見出し画像

素朴なJRPGの魅力 

『ブレイブリーデフォルト2』をクリアした。ラストスパート前でなぜか止めてしまうというRPGあるあるを行ってしまい、1年間くらい寝かしていた。ようやくクリア。何だかんだラストかと思いきやそんなこともなく、ここ最近はずっとプレイをしていた。

本当にいいRPGだった。ファイナルファンタジーが失ってしまった、「素朴なJRPGの魅力」がギュッと詰まっていたような気がする。大好きな作品になった。

ずっとこの顔でした


凝ったストーリーやら先の読めない展開やら、そんなものは本当に面白いゲームには必要ないのだなと思った。ストーリーなんて、コッテコッテのRPGストーリーだし、正直大体展開は読めた。でもそれでいいんです。

魅力的な仲間と一緒に冒険をする。強敵に出会い、挫折を繰り返しながら、成長し、世界を救う。そこにカッコいい音楽と演出があれば、僕たちは満足しちゃうんです。

本当に、必要なモノだけを完璧に用意してくれたRPGだったと思う。凄く幸せな気分だ。


完璧すぎるゲームバランス

あんまりゲームレビューなんてやったことがないが、あえてそれっぽく書くなら、今作品ほど「バランスの良い作品」は見たことがない気がする。

戦闘システムはシンプルだ。「デフォルト」で「ブレイブポイント」というポイントをためる。それを「ブレイブ」で消費して複数回行動するという、それだけのゲームシステム。あとはジョブやら何やらは今までのRPGでおなじみの要素がある。

これだけなのに、なぜか戦闘が奥深い。ジョブとスキルとブレイブの組み合わせで無限の組み合わせが考えられるような気がするのだ。シンプルさと奥深さのバランスがちょうど良い。ゲームシステムのお手本のような戦闘システムだった。


しかし、どんなにシステムが良くてもそれを活用できないと面白くない。そういった意味では、今作品はボスの難易度のレベル調整がピカイチ。
「お、この組み合わせ最強じゃん。これだけで全部いけるやろ笑」
と思ったら次のボスにボコボコにされる。

呆然とした顔で何度かゲームオーバーをしながら、なんとか自分なりの対策を打ち立てる。この時、戦闘システムの奥深さに感動しながら、ボスを倒す。自分の戦術が上手くハマったときの快感と言ったら…

RPGのおもしろさを最大限に引き出した、シンプルさと奥深さを両立した戦闘システムと、それを実感させるボスの難易度調整。個人的に戦闘システム周りだけでいったら、今までプレイしたRPGの中で1番だったと思う。


不快がない

シナリオが単調と書いたが、それで良いのである。最低限の感情移入できるシナリオさえ用意されていれば、RPGはそれで良いと思う。小説やアニメと違って、感情移入した状態でストーリーを楽しめるからだ。

なんせ何十時間と自分で動かし、戦ってきた仲間たちである。よほど変なキャラ設定をしなければ、すきになっていく。仲間たちの活躍が見れれば、それだけで楽しい。無駄にフクザツなシナリオなんか用意された日には、逆に興ざめである。キャラを活かせるシンプルなストーリーラインでよいと思う。

個人的に、同じくSwitchの名作RPGとされている『オクトパストラベラー』はストーリーやキャラが淡白すぎてハマれなかった。だからと言って、近未来的な要素てんこ盛りでよく分からん設定を出されても困るし…
これくらいのバランスがちょうど良いのだ。


システムの細かいところにも配慮が行き届いていたと思う。UIはじめ、イラッとするところはほとんどなかった。世のRPG開発者は見習ってほしいクオリティ。

セーブポイントが割りとシビアではあったものの、それも最大限にモダン化した「昔のRPGのハードさ」を感じられて、自分は嫌いじゃなかった。
こうした諸要素は、ゲーム作品にハマる上で大事なポイントである。


オススメRPGです

ナショナリズムな発言で申し訳ないが、こうしたゲームをプレイすると日本人でよかったなぁと思う。この良さが分かるのは、古くからコマンド式RPGにふれる機会が多い日本人ならではないだろうか。

オンラインゲームばかりやっていた中で、完全に自分の世界(オフライン)でゲームを遊んだのは久しぶりだった。
オススメのゲームです。1とはとくに話の繋がりもないので、2からでもぜひ。SteamでもSwitchでもどちらでも対応しております。




この記事が参加している募集

#心に残ったゲーム

4,948件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?