見出し画像

先駆者の重要性

先日、コンビニに行った時。
ケチ環境意識が高い自分は、必ず値引きコーナーがあったら確認しにいく。そこには、賞味期限が間近な商品たち、悪い言い方をすれば、売れ残りの商品たちが並んでいることもある。

そこで、こんなパンを見つけた。

最近流行りのタイパを意識した、完全栄養食のようなパン。忙しく働く人々にも、栄養バランスの整った食事をしてほしいという狙いから作られた商品だろう。

残念ながら、一番ターゲットが多そうなオフィス街ど真ん中のコンビニでこのパンは売れ残ってしまっていた。自分が目撃したサンプル1の話なので、全国のコンビニでどうなっているかは知らない。しかし、ミソキンみたいな超絶人気商品ではないことは確かだ。


このパンを見た時に、自分は頭にあるパンを思い浮かべた。同じコンセプトで販売され、2年前くらいに割と売れていた「ベースブレッド」という商品を。

このパン、当時自分が推していたVtuberが食べていたこともあって、購入してみたことがある。

結論として、すっごい微妙だった。チョコ味とかは比較的まだ食べられたが、ハズレは結構しんどかった。もちろん、2年前の話なので、そこから改善はされているだろうが。

売れ残ってしまった理由として、この商品の影響は無視できないだろうなと思う。もうみんなの中でこうした完全栄養食=イマイチ というイメージが出来上がってるもの。そういう自分も、ベースブレッドの微妙なパサパサ感を思い出して、ためらった。

しかし、裏面の製造者を見てみると、ヤマザキの文字が。これなら多少はマシかなと思って、割引されていたのもあり、結局購入した。定価だったら絶対に買わないフードロスへの意識が高かったので。

結果としては、美味しい味で、普通に菓子パンとして食すことができた。「ベース」ではなく、「サポート」なので、そんなに栄養も十分でないのも味の背景としてあるかもしれないが。しかし、多くの人はこのチャレンジをすることはなく、この商品は見限られていったんだろう。


先駆者の重要性を感じる。もう完全に自分のこうしたジャンルのパンの味のイメージは、ベースブレッドで固められていた。このジャンルってこんなもんだよな、と烙印を押されてしまうと、挽回するのはすごく大変だ。だってそもそも手に取られないのだから。

栄養食という概念自体は、嫌いじゃないのだが、やっぱり食事にはある程度のクオリティはほしいと思ってしまう。不味さを耐えるストレスで逆に体に悪い気がするし。というわけで、こうした程よい美味しいさと栄養を兼ね備えた商品は大歓迎なので、めげずに頑張っては欲しい。恐らく、来月にはもう棚から消えている気がするけども。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?