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歴史ってなんのために学ぶのだろうか

自分は学校の授業の中で歴史が一番好きだった。理由はものすごく単純で、自分が好きになってきたものにすごく関係があったから。小学生~中学生初期までは剣と魔法の中世ファンタジーに、中学後期から高校生くらいは、いわゆる「軍事オタク」に憧れて軍事系の本を読んでいた。

歴史の勉強をしていると、こうした自分の好きなことに関係することばかりでてきて、楽しかったから好きだった。中世ヨーロッパは、魔法こそないが王と騎士の世界だし、このあたりの歴史情勢が、世界大戦までつながったりして、軍事オタクとして色々と調べていた世界大戦のバックボーンを知れて非常に面白かった。近代史は言わずもがな。

そんな感じで、歴史、ひいては世界史には前向きに学習に取り組むことができた。大学受験なんかは世界史のおかげで合格できたと言っても過言ではない。


さて、そんな歴史好きな自分だが、ある日友達から尋ねられたシンプルな質問に答えることができなかった。
「なんで歴史って勉強する必要あるんだろうね」
という、至極単純な疑問に。

これは、中学生が「方程式なんて社会人になったら使わねーじゃん!」とヤジを飛ばすのは違う。自分に役に立つか、ではなく、人は歴史を勉強することに社会的な意味があるのか、という意味での質問だ。

これに自分の言葉で返すことができなかった。自分が歴史を勉強する理由は答えられる。楽しいから。その一言で簡単に説明できる。もう少し深く喋ることはできるが、それが社会的な意義かというと、そうではないと思う。

学問として成立している以上、ある程度は人類全体にとって、学ぶ価値があるものとして取り扱われていたもののはず。しかも、「歴史」という学問の誕生時期は古い。紀元前5世紀にはヘロドトスが「歴史」というタイトルで本を書いているくらいなのだから。であるならば、絶対に説明できないとおかしいのだ。


だが、この記事を書いている今でも、これに対する明確な回答を持てていない。じゃあ歴史を勉強していたら、いつか答えにたどり着けるかというと、色んな本を読んでいても、意外とこの回答に対して真正面から回答している歴史学者は少ない気がする。

このモヤモヤを晴らすためには、自分なりに考えるしかないと近頃は思っている。社会人になって、色んな初見ジャンルの勉強をすることが楽しすぎて、最近は歴史の本を読んで考えたりしていなかった。まずは久しぶりに「歴史」の勉強をしてみないと、考えることができない。今年の目標として、「歴史を学び、その意義を自分なりに考える」にしようかなと思う。

ということで、ヘロドトスの『歴史』を買ってみた。

なんといっても、タイトルが「歴史」であり、歴史学の父が著したものなのだから、これを読まない選択肢はないだろう。読破できるかは不安だが。


最後に、自分が一番この回答に近いなと思った、好きなセリフを紹介したい。アニメ、『翠星のガルガンティア』の最終話でベベルというキャラが言ったことば。彼は「考古学」を学ぶ意味として説いているが、割と歴史にも通じるところはあると思う。

僕たちは、どこから来たのか知ることで、どこへ行くのか考えることができる。
未来のために、とても大切な学問なんだって。

『翠星のガルガンティア』13話より

すごく良いセリフで、大好きだ。でも、これを自分の回答としないのは、まだこの回答にも納得できていないところが残っているのと、アニメとはいえ、齢10歳の子どものセリフをそのまま自分の回答にするのはすごく癪だから…!我ながらプライドの高さに嫌気がさすが、そう思っちゃうからしょうがない。

答えが出たら、noteに書いてみようと思う。
良かったらフォローしていただけますと幸いです。

#今年学びたいこと

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