自閉症当事者が語る仕事の学び方

0.はじめに

クローズで設備の技術職として学んできた内容をもとに説明する。


1.仕事ではメモを取る

殴り書きでよいのでメモを取る。休憩時間等、落ち着ける時間でメモを清書する。


2.わからないことを聞く

メモを清書した後、わからないことが出てくる。そこを確認のために教えてくれた先輩に聞くと真面目に仕事を覚えようとしている、とみられ、好感度も上がるのでおすすめする。聞いた内容も忘れないようにメモする。


3.清書したノートをもとにパソコンでマニュアルを作る

業務の目的、背景となるしくみ、作業の工程をまとめてマニュアルにする。職場にマニュアルがない場合、先輩に確認を取り、打ち合わせを実施し、正規の手順書として定めてもらってもよい。


4.マニュアルの背景にあるしくみに気づく

マニュアルをいくつか作成していくと、背景にある職場の問題点や良い点が見えてくる。良い点は学びとして習得に努め、問題点は改善業務として認識する。


5.問題点は教科書で調べる

一般に仕事で使う知識、判断の指標となる基準は、大学レベルの教科書に載っていることが多い。その中でも自分に理解できるレベルのものを購入し、それを職場で利用できるものに落とし込む。ここまでできれば自分の所属している部署の仕事が安定していくので、不安や弱点が少なくなる。


6.他部署と連携する

同じ職場の人でも部署が異なる場合、仕事で協力する機会がほとんどないことも多い。余力があれば、該当する他部署で、自部署にかかわる問題点を吸い上げ、改善業務として調査してみてもよい。


7.トラブル対応のレベルを上げる

トラブルが発生した際、不具合の原因を様々な角度から見ることができるように、専門業者が来た際も進捗の確認や対応の様子を見ておき、簡単にまとめておくとよい。


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