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50代100マイル|レースレビュー|OSJ ONTAKE 100(レース編)

2024年7月13〜15日にかけて、長野県王滝村で行われた「OSJ ONTAKE100」100キロコース(以下、ONTAKE100)に参加してきました。「走る坐禅」などといわれる、修行のようなトレイルのレースです。結果は600位台半ばで無事完走(自分調べでは、約1,500人参加で完走は900人強のようです)。
どんなレースだったのか?どんな人におすすめなのか?などをお伝えします。ONTAKE100への参加を検討される方々の参考になればと思います。ちなみにレース前のことも記事にしていますので、ぜひ併せてご覧ください。


レース全体を通して

ONTAKE100は、一言でまとめると「トレイルランニングとウルトラマラソンの中間」のようなレース。

レース全体を通して、しっかり走りたい人には向いているてしょうし、テクニカル(というのでしょうか?)なコースが好みな人は楽しめないかもしれません。
好みが分かれるレースといえるでしょう。
ONTAKE100に数回出場されたというランナーの方も「無心になって走れるから好き」と言ってました。

個人としては、過去出たレースでいうと奥武蔵ウルトラマラソンに少し似ているといった印象です。
舗装路もそこそこ走るし、ガレ場的なところも結構走る。逆にトレイルの下りを軽やかに走る人(個人的に非常に憧れています!)には向いていない、無骨なコースともいえます。

以下、レースの詳細をお伝えします。

レース前半

スタートは深夜の0時。
1500人近くが参加しているので、けっこう賑やかです。御嶽神社の神主さんが来られて祈祷していただき、スタート前に皆で御嶽山に向かって二礼二拍一礼します。

ONTAKE100のスタートの様子
スタートの様子

出発するとしばらくはロード。5キロ程度続きます(このレースは、山に入る前後に5キロ程度のロードが入ります)。

ランナーのライト
御岳湖沿いにランナーのライトが連なり幻想的

そして山に入ると、後はもうずっと以下の写真のような感じです。。。
少し雨が降りましたが、気温が上がらない分、少し走りやすくなりました。

ヘッドライトが照らすコース
真っ暗な中をひたすら無になって走ります

途中、コース脇で寝ている人もチラホラ見かけました。前日に仮眠はしっかり取ることをお忘れなく!

夜明け
夜明け
走る人たち
ひたすらこんな感じの道を走ります

前半終盤、雨が本降りになってきました。
けっこう降りが強くて、「レースは中止になるんじゃないか?」「中止にしてほしい…」って気分になりました。
特に下りの道では豪雨に見舞われ、本当にリタイヤしようかと思いました。

レース後半

54キロ地点の松原スポーツ公園に8時前に到着。
想定よりやや早いペースで一安心できました。

ONTAKE100は通常のトレイルよりも走れるコースなので、ペース配分を決めておけば、おおよそ予定通りに進むものと考えてもいいでしょう。スタートも0時なので、到着時間も測りやすいですし。

エイドに預けていた、準備しておいた朝ごはんのおかずパン(⚫︎ンチパック的なもの)をコーラで流し込みます。これでだいぶ元気になりました。
周囲を見渡すと、お湯を用意しておいてカップ麺などインスタント食品を食べる人も多く見られました。これはいい作戦だなと感心しました。

Tシャツをノースリーブに着替えて、気分を一新。
天気が気になりスマホで天気予報を見ると30分後には止むとの情報。リタイアせずに再び走ることを決めました。

このエイドでいかに英気を養うかが分かれ目かもしれません。「思ったよりガレ場がきつかったので、厚底のシューズに履き替えた」なんて人もいました。

後半は、延々と続く登りから始まります。ひたすら登ります。

ONTAKE100のコース
不安定な天候の中を走る
ONTAKE100のコース
雨で川も増水
ONTAKE100のコース
木の中を走ると癒される

たしかに雨は止みましたが、一時的なもの。断続的に振り続けるのでレインウェアを着たまま走り続けます。

75キロのエイドでは、待ちに待った素麺が。
と、ここでまさかの土砂降り。
しばらく待ったものの止む気配がないので、どうせ登りは歩くからと意を決して再開しました(ここで挫折した人は多かったのではないでしょうか)。

75キロエイドで土砂降り
75キロのエイドでは土砂降り

エイドから登り続けると、今度はひたすらの下り。
正直、80キロを越えてくると「無」になりますよね。
「あと20キロ」「あと15キロ」「あと…」といった感じです。
そういった意味では、「走る禅」を満喫したのかもしれません。

あきらめずに、ひたすら走る(歩く?)


ひたすらのガレ場を下って、ロードに出ると、「あと3キロ」の看板が現れます。
少し進むと松原スポーツ公園が。ゴールです。

まとめ

冒頭に記した通り、「しっかり走れる」レースです。トレイルというより「オフロード」といったほうがしっくりくるコース。
「無我夢中になりたい」「無になって走りたい」という方には向いているレースです。
ぜひ「走る禅」を体験してください。

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