安らかに

D.I.M.Presentsリョウです。

またしても訃報。
神奈川の川崎出身のヒップホップグループ"SCARS"のメンバーであるSticky氏が亡くなられた。

SCARSと言えば00年代の日本のヒップホップシーンを底上げしたグループで、当時16歳ぐらいの僕にとっては非常に革新的で、MSCが日本流のイリーガルなしのぎを歌ってるのに対し、SCARSはUSスタイルでハスリンしそれを歌ってるというイメージ。
メンバーは花と雨でシーンの中心に居たSEEDAに池袋bed界隈で絶大なるプロップスを得てたSwanky SwipeのBESなどが所属してるCrewだ。(以下敬称略)

そのSCARSの中でも特にリリック面で異彩を放ってたのがStickyだ。

曲中で同じグループのbay4kをdisったり、裏切りや勘繰りなどスリリングなリリックを書いてラップしてた。

それが個人的にもヘッズ的にもかなり衝撃で、こんな泥臭く傷みを伴うような心情を曲にするStickyに心を奪われた。

SCARSの作品やソロの作品以外にも、根強い人気で色んな人の作品に客演で参加して強いインパクトを残してた。

その中でも個人的にめちゃくちゃ食らったリリックが、同じ川崎の後輩でシーンの中心にいるJJJとやったOrangeという曲。

よく見るいつもの光景
お金 必死にゲットして負けねぇ
 トラブってまた傷付いて
  終わりなんてまだ見えてこねぇ
 俺は知ってる 追い詰められたらすぐ逃げる
ダチが困ってたとしても助ける事も出来ず
結果シカト fake love
そう来るなら俺もそうする
どうする 俺だったらこうする
期待するな 裏切られる
また1人また1人消えていく
どうしてほしい訳じゃなく
1人が嫌な夜もある
仲間が裏切る よくある
詐欺師はニコニコしながら人を騙す
昔から見てきたのは
大人が楽しんできた
誰かが汚した街から
学んだ事が今のお宝
起き上がるのは転ぶから
強くなれるのは学ぶから
傷が増えたのは馬鹿だから
俺のHOODは川中島だ

時に抽象的だけど、ヒリついたリリックの中に温かさを感じれて凄い好きです。

どうか安らかにお休みください。

Special thanks.
Sticky Forever!!!

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