レコーディング映像が好き
自分はレコーディング映像が大好き。が、なかなか供給が少ない。先日、ランティスさんが素晴らしい映像をアップしてくれた。
特にこういう風に映っているのがスタジオミュージシャンだと100点だ。もう本当にたまらない。レコーディングでも楽しそうな田淵が見られて幸せです。
自分がこうしたレコーディング映像が好きなのはいくつか理由ある。まずは、スタジオミュージシャンに焦点が当たるからだ。
まさにレコーディングは彼らの戦場である。普段はバンドの後ろで目立つことなく、ボーカルのバックにいる彼らが、ここでは中心になる。キリッとしたプロの姿で演奏したり、楽しそうに笑顔で演奏したりする様子をアップで映してもらえるだけで嬉しい。
比べるとおこがましいが、自分はサラリーマンをやっている。人に言われたことをやることで生計を立てている。0から作る仕事ではない。そうしたところもあって、年をとるほど、彼らへの尊敬の念がます。
与えられた枠の中で、いかに自分らしさを発揮しながらも着実に仕事をこなすか。個性と制限が常にぶつかり合うなかで、自分本位にこだわることもできず、その場限りで最高の仕事をこなしていく。そんな彼らが大好きなのだ。
そして、スタジオミュージシャンに限らず、多くの「プロの仕事」が見られるのも好きだ。最初に貼った動画もそうだけども、大体の動画ではとんでもない量のミキサーが映される。これを見て、演奏するだけではなく、それを録音し、編集する、プロもいる。そんな当たり前のことに気付かされる。
後は思わぬ楽器が見られたり。この音はこんな録り方をしているのかと驚いたり。この舞台裏をのぞく感じがたまらないのだ。
もちろん、本当のレコーディングはこうして我々に提供している一発録りのような形は少ないだろう。なんども同じ箇所をリテイクしたり、あるソロパートだけを何十分も録ったりもしているかもしれない。
すこし嘘は混じっていても、全然かまわない。ほんの少しだけでも、自分たちが聞いている素晴らしいコンテンツの裏側を覗けるのがすごく嬉しいのだ。
最後に、自分の大好きな番組を紹介して終わろう。むかし、WOWOWで放送されていた、『The recording』という番組だ。
村上ポンタ、大村憲司といったレジェンドスタジオミュージシャンたちのバンドに、ゲストでボーカルが参加してレコードをするという趣旨の番組。しかも、レコードする曲も、そのゲストの曲とかといったポップな内容ではなく、渋いカバーを絶妙なアレンジで提供する。
例えばこの動画。X JapanのToshiをゲストに呼んで、収録するのは『洛陽』である。Toshiにフォークを歌わせるのなんて最高すぎる。
まさに、自分が理想とする映像だ。スタジオミュージシャンに中心に作られた番組。絶対に地上波ではできない番組だ。最近だと、FIRST TAKEとかが近いんだろうけど、結局あれもアーティストにフォーカスされちゃってるんだよなぁ。
皆さんもオススメのスタジオレコーディングの映像があったら紹介してください。特に彼らの会話があったりすると超嬉しい。下の動画のCharと大村憲司のラストギターソロのやり取りとか最高すぎます。プロが思わず言う「負けた」を聞けるのはこの動画だけだと思う。
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