないかなと思います

ただ、その時の衝撃が強いためか今でも入江監督の名前を見ると若干、心の中でえずいてしまうようないい意味での気持ち悪さを持ってしまいます
20代の若者が持っている青春グラフィティ精神を、結局そこには何もない、を描くことによって、その悲壮感と焦燥感と夢との剥離から生じる葛藤を描写したことで夢と希望はあっても、もがいても何もできない自分自身というのをいやがおうにも突きつけられてしまう
その様はある意味で残酷だなと思ってしまいます
そんな当の入江監督は29歳あたりでサイタイマノラッパーで成功して
サイタマノラッパーの補完的な小説版も執筆して
この小説版もなかなか良かった…
その後キャリアを順調に進んでいき商業監督として華々しく活躍しているのを見ると
とはいえ自分のような末端の末端のそのまた末端の人間でもまだまだチャンスはあるんだという事示してくれている様なそんな気がします

ネメシスという言葉のダサさ


いきなり暴論ですが、
ギリシャ神話の復讐の女神の意味ネメシスという言葉を持ってきたのは、、
なっなんてダサい言葉を今さら使うんだと思いましたねw
私事すぎますが80年代後期アルバートピュン映画の傑作SFアクション
ネメシスを知ってる自分からすると非常にモヤっとした気持ちになってしまうw

ボーンシリーズでもピュンアクションがパクられたりなんだり、、

ただ、思うんです
そもそも、入江監督演出においてはなんにもないがあるからいい、だから、演出だってダサいんです笑
それが良い、だから良い
変わらないダサさといっても良い
しかし今作
そのダサい感じがもう全般!!とにかく全般
どうしようもなく全編!笑
ここまで来ると
いや、ちょいもういいっす、、って気持ちになってしまいました

ドラマ見てない


自分は宗教上の理由によりよっぽどでなければ日本のドラマがあまり見られないのですが笑
これは自分の致命傷の部分なんですが
世界観にそもそも付いてけないのですわw
多分ドラマを見ていたら、あーなるほどそういうことかってなると思うんですけど
誰だかわからない茶番を終始見せ続けられている
特に説明というか説得力があるわけでもなく突然挟み込まれる主人公の謎の特殊能力。ヨガのポーズのような奇妙な振り付けをしてトリップする部分など…まあサイコメトラー的なサスペンスモノはたくさんあれどあまりにもバランスが悪すぎて浮いて見えてしまう
シナリオもとにかく、はっきりしない、演出が続くので微妙なところで確信を得られない展開にやっぱりモヤモヤし続けてしまう
そして、サスペンスにおける緊張感はまるでないといってもいい
何度も仲間が殺される描写が続いたとしても
いやいや夢でしょ、もしくは何かの茶番でしょ、
っと思ってしまい真に迫って命の危険を感じないのである
なぜなら初めから夢というのをモチーフとしても使われすぎてしまい
展開自体にどうでも良くなってしまうからだ


スチルでバレとるやんけ、、、、なんだよ笑

同じ夢を見続ける主人公の原因が明かされた時も
その強引すぎる展開に開いた口が塞がらなかったが、それはそうとして問題なのはセンスオブワンダーを全く感じない点だろうか
結局あのトマトはなんなんだ?笑
自分の頭が悪いからか全くわからなかった
ほほー!なるほど!ってなるものなのか?あれで?笑

シナリオの欠陥

シナリオにおける欠陥のせいで演出の苦労が見て取れてしまう
つまり、演出は終始浮いているためシナリオに作品のグルーブ感もないのがわかるしそのせいで中途半端な出来になってしまっている様に思う
あとちょっとマジで気になったのが
主人公は世界が喉から手が出るほど欲しい謎技術のデータを持っている(ここ俺の解釈あってる?w)
結果として
謎の組織みたいに命を狙われて襲われるのは良しとして、、良いのか?笑
日本の公安とかスパイはなんでそんな国家重要機密みたいなのを狙ってこないのか?
中国とかロシアとかの当局が狙ってこないのか?
展開的には世界全体を揺るがすトンデモ技術を主人公が握っているのであれば
ミッションインポシッブル並みの事態になってもおかしくない
つまり、描いてるテーマの割にあまりにも描写が小さすぎるし粗末すぎるのだ笑

犯人側の意図が見えない


いやあるにはある
前述した主人公がもっている謎技術を手に入れることだと思うが
はっきりせぇよ!笑
というかなんかよくわからん謎技術を使って襲うより魔裟斗みたいな殺し屋(魔裟斗がほんとに殺し屋役)雇ってるんだったら…
んなまどろっこしいことしてないで
すぐに主人公を拘束して奪うかデータだけなら殺して奪えよ
っていうのが展開としてできないのであればその理由付けが弱すぎてモヤモヤするのであるw
つまりこれはシナリオの欠陥であって監督の責任だけの問題ではない

そもそも主人公の戦闘能力が強いのか弱いのか


殺し屋が弱すぎるのかわからないが後半のもっさりすぎるアクションも映像はやりたいことはわかるにせよ全く入っていかないのも問題である
学芸会のおままごとアクションが続いてしまうのに辟易してしまったのだ
役者自体はそこまで、そこまで、悪くない
ただ、役者本人の持っている性質が全て悪い部分で表現されてしまっているのも問題点に挙げられるだろうか

ここまで書いて、、


嫌いになれない!!!笑
圧倒的に完全には嫌いになれない!!
なぜなら入江監督の演出が
映画愛が詰まっているからだろう
ジャッキー映画やりたかったのね、あー黒澤映画のカメラアングル、あー成瀬巳喜男とかのクラシック日本映画がやりたいのかななど(これは入江監督節)、あー長回し、あー昔の80年代アクションドラマオマージュね、とかなど
ところどころに見られる奇天烈なオマージュ描写が映画としてはバランスの悪いものにしている点も見受けられるのだがそれが愛しく思えてしまう
愛を感じるからだろうか
入江監督それはずるい!!笑

ドラマ化映画は自分は宗教上の理由によりあんまり好きじゃないんですが笑
これはまぁ結果としてシナリオも欠陥がたくさんあるしなんなら演出も浮いてるし芝居は活かしきれてないしほんとアレな映画だけど
嫌いじゃない作品になってしまうのでした

なので、入江監督の最新作、室町無頼に期待したい!!
神聖かまってちゃんの映画も見てますよ笑
なんなら
くりぃむレモンとかも見てますよ!笑
なんならサイタマノラッパーを作る前に作った
SF映画の初々しさが光るジャポニカウィルスとかも見てますよww
それに
高橋源一郎さんとの対談が載った
サイタマノラッパーロードサイドの逃亡者あたりで出した
シナリオ本も持ってますよw
サイン入りで!!笑

これほんとにいい本だよ

入江監督は自主映画界の星として輝き続けてます!!

あとがき


入江監督がまだここまでになる前に
新宿のイベントで
自分の闇深い中途半端なシナリオを渡したりしたこともありました
ライムスター宇多丸主演の企画モノ映画
タマフル THE MOVIE ~暗黒街の黒い霧~
のDVD買って持ってたくらいに追っかけてましたからね
お金に困ってたので引越しの時に売ってしまいましたけども
すいません

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リドリー山下
読んでくれてありがとうございます!自分もめちゃ嬉しいです!笑笑、良ければフォローよろしくお願い致します^_^

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