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「開発手法は目的ではなく手段」課題ドリブンでのプロダクト開発を追求するDX事業本部が自社開発に踏み切った理由

こんにちは、ディップDX事業本部採用担当です。

ディップDX事業本部のプロダクト開発は、開発手段に制限を設けず、時と場合によって自社開発とOEM開発を選択しています。飲食店向けポイント機能付き会員証サービス「常連コボット」は、はじめて自社での開発をゼロから実施しました。プロダクト開発の手法を決める上でのプロセスは?常連コボットで自社での開発に踏み切った理由とは?PdMの徳元さんにお話を伺いました。

プロダクト開発は、お客様の課題から

ーーディップDX事業本部における開発手法について教えてください。

まずは、お客様からヒアリングした課題をもとに企画し、どのようなプロダクトを開発するか決めます。その中で、ヒアリングした課題を解決しようとしているプロダクトを持つベンチャー企業を調査。

すでに課題解決ををしている優れたプロダクトを持つベンチャー企業が存在する場合は、連携してOEM開発を推進するケースがあります。見当たらない場合には、ゼロから企画・設計をし自社開発することもありますが、一番スピーディーにお客様の課題解決できることを考えて体制を決定しています。

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👆 PMMの魚住とPdMの徳元

開発方法はあくまで手段。常連コボットの最適解は「ゼロから内製開発」だった


ーー常連コボットでは、ディップではじめて自社開発を行ったと聞きました。なぜ自社開発に踏み切ったのでしょうか。

先ほどの話に繋がりますが、どの開発においても、基本的にはお客様の課題をもとにプロダクトを企画し、その技術を有している企業を探しています。今回の常連コボットにおいては、ディップ側が企画しているような、プロダクトや技術力を持つ企業様は見当たりませんでした。そのため、ゼロから自社開発に踏み切りました。

我々がこれまでOEM開発を選んできたのは、あくまで手段です。今回のゼロから企画・設計し、開発することも、手段に過ぎません。お客様の課題をどう解決していくかを考えた結果、最善の方法を選んだ次第です。

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👆常連コボットのサービス概要

ーー常連コボットの特徴について教えてください。

常連コボットは、飲食店向けのプロダクトで、常連客を獲得する手段の1つとして展開しました。LINEミニアプリを用いた、ポイントカードとクーポンが提供できるサービスです。

新型コロナウイルスの影響で、飲食店はどこも苦しい状況が続いていました。これまでディップが強みとしてきたプロダクトは、主にコスト削減の領域です。しかしヒアリングのなかで、コスト削減以前に、売上を上げないことには経営は成り立たないという課題を抱えていることが分かりました。

どのような方法で課題解決をするかを考えたところ、新規顧客よりも、常連客を増やすことに注力すべきという結論に至りました。そこで目をつけたのが、LINEミニアプリです。

お客様がどうすれば抵抗なくポイントカードを導入できるかを考えたとき、スマートフォンに直接インストールするアプリは、消費者にとっても登録の手間があり、ハードルが高い現状にあります。かつ飲食店側にとっても、新規アプリの開発はコストがかかります。LINEミニアプリを活用すれば、消費者側は新しいアプリをインストールする手間もありません。飲食店側にとっても、安価で難しい操作なしに使えるサービスを開発すれば、常連客の獲得につながるのではと考えました。

常連コボットのプレスリリースはこちら

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👆常連コボットのアプリのUI

お客様の本質的な課題を解決できるプロダクトを「次から次へ」生み出す

ーー今回の常連コボットの開発で、苦労したところはありますか?

OEM開発の場合、UI/UXはすでにある程度できあがっているケースが多いです。しかし、自社開発の場合はどんなデザインにするか、どんな機能を入れるかまで、すべて決める必要があります。

今回の場合は、お客様の使いやすさを考えて「なるべくシンプルにする」ことを大事にしていたので、機能の取捨選択が非常に大変でしたね。事業本部長の三浦からは、何度も「これではダメだ」と突っ込まれ、悪戦苦闘しました。

お客様の視点で考えながら、0から生み出していくのは、OEM開発とはまた違った面白さがありました。逆にOEM開発で、数多くのプロダクトに触れてきたからこそ、活かせる知見や技術もあります。今まで培った知見をもとに、非常にスピーディーな開発ができたと自負しています。

ーー今後、ディップとして目指す姿を教えてください。

常連コボットは、これからお客様に使っていただく段階です。お客様の声を吸い上げながら、より使っていただきやすいプロダクトに育てていきたいですね。また、他の業界にも転用できないかなどの視点も検討していけたらと考えています。

DX事業本部としては、「日本の99%である中小企業の働き方をワンストップDXサービスで変革する」ことを掲げており、お客様の業務プロセスをすべてワンストップで担うことを目指しています。

とはいえ、お客様のどの仕事にどんなプロセスがあって、そのプロセスを解決する手段は何なのか、まだ分からないことも多くあります。今後も手段ありきではなく、お客様の本質的な課題を解決できるプロダクトを生み出していくことに注力していきます。

ーー最後にここまで読んでくださった方へのメッセージをお願いします。

ディップは、エンジニアでも事業やプロダクトのコンセプトまで理解する姿勢が求められます。お客様の課題解決のために、手段を選ばずにさまざまな解決策を提案できるのは大きな魅力です。社会に役立つサービスを作りたい方、ぜひ一緒に働きませんか?お会いできるのを楽しみにしています。

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